相次ぐあおり運転被害の報道もあり、関心が今までになく高まっている、ドライブレコーダー。では、どんな機種を選べばいいのか。「前後2カメラタイプ」「フロントカメラタイプ」「360度カメラタイプ」など、今買うべきおすすめ機種を紹介しよう。

ドラレコ選びのポイントはここ!

万が一のアクシデントの際、映像と音声で状況を記録してくれるドライブレコーダー(ドラレコ)。相次ぐあおり運転被害の報道もあり、関心が今までになく高まっている。自分も被害者になるかもしれないとの思いが、急増するドラレコ需要を生んでいるのだ。

では、どんな機種を選べばいいか。決めておきたいのが、「どこまで記録したいか」だ。

まず、撮影範囲が前・後となる「前後2カメラタイプ」なら、いずれも十分な解像度が得られ、後方からのあおり運転にも有効だ。この場合、左右が映らないが、走行中のアクシデントなら、前方カメラである程度までカバーできる。

一方、シンプルな「フロントカメラタイプ」は、価格も安いが、当然ながら後方の撮影はできない。

周囲をすべて撮影したいなら、「360度カメラタイプ」。このタイプは、車内の様子も撮影できるメリットもある。ただ、一つのセンサーで360度をカバーするので、一般に、高解像度な映像は得にくい。特に、運転席から遠い後方の撮影が難しい。もし、あおり運転対策を考えるなら、リア用カメラも組み合わせる必要がある。

カメラの違いでタイプが分かれる
あおり運転対策としては、前後2カメラタイプが有効だが、自分にとって必要な機能を見極めることが大切だ。

画像1: ドライブレコーダーおすすめ9機種を厳選!選び方のポイントとチェック項目はコレ

《前後2カメラタイプ》
二つのカメラをフロントとリアウインドーに取り付けて、前・後を撮影する。あおり運転対策にも有効で、現在、主流となっているタイプ。

画像2: ドライブレコーダーおすすめ9機種を厳選!選び方のポイントとチェック項目はコレ

《フロントカメラタイプ》
前方だけを撮影するので取り付けが簡単で、価格も割安。ただ、後方の記録はできず、あおり運転の監視には不向きだ。

画像3: ドライブレコーダーおすすめ9機種を厳選!選び方のポイントとチェック項目はコレ

《360度カメラタイプ》
取り付けた位置を中心に車内も含め360度すべてを撮影する。取り付け位置が運転席付近だと、後方を鮮明にとらえるのは難しい。

360度+リアカメラタイプも登場
運転席付近で360度映像をとらえつつ、追加したリアカメラで後方も撮影できる。機能の割に価格が安価なのも魅力だ。

画像4: ドライブレコーダーおすすめ9機種を厳選!選び方のポイントとチェック項目はコレ

サンコー
5インチ360度ドライブレコーダー&リアカメラ
実売価格例:1万9800円

カメラの性能はここをチェック!
夜間での記録を重視するなら、ソニー製「STARVIS」など、暗所に強いセンサーに注目したい。

画像5: ドライブレコーダーおすすめ9機種を厳選!選び方のポイントとチェック項目はコレ

解像度…フルHD以上が望ましい
画角…100度以上がマスト
センサー…暗い場所に強いタイプが◎
HDR/WDR…白飛びや黒つぶれを補正

オウルテック「OWL-DR701G」
フルHD超えの解像度。液晶の機能表示で使い勝手が大幅にアップ

前モデル、OWL-DR06をベースに、偏光フィルターの追加や液晶モニター上にボタンを表示するなど、新モデルとして魅力度を高めた。GPSはブラケットに内蔵されている。

フロントカメラタイプ
オウルテック
OWL-DR701G
実売価格例:1万6870円

画像1: ▲ 前面

前面

画像1: ▲ 背面

背面

WDRGPS
画角記録解像度モニター
対角135°2304×12962.7型

WDRがうまく機能して、逆光にも強い

外観は前モデルとほぼ同等。GPSレシーバーをブラケット側に備え、USB電源もブラケット側から給電するのがユニーク。その分だけ、配線が目立たなくなっているのは評価すべきポイントだ。

センサーは、フルHDを超える2304ドット×1296ドットの高解像度。再生した映像は鮮明さがあり、WDR機能がうまく機能して逆光にも比較的強い。だが、夜間撮影では、それほど鮮明な印象はない。ライトで照射された先行車のナンバープレートも白飛びしやすかった。

一方、液晶モニター内にボタンの機能表示がされるようになり、操作はグッとわかりやすくなった。音声記録は、衝撃時のみ記録する設定も可能。ふだんの会話を記録されないため、プライバシーを重視する人は注目だ。

カーメイト「ダクション360S」
二つのセンサーで360度撮影をしながら、高画質な前方映像も確保

360度レンズを2基搭載し、全天球のほか、フロントも同時記録する「デュアルレック」機能を搭載。車から取り外し、バッテリーを装着すれば、一般的なアクションカメラとして使うこともできる。

360度カメラタイプ
カーメイト
ダクション360S
実売価格例:5万8520円

画像2: ▲ 前面

前面

画像2: ▲ 背面

背面

WDRGPSWi-Fi
画角記録解像度モニター
全天球360°2880×1440(全天球)なし

車内も撮影でき、車上荒らし対策にも有効

全天球録画用410万画素に加え、フロント録画用200万画素の映像を別途切り出して記録。360度カメラでありながら、高画質な前方映像を記録可能としている。

一般的な360度ドラレコでは一つのセンサーから切り出すため、ぼけた印象の映像となってしまうが、本機では通常のドラレコと遜色ない映像が得られる。

撮影範囲は前方と左右、そして車内を撮影できるだけでなく、衝撃を検知すると車内がLEDによって照射されるので、車上荒らし対策にも効果的だ。

ただ、360度撮影するものの、後方映像は運転席から遠いため小さくなり、特にルーフが長いミニバンなどでの後方撮影は不向きといえる。また、液晶モニターを備えていないため、撮影した映像を再生するには、スマホやパソコンが欠かせない。

ケンウッド「DRV-MR740」
高コントラストで純度の高い映像。気になる場面は専用ボタンで記録

二つのカメラで前後をフルHD記録。レンズは両カメラともにF1.8と明るく、HDR記録にも対応。ドライブをサポートする「運転支援機能」や、充実した駐車監視録画機能を備える。

前後2カメラタイプ
ケンウッド
DRV-MR740
実売価格例:3万5400円

画像1: ▲ フロントカメラ

フロントカメラ

画像1: ▲ リアカメラ

リアカメラ

HDRGPS
画角記録解像度モニター
対角111°1920×10802.7型
フロントカメラ
画角記録解像度
対角111°1920×1080
リアカメラ

前・後ともフルHDセンサー&F1.8レンズ

フルHD(1920ドット×1080ドット)センサーとF1.8レンズを前・後とも搭載。高解像度な映像をフロントとリアで同時撮影できる。映像は、純度が高く、高コントラストで、ドライブの思い出記録としても最適なレベル。撮影できる画角は特に広いわけではないが、実用上十分な範囲で撮影できる。

気になるシーンを発見したときの記録はワンボタンで可能で、衝撃時も含め、前後10秒の映像を自動保存する。

メニューはわかりやすく、誰にでもすぐ使えるが、操作ボタンの形状は均一のため、手探り操作には向かない。

また、ドライブをサポートする「運転支援機能」を搭載。「前方衝突警告」や「車線逸脱警告」などを備えるが、必ずしも正確にガイドするわけではなく、あくまで目安として使いたい。

コムテック「ZDR026」
前・後ともSTARVISセンサーを搭載。後続車接近録画など機能満載

370万画素のソニー製STARVISセンサーで、フルHDを上回るWQHD記録を実現。昼夜を問わず鮮明な映像を記録でき、特に暗所に強い。後続車の接近を警告するだけでなく自動記録も行う。

前後2カメラタイプ
コムテック
ZDR026
実売価格例:3万9800円

画像2: ▲ フロントカメラ

フロントカメラ

画像2: ▲ リアカメラ

リアカメラ

HDR/WDRGPS
画角記録解像度モニター
対角133°2560×14402.7型
フロントカメラ
画角記録解像度
対角133°2560×1440
リアカメラ

高解像度で記録し、特に夜間は次元の違う能力

ソニー製STARVISセンサーを前・後カメラに搭載。映像はやや強調感があるものの、目が覚めるような高解像度で記録する。特に夜間での撮影能力は高く、ライトで照射しない範囲も鮮明に記録。その性能は、従来のセンサーとは次元の違いを感じさせるほど。

安全運転支援機能は信号の切り替わりや、車線の逸脱などを認識して自動的に警告。急加減速や急ハンドルを検出するので、安全運転の励行にも役に立ちそうだ。

後方から接近する車両を検知すると、自動的に「後続車接近録画データ」として記録。あおり運転発生時に役に立つ。

1秒間に1枚または3枚のみ記録して、長時間記録が行えるタイムラプス機能も搭載。これは、microSDのデータ節約にもつながる。高機能を重視する人におすすめの一台だ。

JVC「GC-DR20」
視界を妨げないコンパクトなサイズ。車内インテリアに合わせて、色が選べる

視界を妨げない薄型コンパクトなモデル。Wi-Fiを搭載し、スマホやタブレットで本機の映像を再生できる。ドラレコには珍しく、車内インテリアに合わせた3色のバリエーションをそろえる。

フロントカメラタイプ
JVC
GC-DR20
実売価格例:1万5730円

画像3: ▲ 前面

前面

画像3: ▲ 背面

背面

WDRWi-Fi
画角記録解像度モニター
対角145°1920×10802.0型

エブリオ譲りの高画質技術を搭載

JVCのビデオカメラ「エブリオ」シリーズで培った高画質技術を反映させ、「エブリオ」ブランドとして発売されたドラレコ。コンパクトなサイズは視界を妨げず、しかもウインドーに近い位置に取り付けができるため、ガラス反射を抑えた記録が可能となる。

Wi-Fi機能を備え、スマホとの接続が可能。GPS機能は備えないが、スマホと連係することで、正確な時刻補正が行える。

映像はフルHDに対応し、ナンバープレートや標識など走行時の映像を細部まで鮮明に記録。画質も無理なく解像度を確保している印象で、日常のドライブ記録としても十分なクオリティだ。

本体カラーはドラレコの定番色ブラックのほか、車内のインテリアに合わせて選べるブルーとブラウン(上写真)もラインアップする。

セルスター工業「CSD-790FHG」
フロントは夜間の高感度撮影に強い。GPS機能は旅先でも役立つ

フロントにソニー製のSTARVISセンサーを採用した2カメラモデル。GPSに定評があるだけに、オービスなどの取り締まりや安全運転ポイントを知らせる「GPSお知らせ機能」を備える。

前後2カメラタイプ
セルスター工業
CSD-790FHG
実売価格例:3万7230円

画像3: ▲ フロントカメラ

フロントカメラ

画像3: ▲ リアカメラ

リアカメラ

HDRGPS
画角記録解像度モニター
対角141.8°1920×10802.4型
フロントカメラ
画角記録解像度
対角127°1280×720
リアカメラ

操作はタッチパネルで直感的に行える

フロント部は1カメラモデルのCSD-750HGと基本的に同仕様のモデルで、夜間に強いソニー製センサー、STARVISを採用。これに、リア用カメラを追加したモデルとなっている。

フロントカメラがとらえる映像は、トンネルを出たときやライトを照射した部分で白飛びを感じるものの、鮮明さを実感させる。

リアカメラの映像は、画素数が100万画素であるためHD記録にとどまるが、条件のいい昼間なら、シャープさもあってフロントに大きく見劣りする印象はない。ただ、夜間では甘さを若干感じる。

操作はタッチパネルによる直感的なものだが、感圧式のため、押しにくい部分もある印象。位置情報を基に安全運転ポイントなどを教えてくれる「GPSお知らせ機能」は、初めての土地でも役立つ。

パイオニア「VREC-DZ700DLC」
昼夜を問わず、安定した撮影能力。夜間を含めた監視能力は実用度十分

フロント/リアともにSTARVISを採用。暗所での撮影能力に優れ、夜間駐車時の記録にも十分な能力を発揮する。画角はフロントを160度で広範囲に記録。内蔵バッテリーの持続時間も長い。

前後2カメラタイプ
パイオニア
VREC-DZ700DLC
実売価格例:3万5570円

画像4: ▲ フロントカメラ

フロントカメラ

画像4: ▲ リアカメラ

リアカメラ

WDRGPSWi-Fi
画角記録解像度モニター
対角160°1920×10802.0型
フロントカメラ
画角記録解像度
対角137°1920×1080
リアカメラ

撮った映像はスマホアプリで見るのが基本

フロント/リアともにソニー製STARVISセンサーを採用して、昼夜を問わず安定した撮影を実現。特に、夜間での撮影能力に優れ、走行時だけでなく夜間駐車時の暗視撮影能力は群を抜く。

ディスプレイは2.0型と小さめ。さらに、本体を直接フロントガラス面に貼り付けるタイプで、運転席から少し離れるため、映像の再生は、Wi-Fi経由でスマホから行うのが基本となる。

映像はシャープな一方で、発色は控えめだ。一見では美しさは感じないかもしれないが、ドラレコとしての用途を踏まえれば納得ができるもの。

注目は、内蔵バッテリーで行う監視時間で、最大40分間もの監視が可能。もちろん、オプションを装着すれば、車のバッテリー直結による長時間監視にも対応している。

パパゴジャパン「GoSafe S70GS1」
フロントはSTARVIS搭載で暗所に強い。リアはバックカメラにもなる

フロント/リアともソニー製センサーを搭載し、フロントカメラにはSTARVISを採用。microSDカードは32Gバイトの大容量を付属。速度超過などを警告する安全運転支援機能も備えた。

前後2カメラタイプ
パパゴジャパン
GoSafe S70GS1
実売価格例:3万3260円

画像5: ▲ フロントカメラ

フロントカメラ

画像5: ▲ リアカメラ

リアカメラ

WDRGPS
画角記録解像度モニター
対角150°1920×10802.7型
フロントカメラ
画角記録解像度
対角180°1920×1080
リアカメラ

microSDは最大128Gバイトに対応

前・後のカメラにソニー製センサーを採用し、特にフロント用には夜間撮影で力を発揮するSTARVISを搭載。2カメラ記録はデータサイズが大きくなりがちだが、本機は最大128Gバイトまで対応するので便利。付属のカードも32Gバイトと多めの容量。

カメラの画角が広いことも大きな特徴で、フロントは対角150度、リアに至っては対角180度もの圧倒的広さをカバーする。

また、リアカメラは外側に取り付けられる防水設計。バックギアとも連動でき、バックカメラとして使うこともできる。

映像は、コントラストを効かせたパパゴらしい自然な雰囲気。特に、フロントの映像は高解像度で、まるでビデオカメラの映像を見ているかのような美しさだ。旅の思い出として残すには、打ってつけの画質といえる。

ユピテル「DRY-TW9100d」
スリム筐体でさりげない装着が可能。リア重視であおり運転対策に最適

スリムな形状の本体はブラケット一体型で、視野が妨げられることがない。ガラス面に近い位置に取り付けられることで、反射も最低限に抑えられる。リア用にSTARVISセンサーを採用。

前後2カメラタイプ
ユピテル
DRY-TW9100d
実売価格例:3万4560円

画像6: ▲ フロントカメラ

フロントカメラ

画像6: ▲ リアカメラ

リアカメラ

HDRGPSWi-Fi
画角記録解像度モニター
対角151°1920×1080なし
フロントカメラ
画角記録解像度
対角157°1920×1080
リアカメラ

リアにSTARVISセンサーを採用

フロント用には標準的なカメラを搭載する一方、リア用は暗所特性に優れた能力を発揮するソニー製センサー、STARVISを採用。画角も圧倒的な広さで後方をとらえる。リアカメラを強化することで、あおり運転対策を強く意識した設計となっている。

実際、リアの画質は素晴らしい。フロントがややくすみがちな画質なのに、リアは高コントラストで映像にメリハリがある鮮明さ。それは夜間でも変わらない。

一方、リアより劣るとはいえ、フロントの画質も標準的なドラレコ並みの画質は確保している。トンネルを出る際の白飛びも最小限に抑えているし、夜間でもノイズは少なめだ。

フロント、リアともにスリムな筐体が特徴で、フロントはブラケット一体型でもあるため、視野が妨げられることもない。

◆解説/会田 肇(自動車評論家)

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