【2019年まとめ】10万円台のミラーレス一眼のおすすめはコレ!13機種を徹底比較

文具・ホビー・カメラ

根強い人気が続く一眼レフ。ここでは、キヤノン「EOS M6 Mark III」、パナソニックを始めシグマやソニー、富士フイルムなど10万円以上の機種をチェック。マイクロフォーサーズの「DC-G9」は静止画重視派におすすめ。また動画機能なら「DC-GH5」だ。パナソニックの2機種は共に高級機ならではの機能の充実ぶりと操作性の良さ、実売価格も含めて買い得感が見逃せない。

  1. ミラーレス10万円以上3250万画素&新画像エンジンで高精細と高感度を両立キヤノン EOS M6 MarkII
  2. ミラーレス10万円以上全押しの1秒前まで残せ、シャッターチャンスを逃さないパナソニック DC-G99
  3. ミラーレス10万円以上高い基本性能と操作性を備えたαシリーズの中核モデルソニー α6400
  4. ミラーレス10万円以上静止画の画質はハイエンドクラス。ピント合わせが難しいシグマ sd Quattro H
  5. ミラーレス10万円以上4.5段分の5軸手ブレ補正を搭載。ホールド性も良好ソニー α7 II
  6. ミラーレス10万円以上最新のエンジンで瞳AFの追従精度や連写速度が向上富士フィルム X-T30
  7. ミラーレス10万円以上フルサイズEOSの入門モデル。瞳AFなど機能も充実キヤノン EOS RP
  8. ミラーレス10万円以上6.5段分の驚異的な手ブレ補正。動体撮影にも強いパナソニック DC-G9
  9. ミラーレス10万円以上ボディ内手ブレ補正を搭載。上面にサブモニターも装備富士フイルム X-H1
  10. ミラーレス10万円以上センサーとエンジンを一新し、動く被写体に強くなった富士フイルム X-T3
  11. ミラーレス10万円以上二つのファインダーを持ち、オールドカメラ的な操作系富士フィルム X-Pro2
  12. ミラーレス10万円以上ソニー・APS-C機の最上位。機能/操作性とも向上ソニー α6600
  13. ミラーレス10万円以上4K/60p動画撮影など、プロ仕様の動画機能を搭載パナソニック DC-GH5
  14. まとめ

ミラーレス10万円以上3250万画素&新画像エンジンで高精細と高感度を両立キヤノン EOS M6 MarkII

キヤノン
EOS M6 MarkII
2019年9月発売

実売価格例:12万6500円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
3250万 ISO 5万1200 143点 14コマ/秒
幅119.6mm×高さ70mm×奥行き49.2mm・408g

AFとMFを素早く切り替えられるフォーカスモードスイッチを新装備。自分撮りも対応。

撮影データ●18-150mmレンズ(59mm)●F5.6●1/100秒●絞り優先AE●露出補正ー0.7●ISO5000

暗い場所でもノイズが少ない
画像処理エンジン、DIGIC8で高感度化も実現。薄暗い室内でISO5000の高感度で撮ったが、ノイズも少なくディテール再現も良好だ。

APS-Cサイズ機としては初の有効3250万画素撮像センサーを搭載。緻密な表現力が必要となる自然風景などで有利となる。一方、シャッターボタンを押す0.5秒前から30コマ/秒の超高速連写が可能なRAWバーストモードなどにより、動く被写体にも強い。

動く人物にもピントを合わせ続けられる瞳サーボAF、自分撮り対応チルト式モニターなども搭載。グリップ部の前後に二つの電子ダイヤルを装備し、ボタン類のカスタマイズも柔軟に行える。

ボディ内手ブレ補正がなく、使用するレンズによっては手ブレの心配がある。交換レンズは、サードパーティー製も含めて、選択肢が少ないのも物足りない。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★★
機能性 ★★★★
操作性 ★★★★
取り回し ★★★★★
コストパフォーマンス ★★★

ミラーレス10万円以上全押しの1秒前まで残せ、シャッターチャンスを逃さないパナソニック DC-G99

パナソニック
DC-G99
2019年5月発売

実売価格例:12万6510円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2030万 ISO 2万5600 49点 9コマ/秒
幅130.4mm×高さ93.5mm×奥行き77.4mm・536g

モニターはタッチパネル内蔵のバリアングル式。236万ドットEVFも搭載する。

撮影データ●12-60mmレンズ(46mm)●F5.6●1/100秒●絞り優先AE●露出補正ー1.0●ISO200

上位機譲りの質感と立体感
絵づくりはDC-G9と同様、リアルな質感と立体感が好ましい。発色も落ち着いた印象。手ブレ補正の効果も高く、ピント合わせも快適だ。

上位機のDC-G9の絵づくりを継承するモデルとして登場したのがG99。防塵・防滴処理が施された一眼レフスタイルのボディに、見やすさ重視の大型EVFや瞳AF、空間認識AF、Dual (デュアル)IS2といった装備・機能が充実している。

30コマ/秒の超高速で、動きの中の一瞬を記録できる4Kフォトを装備。全押しする1秒前の瞬間まで残せるプリ記録が可能なので、シャッターチャンスを逃がしにくいのもうれしい。

フル画素での連写はAF追従で最高6コマ/秒と、あまり速くない。センサーサイズが小さいこともあって、高感度にはやや弱い。大がらで重さもあるので、軽快さ重視だと選びづらい。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★★
コストパフォーマンス ★★★

ミラーレス10万円以上高い基本性能と操作性を備えたαシリーズの中核モデルソニー α6400

ソニー
α6400
2019年2月発売

実売価格例:11万7460円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2430万 ISO 10万2400 425点 11コマ/秒
幅120mm×高さ66.9mm×奥行き49.9mm・403g

α6000シリーズの中核モデルで、α6100の上位に位置づけられる。位相差425点のハイブリッドAFや自分撮り対応のチルト式モニターなどは共通だが、EVFの解像度が236万ドットにアップしているほか、AF/MF/AEL切り替えレバーを備えているなどの違いがある。

グリップが低いので、重めのレンズを装着したときのホールド感が弱い。ボディ内手ブレ補正がない。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★★
コストパフォーマンス ★★★

ミラーレス10万円以上静止画の画質はハイエンドクラス。ピント合わせが難しいシグマ sd Quattro H

シグマ
sd Quattro H
2019年12月発売

実売価格例:11万6430円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
3860万 ISO 6400 9点 3.6コマ/秒
幅147mm×高さ95.1mm×奥行き90.8mm・635g

sd Quattroの兄貴分で、同じボディに一まわり大きなAPS-HサイズのFoveon X3センサーを搭載する。画面サイズが大きくなったぶん、画素数も増えており、静止画の画質ならハイエンドクラスといっていい。

sd Quattroも同じだが、EVFの表示映像が粗く、正確なピント合わせが難しい。また、レスポンスや高感度の画質などの弱みも共通している。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★★★
機能性 ★★★
操作性 ★★★
取り回し ★★★
コストパフォーマンス ★★★

ミラーレス10万円以上4.5段分の5軸手ブレ補正を搭載。ホールド性も良好ソニー α7 II

ソニー
α7 II
2014年12月発売

実売価格例:13万4330円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2430万 ISO 2万5600 117点 5コマ/秒
幅126.9mm×高さ95.7mm×奥行き59.7mm・599g

フルサイズミラーレスの元祖、α7の2代目モデル。4.5段分の効果を持つボディ内5軸手ブレ補正を搭載。先代に比べてAFをはじめ、さまざまな部分でスペックアップしたほか、ホールド性や操作性も向上した。後継機もあり、発売時より3割ほど安くなっている。

位相差AFのカバーエリアは狭めで、連写も5コマ/秒と遅く、スポーツ系の撮影には物足りない。メニューの構造がわかりづらい。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★
操作性 ★★★★
取り回し ★★★
コストパフォーマンス ★★★★

ミラーレス10万円以上最新のエンジンで瞳AFの追従精度や連写速度が向上富士フィルム X-T30

富士フイルム
X-T30
2019年3月発売

実売価格例:11万8250円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2610万 ISO 5万1200 425点 8コマ/秒
幅118.4mm×高さ82.8mm×奥行き46.8mm・383g

見た目は先代のX-T20に近いが、撮像センサーと画像処理エンジンは最新バージョンに変更。高速な位相差AFのカバーエリアが画面のほぼ全域に広がったほか、瞳AFの追従精度が従来の2倍に向上。電子シャッターフル画素での連写最高速も20コマ/秒にアップするなど、大幅に強化されている。

モニターは普通のチルト式で、自分撮りには非対応。ボディ内手ブレ補正がないのも残念な点だ。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★★
操作性 ★★★★
取り回し ★★★★
コストパフォーマンス ★★★

ミラーレス10万円以上フルサイズEOSの入門モデル。瞳AFなど機能も充実キヤノン EOS RP

キヤノン
EOS RP
2019年3月発売

実売価格例:17万1477円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2620万 ISO 10万2400 4779ポジション 5コマ/秒
幅132.5mm×高さ85mm×奥行き70mm・485g

入門者向けともいえる実売価格と、500グラムを切る軽さを実現したフルサイズ機。瞳AFや4K動画といったトレンド機能も充実している。グリップ上部に二つの電子ダイヤルを備えるほか、バリアングル式モニターなども搭載しており、快適な撮影が楽しめる。

連写が5コマ/秒と遅く、電池のもちもよくない。ボディ内手ブレ補正がなく、本機に似合う軽快な交換レンズがまだ少ない。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★★
操作性 ★★★★
取り回し ★★★★
コストパフォーマンス ★★★

ミラーレス10万円以上6.5段分の驚異的な手ブレ補正。動体撮影にも強いパナソニック DC-G9

パナソニック
DC-G9
2018年1月発売

実売価格例:15万7080円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2033万 ISO 2万5600 225点 20コマ/秒
幅123.7mm×高さ85mm×奥行き44.5mm・469g

静止画のフラッグシップとして登場した高級機で、G9 PROの愛称を持つ。6.5段分という驚異的な効果を誇るボディ内手ブレ補正を搭載。フル画素で20コマ/秒のAF追従連写、1800万画素で30コマ/秒の6Kフォトなどで、動体撮影にも強い。2018年発売だが、値下がり幅が大きい。

ジョイスティックでの測距点選択時に斜め移動ができない。ボディが大がらで、重いのも気になる。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★
コストパフォーマンス ★★★★

ミラーレス10万円以上ボディ内手ブレ補正を搭載。上面にサブモニターも装備富士フイルム X-H1

富士フイルム
X-H1
2018年3月発売

実売価格例:17万5040円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2430万 ISO 5万1200 325点 8コマ/秒
幅139.8mm×高さ97.3mm×奥行き85.5mm・673g

X-Tシリーズの上位に当たるモデルで、ボディ内手ブレ補正を搭載。レンズの手ブレ補正と協調してより高い補正効果を発揮する。マグネシウム合金ボディの堅ろう性向上やグリップの大型化、上面のサブ液晶モニターなども見どころ。実売価格もこなれている。

位相差AFのカバーエリアが狭めで、動体撮影でフレーミングに制約が出る。撮像センサーやエンジンが一世代前なのも不利。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★
コストパフォーマンス ★★★★

ミラーレス10万円以上センサーとエンジンを一新し、動く被写体に強くなった富士フイルム X-T3

富士フイルム
X-T3
2018年9月発売

実売価格例:17万1820円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2610万 ISO 5万1200 425点 11コマ/秒
幅132.5mm×高さ92.8mm×奥行き58.8mm・539g

一眼レフスタイルのX-T一桁シリーズ3代目。新型の撮像センサーと画像処理エンジンを搭載。高速な位相差AFのカバーエリアが広がって、動く被写体に強くなった。また、合焦スピードや瞳AFの追従性なども向上。縦位置でも、ロー/ハイアングル撮影が容易な3方向チルト式モニターも便利だ。

グリップは浅めで、重いレンズを装着したときのホールド感が弱い。ボディ内手ブレ補正がない。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★
コストパフォーマンス ★★★

ミラーレス10万円以上二つのファインダーを持ち、オールドカメラ的な操作系富士フィルム X-Pro2

富士フイルム
X-Pro2
2016年3月発売

実売価格例:18万8500円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2430万 ISO 5万1200 325点 8コマ/秒
幅140.5mm×高さ82.8mm×奥行き45.9mm・495g

一眼レフスタイルのX-T一桁シリーズ3代目。新型の撮像センサーと画像処理エンジンを搭載。高速な位相差AFのカバーエリアが広がって、動く被写体に強くなった。また、合焦スピードや瞳AFの追従性なども向上。縦位置でも、ロー/ハイアングル撮影が容易な3方向チルト式モニターも便利だ。

撮像センサーや画像処理エンジンは一世代前のもので、新機種のほうが画質面では有利。位相差AFのカバーエリアも狭めだ。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★★
コストパフォーマンス ★★★

ミラーレス10万円以上ソニー・APS-C機の最上位。機能/操作性とも向上ソニー α6600

ソニー
α6600
2019年11月発売

実売価格例:17万5890円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2420万 ISO 10万2400 425点 11コマ/秒
幅120mm×高さ66.9mm×奥行き59mm・503g

α6000シリーズの最上位モデル。位相差425点のハイブリッドAFや11コマ/秒連写などのハイスペックに加えて、α6400にはないボディ内手ブレ補正を内蔵。大容量バッテリーの採用、動画用ヘッドホン端子の装備などが魅力。グリップが大型化して握りやすくなったのも見どころだ。

α6400より100グラム重い。チルト式モニターは、縦位置のロー/ハイアングル撮影時に不便。

採点表 満点は5個
実写性能 (評価なし)※
機能性 ★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★
コストパフォーマンス ★★★

※本機(ソニー・α6600)は実写テストができなかったため、
「実写性能」は「評価なし」としました。

ミラーレス10万円以上4K/60p動画撮影など、プロ仕様の動画機能を搭載パナソニック DC-GH5

パナソニック
DC-GH5
2017年4月発売

実売価格例:19万5118円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2033万 ISO 2万5600 225点 12コマ/秒
幅138.5mm×高さ98.1mm×奥行き87.4mm・725g

プロ仕様の動画機能を搭載した高級機。記録時間無制限の4K/60p動画撮影機能を搭載する。動く被写体にもしっかり追従する空間認識AF、レンズ側と連係するボディ内手ブレ補正、1800万画素で30コマ/秒連写が可能な6Kフォトなどのハイスペックを誇る。実売価格の値下がり幅もまずまず。

AF追従の連写は9コマ/秒で、高級機としてはもう一つ。フルサイズ機並みに大きくて重い。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★
コストパフォーマンス ★★★★

まとめ

高級機らしい機能が充実したG9が静止画重視派におすすめ

10万円台のミドルクラスでは、星の数で3機種が並ぶ結果となった。
最新APS-Cサイズ機のEOS M6 MarkIIは画素数を増やしつつ高感度画質も向上させているほか、AFと連写もパワーアップ。軽快で持ち歩きやすいことも魅力だ。カジュアルに楽しむにはいい。

マイクロフォーサーズのDC-G9とDC-GH5は高級機ならではの機能の充実ぶりと操作性のよさ、加えて実売価格がこなれている買い得感が見逃せない。静止画重視ならDC-G9、動画機能を重視するならDC-GH5を推す。

6.5段分の手ブレ補正など高性能!
パナソニック
DC-G

◆解説/北村智史(カメラライター)

※価格は記事作成時のものです。

スポンサーリンク
文具・ホビー・カメラ
シェアする
特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

特選街web編集部をフォローする
特選街web

PR

【ドライブ中に純正ナビでテレビ視聴!】データシステム・テレビキットシリーズから最新車種対応のカー用品『TTV443』が登場!
長時間のドライブで同乗者に快適な時間を過ごしてもらうには、車内でテレビや動画を視聴できるエンタメ機能が欠かせない。しかし、純正のカーナビは、走行中にテレビの視聴やナビ操作ができないように機能制限がかけられているのがデフォルト……。そんな純正...

PRガジェット