根強い人気が続く一眼レフ、注目度の高いミラーレス一眼を対象に、各メーカーの現行主要全モデルを画質、機能、操作性、取り回しなど、さまざまな観点から○×評価。クラス別におすすめモデルを決定した。ぜひ、機種選びの参考にしてほしい。
はじめに
今年も、秋の行楽シーズンや年末商戦に合わせて各社からニューモデルが続々登場。カメラ好きとしてはわくわくする状況となったところで、今回は、現行のミラーレス一眼43機種および一眼レフ23機種の計66機種を総まくりでの「○×採点簿」をお届けしたい。
現在の一眼カメラ選びのポイントとしては、「実写性能=最も重要な写りのよしあし」「機能性=機能の多彩さやスペックの高さ」「操作性=素早く快適に撮影できる能力」「取り回し=携帯性や持ちやすさ」が挙げられる。
これに、実売価格のこなれ具合なども考慮した「コストパフォーマンス」も加え、ミラーレスを4クラス、一眼レフを2クラスに分け、この5項目で採点。クラスごとにおすすめモデルを選出する形を取った。
《今回紹介したカメラは全66台》
【ミラーレス】
【一眼レフ】
ただ、発売時期の関係で掲載に間に合わなかった機種も多く、オリンパス/E-M5 Mark lll、同/E-PL10、ニコン/Z50、キヤノン/EOS M200、ソニー/α9II、シグマ/fp、富士フイルム/X-Pro3などは対象外となった。これらも今後レポートしていきたい。
採点基準
実写性能
低感度での解像感や高感度でのノイズの少なさ、発色のよしあしを評価した。画素数は基本的に多いほど有利だが、以前ほど重視されない。
機能性
AFまわりの機能や連写のパフォーマンス、付加機能が充実しているかどうか、さらにボディの堅ろう性、防塵・防滴性などを評価した。
操作性
やりたい操作を素早く行えるかどうかを基準に、測距点の選択のしやすさや露出調整のやりやすさなど、全体的な使い勝手を評価した。
取り回し
街中などで気軽に一眼画質を楽しみたい人には小ささや軽さは重要なポイント。また、自分撮りが可能かどうかやWi-Fi機能なども考慮した。
コストパフォーマンス
実売価格の高低だけでなく、機能や性能に対しての満足度や、発売当初からの値崩れ幅についてもチェックして、評価に含めている。
※掲載の価格は、原稿執筆時点のものです。各機種のスペック欄に掲載の「最高感度」は拡張感度を含みます。また、「最高連写速度」は機械式シャッター利用時の数値です。
◆解説/北村智史(カメラライター)