読者から、子供の「YouTube」視聴の制限に関する質問が届いた。子供がiPhoneで、親もiPhoneであれば、iOSの標準機能である『スクリーンタイム』で制限することができる。子供のスマホがAndroidなら『Googleファミリーリンク』。親はAndroid、iPhoneのどちらでも可能。スマホ/タブレットの利用制限の方法を紹介する。
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4G通信でも動画視聴の時間を制限可能?
読者から質問
子供の「YouTube」視聴の制限についてお聞きします。いつもスマホをWi-Fi接続して見ていますが、時間が来たら切れるようにWi-Fiルーターを設定しています。ところが、子供はその後、4Gのデータ通信で見ているため、そうなるとパケット代がかさみます。どうしたら、4Gでの視聴制限ができますか? (E.Kさん 山口県 62歳)
専門家の回答
編集部:
これは、ITライターの鈴木朋子(すずき・ともこ)さんに聞きます。
専門家:
「『YouTube』は次々におすすめ動画が再生されてしまうため、視聴をやめるきっかけがつかめませんよね。時間で区切るというのはいい方法だと思います。
4Gでの時間制限は、Wi-Fiルーターのようなハードウエアだけでなく、スマホアプリなどのソフトウエアも利用できます。利用するソフトウエアは親子のスマホの機種や、契約しているキャリアによります。
子供がiPhoneで、親もiPhoneであれば、iOSの標準機能である『スクリーンタイム』で制限できます。
『設定』の中の最上部にある自分の名前をタップし、『ファミリー共有を設定』で子供のApple IDを親のApple IDで管理できるように『ファミリーメンバー』に設定して、『スクリーンタイム』の『休止時間』または『App(アップ)使用時間の制限』を設定しましょう。
子供のスマホがAndroidであれば、『Googleファミリーリンク』を使います。親はAndroid、iPhoneのどちらでも可能です。
親は親専用の『Googleファミリーリンク』アプリ、12歳以下の子どもは『Googleファミリーリンク』アプリ(親と同じアプリ)、13~18歳未満は『お子様向けGoogleファミリーリンク』アプリをインストールします。親と子のスマホをひもづけると、親のアプリから『1日の利用時間の上限』や『おやすみ時間』で時間制限がかけられるようになります」
編集部:
OSの標準機能やアプリを使えば制限可能ということですね。
専門家:
「そのほか、親がAndroidで子供がiPhoneの場合、もしくは親子が同じキャリアで、ドコモ、au、ソフトバンクのいずれかと契約している場合、キャリアが提供しているフィルタリングサービス『あんしんフィルター』があります。あんしんフィルターはウエブなどで登録申し込みを行えば利用可能です。設定方法は、各キャリアに用意されている説明を読んで行ってください。
子供が小学生以下なら、『YouTube Kids』というアプリを使わせる方法もあります。アプリ内の設定で利用時間を制限できるので、家族で共有しているタブレットなどの場合は、このアプリで視聴するようにするといいですね」
編集部:
子供のスマホ/タブレットの利用制限の方法は、けっこういろいろあるんですね!
イラスト/はやし・ひろ