美意識や健康意識の高い人を中心に話題になっている「菌活」。体に良い菌を取り入れることで、免疫力などがアップすると評判です。しかし同じ菌活といっても、食材によって得られる効果があります。また読者の中には「どうやって菌活を始めたらいいか分からない」という人もいるはず。そこで本記事では、菌活の概要から具体的な効果を簡潔に解説。どのような食材がおすすめか、菌ごとの働きについても紹介しているので参考にしてください。
菌活とは
菌活とは、名前の通り「菌を体に取り入れる活動」のことを意味します。具体的には体に良い菌を食事で摂取したり、腸内の善玉菌を育てたり、体の調子を整えることが目的です。
また免疫力や代謝を高めることで健康的な体作りが実現し、風邪など体調を崩しやすい冬にも効果を発揮します。
発酵食品がメイン
菌活は「菌」を取り入れる活動なので、食材も発酵食品などがメインになります。そもそも発酵食品の発酵とは、食材に菌を繁殖させて、含まれる成分に変化を起こす食品加工法。つまりわざと菌を増やしているわけですから、発酵食品には菌が多く含まれているのです。
日本は発酵食品であふれており、世界有数の発酵大国。菌活を始めるにはもってこいの環境にあります。
菌活のメリットと主な食材
ここでは菌活のメリットについて解説します。また菌活にピッタリの食材も合わせて解説するので参考にしてください。
キノコと豆腐で免疫力アップ
菌活には免疫力をアップさせる効果があり、代表的な食材がキノコと豆腐です。食物繊維が含まれるキノコに豆腐の水分が加わることで、腸の運動を活性化させてくれます。
また食物繊維は腸内で発酵すると善玉菌の働きをアップさせる効果も。冬場は風邪など体調を崩しやすい季節なので、「キノコ」×「豆腐」の組み合わせで乗り越えていきましょう。
乾燥肌にはヨーグルトがおすすめ
キノコと同じくらい菌活に効果的な食材がヨーグルトです。ヨーグルトに含まれるビフィズス菌は腸内環境を整えてくれて、肌荒れの原因となる便秘をサポート。
ただヨーグルトを1回食べただけでは、肌の改善を期待できない可能性が高いです。毎日継続的に摂取することに意味があるので、コツコツとビフィズス菌を補うことをおすすめします。
実は二日酔い対策にも使える
意外な菌活のメリットとしては、お酒を飲みすぎた後の二日酔い対策にも使える点です。具体的にはブナシメジなどのキノコが挙げられ、肝臓の働きをサポートするオルニチンが含まれています。
一般的にオルニチンと聞くとシジミをイメージする人が多いです。しかしブナシメジにはシジミの5~7倍のオルニチンが含まれているとのデータもあり、貝類と比べて料理に活かしやすいのも魅力的。飲み会続きが予想される年末シーズンにこそ、キノコで二日酔い対策をしてみてはいかがでしょうか。
他にもたくさん!菌活におすすめの食材
キノコやヨーグルト以外にも菌活におすすめの食材はたくさんあります。
【菌活食材】
食材 | 菌の種類 |
味噌 | 麹菌、乳酸菌、酵母菌 |
酢 | 麹菌、酢酸金、酵母菌 |
納豆 | 納豆菌 |
チーズ | 乳酸菌、酵母菌 |
ワイン | 酵母菌 |
甘酒 | 麹菌、乳酸菌 |
またそれぞれの菌の働きは下記の通りです。
【菌の働き】
菌の種類 | 働き |
麹菌 | 消化吸収をサポート |
乳酸菌 | 腸を整える、抗アレルギー作用 |
酵母菌 | 疲労回復、血圧や血糖値を抑制 |
納豆菌 | 便秘解消、血糖値を抑制 |
菌活の優れている点は、味噌や酢といった料理に取り入れやすい調味料が豊富ということ。またチーズや納豆など、普段から食べばれている食材でもOKなので、手軽にチャレンジできるのもおすすめポイントです。
まとめ
今回は冬場の風邪対策として「菌活」を紹介しました。基本的には発酵食品やキノコを活用するケースが多く、腸内環境を整えたり、免疫力をアップさせたりする働きがあります。
【菌活のメリット】
・ 消化吸収をサポート
・ 疲労回復
・腸内環境の整備
・ 血圧や血糖値を抑制
・便秘解消
・二日酔い対策 など
全体的に料理に取り入れやすい調味料や食材が多いので、気になった人は今日から始めてみてはいかがでしょうか。
◆平本良太
クレジットカードやキャッシュレス決済の最新情報に明るいWebライター。ファッションやグルメを中心にトレンド記事も手がける。