何といってもモバイルノートは、伝統的なクラムシェル筐体を採用しているだけあって、安定感や剛性が極めて高い。メインの用途が本格的なパソコン作業なら、モバイルノートを選んだほうが無難だ。予算18万円で入手可能とお手ごろ感も極めて高い4機種を紹介する。

伝統的なクラムシェル筐体を採用しているから、安定感や剛性が極めて高い

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単に軽量スリムなだけでは「真のモバイルノート」とはいえない。出先でもバッテリー切れを心配することなく使える「スタミナ」、それに、自宅や職場と同じ作業をストレスなくこなせる「基本性能」も当然求められる。つまり、「軽量スリム」「スタミナ」「基本性能」のいずれか一つでも欠ければ、モバイルノートとしては中途半端ということだ。

今回、セレクトした4機種は、いずれもこうした条件を一定程度満たしているうえ、予算18万円で入手可能とお手ごろ感も極めて高い。ただし、どれも同じかというと、決してそんなことはない。

というのも、モバイルノートは小型筐体を追い求めるゆえに、デスクトップやA4ノートと比べると、実現できる基本性能や機能などには限りがあるからだ。
しかし、そうした取捨選択を経ることで、メーカーの色ともいうべき個性が浮かび上がってくるからおもしろい。このページからは、こうした点にも着目しながら、各モデルの実力検証を進めていく。

◆ 採点について ◆

「基本性能」「拡張性」「携帯性」「コスパ」
・評価の高い順にAAA→ AA→ A→ BBB→ BB→ B→ CCC→ CC→ Cの9段階。
「ディスプレイ」「キーボード」「剛性&高級感」「電源まわり」
・五つ星が満点。

Windows10パソコンタイプ別辛口検証!
エイサー「Swift3(SF313-51-A58U/F)」

ミドルレンジのお手ごろモバイル。高コスパでビギナーにも最適!

エイサー
Swift3(SF313-51-A58U/F)
実売価格例:11万3180円

基本性能拡張性コスパ
ABBBAAA
画像: ミドルレンジのお手ごろモバイル。高コスパでビギナーにも最適!
ディスプレイ★★★
視野角は若干狭いが、実用性を損なうほどではない。
キーボード★★★★
打鍵感は良好。タイプが強いと、画面が少々揺れる。
剛性&高級感★★★★
シンプルなアルミ筐体で、シーンを選ばず利用できる。
電源まわり★★★★
ACアダプターは実測151グラムとまずまず軽量だ。
ディスプレイ13.3型 1920ドット×1080ドット
CPU・メモリーCore i5-8250U・8GB
ストレージSSD256GB
光学ドライブ
カードリーダ-micro SD
タッチパネル
生体認証指紋
バッテリー持続時間13時間
Microsoft OfficeHome & Business2019
サイズ・重量幅308.5㎜×高さ15.9㎜×奥行き214㎜・1.28㎏

過不足ない基本性能を抜群のコストパフォーマンスで実現したエントリーモバイル。第8世代のCore i5や8Gバイトのメモリー、256GバイトのSSDを搭載するなど、堅実そのもの。実売11万円台で指紋認証機能に加え、「MS Office」を用意している点もりっぱだ。

肝心のモバイル性能は、重量1.28キロ、バッテリーのもちは最大13時間とまずまず。もうひと頑張り欲しいが、コスパの高さを考えれば十分許容できる。

USB Type-CやHDMI端子など、拡張性も充実しているものの、唯一残念なのがmicro SDカードスロットの仕様。トレー式を採用し、抜き出しにはイジェクトピンが必須となる。ほかの機能は手堅くまとまっているだけに、改善してほしかった。

Windows10パソコンタイプ別辛口検証!
NEC「LAVIE Direct PM」

高いモバイル性能を高コスパで実現。キーボードなどの使い勝手もいい

NEC
LAVIE Direct PM
実売価格例:17万9300円(LTE内蔵/Core i7/16GB/128GB SSD)

基本性能拡張性コスパ
AAAAAAA
画像: 高いモバイル性能を高コスパで実現。キーボードなどの使い勝手もいい
ディスプレイ★★★★★
広視野角のIPS液晶。発色や明るさも文句なしだ。
キーボード★★★★★
老舗PCメーカーのNECならではの打鍵感のよさ。
剛性&高級感★★★★
天板は丈夫なカーボン製。剛体にもこだわっている。
電源まわり★★★★
ACアダプターは実測223グラムとまずまず軽量だ。
ディスプレイ13.3型 1920ドット×1080ドット
CPU・メモリーCore i7-8565U・16GB
ストレージSSD128GB
光学ドライブ
カードリーダ-micro SD
タッチパネル
生体認証指紋
バッテリー持続時間19.5時間
Microsoft Officeオプション
サイズ・重量幅307.8㎜×高さ15.5㎜×奥行き215.7㎜・0.837kg

NECの高性能モバイルノート「LAVIE Pro Mobie(ラヴィ プロ モバイル)」の直販モデル。価格はカスタマイズしだいだが、本機のように第8世代のCore i7に加え、16Gバイトの大容量メモリーという文句なしのハイスペック仕様を選択しても、割引クーポンを併用すれば予算18万円で入手可能だ。

しかし、真に注目すべきはNECならではのモバイル性能の高さにこそある。重量837グラム、厚さ15.5ミリというトップクラスの軽量スリムを実現しつつも、バッテリーのもちは最大19.5時間と驚異のスタミナ性能を誇る。LTEにも対応し、場所を問わずネットに接続できる点も便利だ。

打鍵感のいいキーボードや、指紋認証を備えるほか、PD充電にも対応するなど、使い勝手も上々。死角なしのモバイル機だ。

Windows10パソコンタイプ別辛口検証!
ダイナブック「dynabook S6(P1S6LPBL)」

機能充実のカジュアルモバイル。基本性能は十分だが、バッテリーが課題

ダイナブック
dynabook S6(P1S6LPBL)
実売価格例:15万3140円

基本性能拡張性コスパ
AAABBB
画像: 機能充実のカジュアルモバイル。基本性能は十分だが、バッテリーが課題
ディスプレイ★★★★★
非光沢のIGZO液晶を採用。広視野角で反射も少ない。
キーボード★★★★
キーストロークは1.5ミリ。確かな打鍵感を得られる。
剛性&高級感★★★★
カジュアルな外観は好みによる。剛性は文句なし。
電源まわり★★★★★
ACアダプターは実測194グラムと非常に軽量だ。
ディスプレイ13.3型 1920ドット×1080ドット
CPU・メモリーCore i5-8250U・8GB
ストレージSSD256GB
光学ドライブ
カードリーダ-micro SD
タッチパネル
生体認証指紋
バッテリー持続時間9.5時間
Microsoft OfficeHome & Business 2019
サイズ・重量幅316㎜×高さ19.9㎜×奥行き227㎜・1.119㎏

気軽に使えるカジュアル感を全面に押し出したモバイルノート。さすがダイナブックというべきか、基本性能と機能のバランスが絶妙だ。第8世代のCore i5プロセッサーに加え、8Gバイトのメモリーを搭載し、文書作成など一般的な用途を軽々とこなす。

PD充電対応のType-C端子や急速充電をはじめ、指紋認証も備えるなど、機能面も充実。剛性も米軍採用のMIL(ミル)規格に準拠し、毎日の携行も安心な堅牢筐体をしっかり実現している。

見逃せないのが、IGZO液晶を採用した高品質ディスプレイ。色鮮やで明るさも十分なうえ、広視野角で斜めからでも見やすい。

ただし、バッテリーのもちは最大9.5時間とやや物足りない。出先でちょっとした作業をする程度と見ておくべきだろう。

Windows10パソコンタイプ別辛口検証!
レノボ「Lenovo Yoga S730 (81U4001NJP)」

見栄えのいいアルミ筐体と軽量スリムが融合。基本性能も高レベル

レノボ
Lenovo Yoga S730 (81U4001NJP)
実売価格例:15万9280円

基本性能拡張性コスパ
AABBA
画像: 見栄えのいいアルミ筐体と軽量スリムが融合。基本性能も高レベル
ディスプレイ★★★★
自然な発色で明るさも十分。三辺狭額縁も魅力だ。
キーボード★★★★
キーピッチ19ミリを確保。ストレスなく打鍵できる。
剛性&高級感★★★★
落ち着いた光沢感のあるアルミ筐体がみごと。
電源まわり★★★
ACアダプターは実測334グラムとかなりかさばる。
ディスプレイ13.3型 1920ドット×1080ドット
CPU・メモリーCore i5-10210U・8GB
ストレージSSD512GB
光学ドライブ
カードリーダ-
タッチパネル
生体認証指紋
バッテリー持続時間13時間
Microsoft OfficeHome & Business 2019
サイズ・重量幅307㎜×高さ11.9㎜×奥行き210㎜・1.1㎏

厚さ11.9ミリのスリム筐体を採用したスタイリッシュモバイルノート。スマートな外観に違わず、重量も1.1キロと抜群に軽量だ。筐体はアルミ製、ディスプレイは三辺狭額縁とデザイン性にも力を入れている。バッテリーのもちも最大16時間とまずまずなうえ、急速充電にも対応し、1時間で最大80%の充電をこなせる。

基本性能についても、最新鋭の第10世代Core i5を搭載するなど、ミドルハイ級のスペックを搭載。ストレージのSSDは容量512Gバイトとたっぷりで、アプリやデータを存分に保存できる点も大きな魅力だ。

気になるのはSDカードスロット非搭載と、3基のUSB端子すべてがType-Cのみという点。そこさえ割り切れれば、これといった欠点のない良機といえる。

【コラム】
モバイルノートと2in1タイプは自分の用途を見極めてチョイスしよう

モバイルノート」と「2in1」のどちらも軽量スリムとよく似た特徴を持っている。

それならタブレットとして使えるぶん、2in1が優れていると思うかもしれないが、それはさにあらず。

モバイルノートには、2in1にはない持ち味がしっかりある。

何といってもモバイルノートは、伝統的なクラムシェル筐体を採用しているだけあって、安定感や剛性が極めて高い

対して2in1は筐体構造が特殊ゆえ、打鍵の強さによってはキーボード部がきしんだり、思いのほか衝撃に弱かったりする。

したがって、メインの用途が本格的なパソコン作業なら、モバイルノートを選んだほうが無難だ。

もちろん、タブレットとノートパソコンスタイルどちらも満喫したいなら、2in1が間違いなくおすすめといえる。

第10世代のインテルCPU搭載! トップクラスの基本性能を誇る

マイクロソフト
Surface Pro 7
実売価格例:15万3780円
(※タイプカバーは別売オプション2万1340円)

基本性能拡張性コスパ
AAAABB
画像: 2K解像度超えの12.3型ディスプレイを搭載。筆圧検知対応のタッチペンを付属し、緻密なメモ書きもストレスなく行える。別売キーボードを装着すれば、ノートパソコンとしても利用可能だ。

2K解像度超えの12.3型ディスプレイを搭載。筆圧検知対応のタッチペンを付属し、緻密なメモ書きもストレスなく行える。別売キーボードを装着すれば、ノートパソコンとしても利用可能だ。

ディスプレイ12.3型 2736ドット×1824ドット
CPU・メモリーCore i5-1035G4・8GB
ストレージSSD256GB
光学ドライブ
カードリーダ-micro SD
タッチパネル
生体認証指紋
バッテリー持続時間10.5時間
Microsoft OfficeHome & Business 2019
サイズ幅292㎜×高さ8.5㎜×奥行き201㎜
重量0.775㎏(タイプカバー含まず)

※価格は記事作成時のものです。

◆解説/篠原義夫(ガジェットライター)

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