こういったギモンは、どうすればいいかというと、使用頻度にもよるが頻繁に『MSオフィス』を使用するなら、やはりサブスクリプション型の『Office 365 Solo』(年額1万2984円)がおすすめだ。最新の『MSオフィス』のアプリケーション群を常に使えて、アップデートの期限切れを気にしなくていいから安心。
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サポートが終わった「オフィス」は使用可能?
読者から質問
パソコン買い替えのたびに「MS(マイクロソフト)オフィス」をオプションで付けています。でも、今の機能で十分なので、節約のために、次はオプションなしにしようかと考えています。そこで質問です。よく、「WindowsXPなど、サポートの終わったOSはセキュリティの問題があるので使ってはダメ」といわれますが、「MSオフィス」も、古いもの(サポートの終わったもの)は使わないほうがいいのでしょうか?(A.Oさん 大阪府 35歳)
専門家の回答
編集部:
これは、ガジェットライターの篠原義夫さんに聞きます。
専門家:
「サポート期間中の『MSオフィス』はバージョンアップをしなくても問題ありませんが、サポートの終了したバージョンについては使用しないでください。
OS本体ほどではありませんが、膨大なユーザー数を抱える『MSオフィス』は、脆弱性をねらわれがち。事実、『MSオフィス』を対象にしたウイルスは数多く世に出回り、そのつど、セキュリティ更新プログラムがリリースされてきました。
では、どうすればいいかというと、使用頻度にもよるのですが、頻繁に『MSオフィス』を使用するなら、やはりサブスクリプション型の『Office 365 Solo』(年額1万2984円)がおすすめ。最新の『MSオフィス』のアプリケーション群を常に使えますし、アップデートの期限切れを気にしなくていいのは安心です。また、同一ユーザーであれば、すべてのデバイスにインストールが可能で、最大5台まで同時使用できます。パソコンを複数台持ち、タブレットなども利用している人なら魅力的でしょう。
現状では、3年以上使用する場合、買い切りの永続ライセンス型である『Office Home & Business 2019』(3万8284円)のほうがお得になるように見えますが、『アクセス』や『パブリッシャー』といったアプリや、クラウドストレージの『One Drive』といったサービスを利用できるぶん、『Office 365 Solo』のほうが機能は充実しています。」
編集部:
使用頻度が高い人なら、これはいいですね。
専門家:
「逆に、それほど使用せず、サポート期間が残っている『MSオフィス』を持っているという人なら、それを使い続けるのもいいでしょう。
実際、新しいバージョンの『MSオフィス』で作成したファイルを旧バージョンで開くと、レイアウトが崩れるなどの細かい点以外、不具合はまず起こりません。
マイクロソフト製品は、メインストリーム保証が最低5年、延長サポートが最低5年あり、最低でも10年は使用できます。
仕事で『MSオフィス』のファイルを頻繁にやり取りするのでなければ、サポート期間いっぱいまで『MSオフィス』を使い切るのは、コスト面のメリットに加え、使い慣れた環境で作業できるので、安心です。
なお、『節約のため』ということでしたら、機能はそこそこになりますが、マイクロソフト以外の互換オフィスソフトを選ぶという手もあるでしょう」
編集部:
なるほど。いずれにせよ、サポートが終了した「MSオフィス」は、使わないでくださいね。
文/特選街編集部
イラスト/はやし・ひろ