【高級トースター比較】3機種で「お餅」を焼いてみた。その結果は…

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正月に食するお餅。昔々は保存食でもありましたので、正月に限らず、餅はありました。令和の御代では、正月以外に、まぁそんなに食べることはありません。

「トースト」と「餅」、焼くのにどんな差がある?

で、このお餅。皆さんはどうやって焼きますか?
ストーブを使っているお家では、ストーブですよね。上に足の付いた網を置いて、焼きますよね。
置いて、しばらくすると膨れます。ひっくり返し、また膨れるまで焼きます。またひっくり返し、膨れたら焼き上がり。実に簡単。その昔、餅は火鉢、ストーブなどの暖房機器で手軽に焼いて食べるモノでした。

ところが今、そんな暖房器具は、どんどん少なくなっています。
では何がイイのでしょうか。そこで気付いたのは、「トースター」。海外で主流のポップアップ・トースターは、パンの上にいろいろ載せて食べたい日本人とは相性が悪く、オーブン系のトースターが当たり前。何とかなるかも、と挑戦してみました。

表と裏、双方焼くのは、火でない場合はオーブンが使われる場合が多いと思います。手元に少し前のシロカのコンベクションオーブン「SCO-213」がありますので、それから引用してみましょう。

これでは、常温トーストの場合、2枚で250℃設定の2〜3分。4枚で3〜4分。お餅の場合、6個で、230℃、8分。いずれもコンベクションモードでです。

このモデルは、上下共にヒーターで、機能はコンベクションがあるくらい。逆に言うと、分かっている人には抜群に使いやすいオーブンです。これだと、温度はトースターの方が20℃高く、時間は倍も長い。早く焼けるトースターと、ゆっくり焼くお餅、という差があることがわかります。

BALUMUDA THE TOASTER の場合

まずは、高級トースターというカテゴリーを切り開いた、BALUMUDA THE TOAER です。
出た時は、その美味しさにびっくりしたモノです。ポイントは、5ミリリットルの水と、オリジナルプログラム。庫内の湿度を上げることにより、パンが持っている水分の抜けを防ぎ、焼きます。焼き方はじっくり焼き、最後の5秒で焼き色を付ける方法。このスチーム焼きとプログラムで大ヒットを飛ばしました。

さてお餅は、クラシックという、スチームを使わないオーブンで焼くのが推奨されています。温度設定はモデルにより異なるので、私のは初期型(K01A)なので、1300W。後継モデル(K01E)はクラシックモード 230℃です。焦げすぎるといやなので、今回は7分で焼きました。

結果はこんな感じ。上下とも焼きは同等ですが、横にお餅がニョキッと膨らんでします。

シロカ すばやき おまかせ ST-2D251の場合

さて次は、シロカのすばやきです。こちらもオーブントースターです。
このモデルの特徴は、上側のヒーターがカーボングラファイトであること。要するに、すばやくパンの表面を焼いてしまい、中の水分を閉じ込めてしまおうという考え方です。このため、水などもプラスしません。競馬で言うと、先行逃げ切り型です。また、昨年「おまかせ」が追加されたモデルには、トーストのワンタッチボタンが付いています。

こちらは、取説にレシピがありました。220℃で3.5分、コンベクションはオフです。確かに名前の通り「短い」です。

こちらは見事なくらいキレイに焼けます。昔のマンガなら焦げは網の形を残すのですが、こちらはひっくりかえしません。実にキレイ。大げさに言うと、上はパリパリのおせんべいのような外側。下は餅的な焼け具合です。中身はホクホク、ちょうどイイ塩梅。何度か試しましたが、取るときに力を入れなければ、中身が出ることはありませんでした。また、お米の焦げ独特の香ばしく、この仕上がりかなり好きです。

シロカのうたい文句通りに、「すばやく」お餅を焼き上げてくれました。

三菱電機 ブレッドオーブン TO-ST1-1

そして、三菱電機 ブレッドオーブン TO-ST1-1。しかし意地悪かなと思ったのは、これはパン以外全く想定されていない仕様だからです。が、冒頭の通り、トーストとお餅はかなり近いですので、トライすることにしてみました。

常温保存のパン、4枚切り(お餅の厚みがそれ位)、焼き色:普通と、冷凍保存のパン、4枚切り、焼き色:こんがりの2つです。

左)常温保存のパン、左)冷凍保存のパンとモードを替えて見たが、結果は同じ。

中までしっかり火が通ってはいるのですが、元々トースト用の時間設定。お餅をこんがり焼くには短すぎました。それでも中に火が通っているのはロスが少ない鉄板タイプだからと思います。

ただやはり、こちらはパン専用とうたっているだけある気がします。

まとめ

とにかく、高級トースターでも、美味しそうにお餅が焼けることが分かりました。特に、シロカのすばやきには脱帽ですね。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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多賀一晃(生活家電.com主宰)

企画とユーザーを繋ぐ商品企画コンサルティング「ポップアップ・プランニング・オフィス」代表。米・食味鑑定士の資格を所有。大手メーカーでオーディオ・ビデオ関連の開発に携わる。趣味は東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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