【だし汁ダイエット】味覚の矯正で自然に痩せる!30人全員が減量に成功した究極の食欲コントロール方法

美容・ヘルスケア

太っている人は、食べ物のうま味を感じるセンサーがマヒし、非常に甘いもの、油っこいもの、味の濃いこってりしたものでないと舌や脳が満足しない「デブ味覚」になっているのです。正常にうま味が感じられる「ヤセ味覚」となるために効果的なのが、日本に伝わる和風だしです。【解説】工藤孝文(工藤内科漢方医)

解説者のプロフィール

工藤孝文(くどう・たかふみ)
工藤内科漢方医。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院や地域の基幹病院を経て、福岡県みやま市の工藤内科にて、糖尿病内科・ダイエット外来、漢方治療を専門に地域診療を行っている。『人生が変わる! おからヨーグルトダイエット』(KADOKAWA)をはじめ、著書多数。テレビなどのメディアにも多く出演。

ダイエット専門医考案の我慢不要なダイエット法

「甘いものや油っこいものを、我慢できずに食べてしまい、どうしてもダイエットできない」

こんな声を、私は数え切れないほど聞いてきました。糖尿病内科医として務めた後、ダイエット外来を担当するようになった私は、長年、患者さんの肥満に関する悩みを聞き、その改善に取り組んできたからです。

私も7〜8年前まで、多忙の中でコンビニ弁当やスイーツを過食し、身長178cmにして体重が92kgという肥満体になりました。それだけに、患者さんの気持ちがよく分かります。

患者さんの指導や自分の体験から痛感したのは、「『○○を食べるな』というマイナスのダイエット法は失敗する。『○○をとれ』というプラスのダイエット法でないと成功しない」ということでした。そこから生まれたのが、「おからヨーグルト」などのダイエット法です。

私自身、そうしたダイエット法で25kgやせ、標準体重になることができました。

しかし、それを維持するのに苦労しながら、また考えました。「おなかの“かさ増し"をするダイエット法もよいが、続けるには限界がある。もっと我慢不要で、ストレスフリーのダイエット法はないものか」

そんなダイエット法を追い求めて模索し、たどり着いたのが「だし汁ダイエット」という究極のダイエット法です。どこが究極かというと、自然に食欲がコントロールされるので、我慢が不要になるという点です。

自身が考案したダイエット法を実践し、25kgの減量に成功!

うま味豊富なだし汁が「デブ味覚」を矯正する

だし汁の効果をお話しする前に、「味覚センサー」について説明します。

太っている人は、味覚センサーが本来の働きをしなくなっています。食べ物のうま味を感じるセンサーがマヒし、非常に甘いもの、油っこいもの、味の濃いこってりしたものでないと、舌や脳が満足しない「デブ味覚」になっているのです。

この味覚センサーが正常に働けば、うま味が感じられる「ヤセ味覚」となり、本当の意味でおいしい食事を、適正量で満足できるようになります。

そうなれば我慢は不要。食事を楽しみながら、らくに自然にやせられます。やせた後は、もちろん苦労せず維持できます。

そのために効果的なのが、日本に伝わる和風だしです。和風だしには、化学的な調味料や添加物などでマヒした味覚を矯正する働きがあります。

和風だしにもいろいろありますが、2大主役といえるのが、カツオだしコンブだし。ダイエットに関する、それぞれの主な働きを挙げましょう。

カツオだし
豊富に含まれるイノシン酸といううま味成分が、味覚を矯正するとともに、代謝を活発にします。また、ヒスチジンという成分が体内で変化し、脳内で食欲を抑える働きをします。

コンブだし
最近の研究で、内臓にも味覚センサーがあり、情報を脳に送ることが分かりました。コンブに豊富なうま味成分のグルタミン酸は、内臓の味覚センサーを正常化し、過食を防ぎます。

また、コンブのぬめりを作るフコイダンという成分が、排泄促進や腸内環境を改善します。それによっても、ダイエット効果が得られます。

これらの和風だしは、単独で使っても構いませんが、組み合わせて使うと、相乗効果でうま味が7〜8倍になり、ダイエット効果も高まります。

手軽な「やせるだし」で30人全員が減量に成功!

通常のだし汁のとり方でもよいのですが、私がお勧めしているのは、だし汁の素材を粉にして手軽に使う方法です。

作り方は、下記をご覧ください。カツオ節は、フライパンで炒るのもよいでしょう。カツオ節と刻みコンブに、煮干しと緑茶の茶葉も加えると、さらに効果が期待できます。

私は、これを「やせるだし」としてお勧めしています。

使い方は簡単で、大さじ1杯の「やせるだし」に、150〜200mlのお湯を注いで飲むだけ。少し時間をおいてコンブ粉をふやかした後、混ぜながら飲むのがコツです。

毎朝、これをゆっくり味わって飲むだけで、味覚が矯正され、自然にダイエットできます。みそ汁に加えたり、ふりかけのようにご飯や冷や奴にかけたりしてもいいでしょう。

この方法を、肥満外来の患者さん30人に試してもらったところ、2週間で平均5.3kgやせました。太った人はおらず、減量幅は4.7kg~6.1kgと、全員が約5kgの減量に成功。皆さん、「我慢せず、自然に食べる量が減った」と語っています。

なお、だし汁をとり始めた当初は、「まずく感じやすい」ことを知っておいてください。味覚の矯正には、通常10日ほどかかるといわれています。しかし、実際は3~4日で変化を感じる人が多いようです。

最初はまずく感じても、必ずおいしく感じるようになり、「ヤセ味覚」になっていくので、ぜひ続けてみてください。

「デブ味覚」をリセットするコンブだし・カツオだしのとり方

コンブやカツオ節に含まれるうま味成分には、味覚を初期化して「デブ味覚」を「ヤセ味覚」にする効果があります。ここではコンブだし・カツオだしのとり方をご紹介します。

カツオだしのとり方

鍋に水1Lを入れ、火にかける。沸騰したら火を止め、カツオ節30gを入れて、1~2分おく。ふきんなどを敷いたざるで静かにこして出来上がり。

コンブだしのとり方

コンブだしのとり方は2通り!
(1)水出し法

ポットに水1Lを入れ、板コンブ10gを一晩水に漬ける。

(2)煮出し法

鍋に水1Lを入れ、火にかける。お湯の温度が60℃になったら、板コンブ10gを入れて、1時間煮る。

だし汁の飲み方・保存方法

マグカップや湯飲みにだし汁を入れ、毎朝食事前に飲む。1杯をゆっくり飲み干すのがポイント。
朝・昼・夜の三食の食事前に飲んだり、料理に使用したりしてもよい。
コンブだし、カツオだしともに、保存期間は冷蔵庫で3~5日程度。

ダイエット専門医考案!コンブだし・カツオだしのとり方

だし汁ダイエットの成功率が上がる、工藤孝文先生お勧めのだしが「やせるだし」。だし汁の素材を粉状にするため、お湯を注ぐだけで作れるのが特徴です。ここでは、電子レンジでできる「やせるだし」の作り方をご紹介します。

【材料】
●カツオ節……30g
市販されている、一般的なカツオ節であればなんでもOK。
●刻みコンブ……10g
塩分不使用のものを使用する。
煮干し(10g)と、緑茶の茶葉(5g)を入れるとさらに効果がアップ!

【作り方】
カツオ節を電子レンジで加熱する
平らな耐熱皿にクッキングペーパーを敷き、カツオ節を広げて置く。ラップをかけずに、電子レンジで2分加熱し、水分を飛ばす。この時、加熱し過ぎに注意する。

※カツオ節と別々に、レンジで1分加熱する。

刻みコンブと(1)をミキサーにかける
刻みコンブ、(1)の順番でミキサーに入れ、パウダー状になるまで撹拌する。

※刻みコンブ、緑茶の茶葉、(1)の順番で入れる。

出来上がり
出来上がったやせるだしは、密閉容器や瓶に入れ、冷暗所で保管する。冬場は常温でもよいが、夏場は冷蔵庫に入れる。
※2週間程度で使い切ること。

【飲み方】
マグカップに大さじ1のやせるだしを入れ、お湯を150~200ml注いで完成。コンブ粉を少しふやかした後、混ぜながら飲むのがお勧め。コップの底に沈殿した粉も食べると、効果が高まる。

この記事は『安心』2020年1月号に掲載されています。

www.makino-g.jp

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