スタジオ品質での高音質を実現したAmazon Echoの上級モデルをテスト。「アレクサ、音楽を聴きたい」と話しかけ、自動的にAmazon Musicでの音楽再生が始まる。また、本機は2台を使ったステレオ再生も可能。奥行き感のある立体的な音場が広がり、本格的な音を楽しめる。
今回のテストアイテムはこちらAmazon Amazon Echo Studio
実売価格例:2万4980円
●プロフィール
本機は、その名のとおり、スタジオ品質での高音質を実現したAmazon Echo(アマゾン エコー)の上級モデル。Alexa(アレクサ)を使った音声操作や家電との連係機能のほか、ドルビーアトモス技術による3Dオーディオにも対応している。
SPEC
●最大出力/330W●スピーカー/51mmミッドレンジ×3、25mmツイーター、133mmウーハー●対応フォーマット/FLAC、MP3、AAC、Opus、Vorbis、Dolby Digital、Dolby Digital Plus、Dolby Atmos、Sony 360 Reality Audio/MPEG-H●入力/3.5mmミニ・mini-opticalコンビネーション●電源/AC●サイズ/幅175mm×高さ206mm×奥行き175mm●重量/3.5kg
「Amazon Music」などの音楽配信に対応
従来モデルに比べると、ずいぶん大きくなった印象で、重さも3.5キロとずっしりとしている。どこにでも持ち運べる気軽さは減ったが、そのぶん、音質のいいスピーカーとしての雰囲気が増した。
設定などは従来と同じで、「Amazon Alexa」アプリを使って行う。Wi-Fiなどのセットアップも簡単に行えるし、複数の対応機器も手軽に追加できる。
音楽再生は、「Amazon Music」と連係して、そのまま再生が可能。
「Spotify」や「Apple Music」などの音楽配信サービスにも対応する。
もちろん、本機に向かって「アレクサ、音楽を聴きたい」と話しかけるだけで、自動でAmazon Musicでの音楽再生が始まる。
音声でアーティスト名やジャンルを指定しての選曲も可能。音量や低音/高音の調整も音声で行える。
■3ウエイ5スピーカーを内蔵
■「Alexa」アプリで手軽に操作できる
聴いているうちに、より聴きやすい音になる
試聴は、「Amazon Music HD」のULTRA HD楽曲(ハイレゾ品質)を中心に行ったが、クラシックでは、低音がしっかりと出てオーケストラのスケール感が味わえ、ポップスではボーカルがくっきりとした音色で楽しめた。内蔵マイクで再生音を解析して補正する機能もあるようで、聴いているうちにより聴きやすい音になる。少し上品で、おとなしい鳴り方だが、細かな音の再現など、実力は十分といえる。
ちなみに、本機は2台を使ったステレオ再生も可能。奥行き感のある立体的な音場が広がり、なかなか本格的な音だ。ボーカルや各楽器の定位も明瞭で、リビングのシステムとしてかなり優秀。立体音響の3Dオーディオでは、さらに部屋中にステレオ感豊かな音が広がった。音質にこだわる人にはおすすめだ。
おすすめ度…A₊
聴き心地のいい、穏やかな音色。2台を使ったステレオ再生も本格的
ココが〇
機能や操作性はそのままに、ハイレゾ楽曲のよさも再現できる高音質。情報量豊かな音を、聴き心地のいい、穏やかな音色で聴かせる。
ココが✕
本体サイズは、オーディオファン以外には大きめに感じられるかも。1台でも音の広がりはあるが、ステレオ感を求めるなら、2台使用がおすすめ。
※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。
※価格は記事作成時のものです。
文/鳥居一豊(AVライター)