ここでは、「フェイスブック」の情報公開に関する設定方法を解説する。SNSに限らず、今やインターネットは匿名の世界ではなくなり、一度公開された情報は消えることなく世界中に拡散される。
しかし、無防備に個人情報を公開している人がとても多い。実際、「フェイスブック」や「ツイッター」の投稿やプロフィールを「公開」にしておくと、まったくの他人でもネット検索でその投稿を見ることが可能なので気をつけたい。

SNSのリスク
個人情報の漏洩

メールアドレス、名前、住所、家族構成など、SNSで公開する範囲をしっかりと見極めよう

名刺に自宅の写真を入れて豪邸をアピールしたり、電話番号を首から下げて繁華街を歩いている人がいたりしたら、かなりの変わり者だ。自らトラブルを呼び寄せている。
しかしSNSでは、これと同様の危険な行為をしている人が少なくない。
しかも、本人だけでなく家族や友人、仕事仲間や取引先にまで影響が及ぶおそれがある。

SNSに限らず、今やインターネットは匿名の世界ではなくなり、一度公開された情報は消えることなく世界中に拡散される。
しかし、無防備に個人情報を公開している人がとても多い。同時に、いろいろなSNSに分散している情報を集めて個人を特定する手法も巧妙化している。
さらに、そうした情報を使ってアカウントを乗っ取ったり、ストーカーなどの犯罪行為へと発展したりする危険性も高い。
実際、「フェイスブック」や「ツイッター」の投稿やプロフィールを「公開」にしていれば、まったくの他人でもネット検索でその投稿を見ることができる。

ここでは、「フェイスブック」の情報公開に関する設定方法を解説する。

本名公開の「フェイスブック」で公開する範囲を決めよう

画像: ❶「フェイスブック」の画面右上の▼を押すと、この画面が出る。次に、左側のリストで「プライバシー」を選ぶ。

❶「フェイスブック」の画面右上の▼を押すと、この画面が出る。次に、左側のリストで「プライバシー」を選ぶ。

画像: ❷「アクティビティ」の「投稿の共有範囲」で「編集する」を押すと公開範囲を選べる。一部の友達を除くことも可能だ。

❷「アクティビティ」の「投稿の共有範囲」で「編集する」を押すと公開範囲を選べる。一部の友達を除くことも可能だ。

画像: ❸公開範囲は投稿ごとに選ぶこともできる。 投稿の日付右にある「▼」を押せばいい 。後から変更することも可能だ。

❸公開範囲は投稿ごとに選ぶこともできる。投稿の日付右にある「▼」を押せばいい。後から変更することも可能だ。

画像: ❹自己紹介や出身地などの情報も、どこまで公開するか冷静に考えよう。いつでも何度でも内容を編集できる。

❹自己紹介や出身地などの情報も、どこまで公開するか冷静に考えよう。いつでも何度でも内容を編集できる。

そのほか「ツイッター」や「LINE」「インスタグラム」にもそれぞれ設定方法がある。
しかも頻繁に内容が変わっている。また、各SNSが相互に連係していたりする。
それぞれ、どの情報をどこまで公開するか、よく考えて定期的に設定を見直そう

SNSのリスク
偽友だちリクエスト

見知らぬ人からの友だち申請には要注意! アカウントを乗っ取られる危険もある

SNSでは、知らない人から友達申請が来ることがある。単に友達の数を増やしたいだけの人もいるが、悪意の第三者がアカウントを乗っ取るために申請してくることもある。

よく使われるのが、「フェイスブック」の「友達を通じてアカウントを再開」という機能
ログイン情報を忘れたとき、あらかじめ登録した「信頼できる連絡先」が三つあれば再開できるというもので、これを悪用してアカウントを乗っ取る。
また、「LINE」で、悪質サイトに誘導するための友達リクエストが届くことも多い。

怪しい「友達リクエスト」は承認しないで削除しよう

画像: アカウントを乗っ取られると、非公開情報やメッセンジャーの記録を見られたり、勝手に投稿されたりしてしまう。

アカウントを乗っ取られると、非公開情報やメッセンジャーの記録を見られたり、勝手に投稿されたりしてしまう。

SNSのリスク
炎上被害

ネット上にはデマや誹謗中傷がたくさん。不用意な引用やつぶやきで被害が拡大!

一時期、SNSに違法行為や不適切行為を公開して炎上する事件が相次いだ。
これは自業自得だが、最近は、他人の行為やデマを拡散させて思わぬ事態に発展するケースも目立つ。

例えば、車のあおり事件の関係者として無関係の人を中傷したり、それを拡散させたりしただけで名誉棄損や業務妨害の罪に問われた人が実際にいるし、辞職した市議もいる。
たとえ情報を拡散することが正義だと思っても、本当に正しい情報なのか、自分は拡散すべき立場にいるのか、シェアやリツイートする前に冷静に考えたい。

情報を簡単に拡散できる「ツイッター」は、特に注意!

画像: デマを広めている人の多くが、正義感で情報を拡散しているという。しかし、その行為が自身を犯罪者にすることもある。

デマを広めている人の多くが、正義感で情報を拡散しているという。しかし、その行為が自身を犯罪者にすることもある。

SNSのリスク
懸賞詐欺

“お得”に釣られたフォローやリツイートは、迷惑メールや危ないDMを呼び寄せる!

今は、企業もSNSに公式アカウントを作ってPR活動をしている。懸賞やプレゼント企画もあって、実際、そうした情報が自分の画面に流れてくる。
しかし、偽物も多い。

応募条件は、そのアカウントのフォローとリツイート。
そして後日、偽の当選案内がDM(ダイレクトメッセージ)などで送られてきて、連絡先を聞かれたり、別のサイトへの登録などを求められる。
これに応じると、迷惑メールや詐欺メールが増えて、最悪の場合、カード情報や現金を盗られる。少しでも変だと思った時点で止めよう。

「ツイッター」上に流れてくる懸賞企画に安易に応募しない

画像: 詐欺の場合、アカウントが不自然だったり、投稿数が少なかったりするといった特徴がある。「公式」という表記も怪しい場合がある。

詐欺の場合、アカウントが不自然だったり、投稿数が少なかったりするといった特徴がある。「公式」という表記も怪しい場合がある。

SNSのリスク
Exif情報漏洩

投稿した写真の位置情報で自宅の住所や居場所がばれる!

デジカメやスマホで撮った写真にはExif(イグジフ)という撮影情報が付いている。その中に緯度・経度の情報があると、撮影場所をピンポイントで特定できる。

ただし今は、SNSに写真を投稿する際に自動的に情報が削除される。しかし、スマホの設定で位置情報の取得を許可していたり、自分で投稿に位置情報を追加すると、撮影場所がばれることがあるので注意しよう。

画像: iPhoneはアプリごとに位置情報の使用を設定できる。SNSアプリは、「なし」にしておくのが賢明だろう。

iPhoneはアプリごとに位置情報の使用を設定できる。SNSアプリは、「なし」にしておくのが賢明だろう。

SNSのリスク
空き巣ねらい

長期旅行中の投稿で自宅が空き巣のターゲットに!

旅行は、SNSの定番ネタの一つ。しかし同時に、自宅が留守だということを世間に知らせているようなものだ。
それが遠方で長期にわたるとなれば、空き巣にねらわれるリスクも高くなる。

対策としては、旅行ネタの公開範囲を友達などに限定すること。留守番の人がいるように見せるのもいい。また、友人や近所の人が旅行中だとわかるような投稿も控えよう。

画像: こんな投稿をしている人はウキウキでも、こうした投稿を探してねらっている犯罪者がいる。旅行ネタは控えめに。

こんな投稿をしている人はウキウキでも、こうした投稿を探してねらっている犯罪者がいる。旅行ネタは控えめに。

SNSのリスク
生活圏情報の発覚

高解像度画像の瞳に映った建物などからも自宅の場所が判明!

2019年10月、アイドル女性が帰宅時に襲われた。犯人は、女性が投稿した写真の瞳に映った景色から最寄り駅を割り出して後をつけたという。

今のスマホ写真は高解像度なので、こうしたことが可能になっている。ガラスやクルマのボディへの映り込み、背景に映った建物や看板などで特定されることもある。

投稿前に解像度を下げたりボカシを入れたりしておこう。

画像: スマホで見るとわからなくても、 パソコンに取り込んで拡大したりレタッチしたりすると、周囲の状況が見えてくる 。

スマホで見るとわからなくても、パソコンに取り込んで拡大したりレタッチしたりすると、周囲の状況が見えてくる

SNSのリスク
生体認証漏洩

ピースサインをした写真から指紋が読み取られることも!

実験ではあるが、3メートル離れて撮影したピースサインから指紋を取り、その情報でスマホの指紋認証に成功した例がある。

特に顔の近くだとピントが合いやすく危険。いずれは、瞳の写真から虹彩情報を取り出すこともできるかもしれない。SFレベルのことが現実になりつつある。

対策は、投稿前に解像度を下げたりボカシを入れたりすることだ。

画像: こんな写真なら 確実に指紋を取れるだろう 。そのため最近は、写真を撮る際に、手の甲をカメラに向ける人もいる。

こんな写真なら確実に指紋を取れるだろう。そのため最近は、写真を撮る際に、手の甲をカメラに向ける人もいる。

◆解説/下島朗(エントラータ)
◆イラスト/早川修

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