走ってくる車やペットなど、向かってくる被写体がうまく撮れないという人は多い。そんなときは、スマホを低い位置で構えて、ねらってみよう。下からのアングルのほうがスピード感にあふれ、迫力ある動画が撮れる。
目指せ!“SNS映え”
スマホ写真術 動画撮影
ポイント
向かってくる被写体には、低いアングルが効果的
スマホでもすっかりおなじみになった動画撮影。出先などでも、瞬間の出来事をすぐ撮れるのはスマホならではだ。
ただ、走ってくる車やペットなど、向かってくる被写体がうまく撮れないという人は多い。そんなときは、スマホを低い位置で構えて、ねらってみよう。下からのアングルのほうがスピード感にあふれ、迫力ある動画が撮れる。
これは、動く被写体だけでなく、自分(撮影者)が動く場合にも当てはまる。
例えば、自転車に乗って走りながら前方の景色を撮影するような場面でも、ハンドルの位置よりも下にスマホをセットしていたほうが、地面が後ろに流れていく様子が大きく写り、スピード感がより感じられるようになる。
ただし、公衆の場所では、カメラを低い位置で構えるのはマナー違反。盗撮と間違われないように節度をもって撮影したい。
■走っている電車を迫力十分に撮る
[iPhone XS Maxで撮影]
走行する電車を目線の高さから撮影すると、左から右にすり抜けていくように動いて見える。
Before
低いアングルからだと、下から迫り出してくるように見えて迫力がある。
After
ポイント
歩きながらの撮影でブレを防ぐには、ジンバルが有効
最近のスマホでは、動画に手ブレ補正機能が搭載されている機種が多く、気軽に撮っても大きなブレが気にならなくなってきている。
しかし、スマホを持って歩きながら撮る場合は、さすがに不安定な映像になりがち。細かな振動はきっちり抑えられるのだが、ある程度以上の揺れが加わったときに急にガクッと画面が移動して、不自然さを感じるシーンが出てくるものだ。
こういったときに有効なのが、「ジンバル」と呼ばれるアイテム。これは映画用のブレ防止器具を起源とするもので、取り付けたスマホの揺れを検知し、三つの軸に内蔵されたモーターで揺れと逆方向にカメラをリアルタイムで動かしてブレを吸収してしまうもの。
まるでカメラが空中を浮遊しているかのような映像が楽しめる。
■スマホ用のジンバルを使用
DJI
Oamo Mobile 3
実売価格例:1万2540円
ドローンでおなじみのDJI製の軽量かつ高性能な3軸ジンバル。専用アプリで顔認識機能を使えば、カメラが自動的に、顔が画面に入るように追ってくれる。
■歩きながらでも揺れずにスムーズ
歩きながらの撮影では、画面がガタガタ揺れると気になるが、ジンバルを使って撮れば、映画のようにスムーズなカメラワークが楽しめる。
[iPhone XS Maxで撮影]
■解説/吉村 永(カメラマン)モデル/八嶋夏世(ソレイユ)