最新モデルの気になる実力を、プロが実写でズバリ診断!オリンパスのフラッグシップたるE-M1シリーズの最新モデル。AFの性能向上や、ライブND、ジョイスティックの装備など、見逃せない進化点も多い。
システム全体でコンパクトなのでネイチャー系に強い
ミラーレス/マイクロフォーサーズ
オリンパス
OM-D E-M1 MarkIII
●実売価格例:21万7800円(ボディ)
●サイズ・重量/幅134.1mm×高さ90.9mm×奥行き68.9mm・580g
レンズマウント | 有効画素数 |
---|---|
マイクロフォーサーズ | 2037万 |
AF測距点 | 最高感度 |
121点 | ISO 2万5600 |
最高連写速度 | 撮影可能枚数 |
18コマ/秒 | 420枚 |
外観が先代モデルと変わらず新型感は低めだが、機能や操作性が大きく進化
同社のフラッグシップたるE-M1シリーズの最新モデル。最大7段分の効果を誇るボディ内手ブレ補正や、夜空にもピントが合う星空AF、5000万画素記録が可能な手持ちハイレゾショット、USB給電/充電対応などの機能強化が図られている。
外観は先代のMarkIIとほぼ同じで、撮像センサーやEVF(電子ビューファインダー)などのスペックも同じとあって、新型感が低めなのは物足りないが、画像処理エンジンは最新鋭。
顔/瞳優先AFの性能向上や、日中でも低速シャッターが切れるライブND、素早く直感的な測距点選択が可能なジョイスティックの装備など、見逃せない進化点も多い。
実写ではローパスフィルターレスならではのキレのいい描写を見せ、発色は鮮やかめ。撮像センサーが小さいこともあって高感度はやや弱いが、ISO3200でも実用的な画質が得られるので、不満を感じない人も多そうだ。
マイクロフォーサーズとしては大がらで重さもあるが、堅牢なマグネシウム合金ボディにトップクラスの防塵・防滴・耐低温仕様とあってネイチャー系の撮影に強い。交換レンズを含むシステムのコンパクトさも売りなので、野鳥をねらいたい人にもおすすめだ。
■ISO3200でもノイズは少なく、細かい部分の描写も良好
■採点表
基本画質 | 高感度画質 |
---|---|
★★★★ | ★★★ |
AF・連写 | ボディの作り |
★★★★★ | ★★★★★ |
先進機能 | レンズラインアップ |
★★★★★ | ★★★★ |
■こんな人におすすめ!
ハイエンドのスペックを軽快に楽しみたい人。高速連写性能や悪天候への強さを生かしたスポーツ、ネイチャー系など、これ一台で多用途に活用したい人にもおすすめだ。
※価格は記事作成時のものです。
■解説/北村智史(カメラライター)