本機の実写画質は、価格から考えれば良好という印象だ。キットレンズが低価格タイプだけに物足りなさはあるものの、マニア目線で見なければ十分に及第点。高感度での画質も良好。逆に考えると、レンズさえおごれば、いい写りが楽しめるカメラだともいえる。

レンズさえおごればいい写真が楽しめる

一眼レフ
APS-C

キヤノン
EOS Kiss X10i
●実売価格例:11万5500円(ボディ)
●サイズ・重量/幅131.0㎜×高さ102.6㎜×奥行き76.2㎜・515g

画像: レンズさえおごればいい写真が楽しめる
画像: 上面は従来モデルとほぼ同じ。モードダイヤルの右側に電源スイッチがあり、ON(静止画)と動画の切り替えを行う。

上面は従来モデルとほぼ同じ。モードダイヤルの右側に電源スイッチがあり、ON(静止画)と動画の切り替えを行う。

画像: 従来は十字ボタンだったが、十字ボタン機能も持つサブ電子ダイヤルに変更。露出補正操作がダイレクトに行えて便利になった。

従来は十字ボタンだったが、十字ボタン機能も持つサブ電子ダイヤルに変更。露出補正操作がダイレクトに行えて便利になった。

レンズマウント有効画素数
キヤノンEF2410万
AF測距点最高感度
45点ISO 5万1200
最高連写速度撮影可能枚数
7コマ/秒730枚

背面にサブ電子ダイヤルが追加されるなど、機能と性能が従来より大きく向上

ミラーレス一眼に押されつつあるとはいえ、まだまだ人気が高いのがEOS Kissシリーズ。本機はその最新モデルだ。

格上のEOS 9000Dと統合するかっこうになるようで、操作系もワンランクアップ。従来は電子ダイヤルが一つだけだったが、背面にサブ電子ダイヤルが追加され、露出などの設定が素早く行えるようになった。また、ファインダー撮影時にも人物の顔を検出して優先的にピントを合わせられるようになるなど、機能、性能が大きく向上している。

実写での画質は、価格から考えれば良好という印象。キットレンズが低価格タイプだけに物足りなさはあるものの、マニア目線で見なければ十分に及第点だ。高感度での画質も良好。逆に考えると、レンズさえおごれば、いい写りが楽しめるカメラだともいえる。

AFは、上位モデルに比べるとやや遅めに感じられるが、きびきび動く。連写も7コマ/秒と速く、170枚まで連続で撮れるので、運動会などのイベントにも強い。

交換レンズは豊富で多彩。ダブルズームキットの買い得感が高くておすすめだが、予算が許せば高倍率タイプのEF-S18〜135ミリUSMとボディをセットで買うのもいいだろう。

■キットレンズは廉価タイプだがシャープで背景のボケもすなお

画像: キットの標準ズームは廉価タイプだが、ピントが合った部分は十分にシャープ。背景のボケもすなおできれいだし、発色も自然でいい。

キットの標準ズームは廉価タイプだが、ピントが合った部分は十分にシャープ。背景のボケもすなおできれいだし、発色も自然でいい。

■採点表

基本画質高感度画質
★★★  ★★★★ 
AF・連写ボディの作り
★★★★ ★★★  
先進機能レンズラインアップ
★★★  ★★★★★
※満点は5個

■こんな人におすすめ!
一眼レフなので、それなりに大きいが、軽快なので持ち歩きは快適。街歩きスナップなどにも使いやすい。ファインダー撮影なら電池のもちもいいので、旅行にも好適だ。

※価格は記事作成時のものです。

■解説/北村智史(カメラライター)



This article is a sponsored article by
''.