脳が満足すれば、間食をしたいとは思わなくなるはずです。「何か食べないと落ち着かない」「口寂しくて、つい間食をしてしまう」などという方は、ぜひスパイスカレーをお試しください。より大きなダイエット効果を狙うなら食べ方も工夫してみましょう。【体験談・レシピ考案】印度カリー子(スパイス料理研究家)

プロフィール

画像: プロフィール

印度カリー子(いんどかりーこ)

1996年生まれ、宮城県育ち。スパイス料理研究家。スパイス初心者のための専門店、香林館(株)代表取締役。「スパイスカレーをおうちでもっと手軽に」をモットーに、オリジナルスパイスセットの開発・販売やコンサルティング、料理教室運営など幅広く活躍。現在は、東京大学大学院で食品化学の観点から香辛料の研究を行っている。著書に『おもくない!ふとらない!スパイスとカレー入門』(standards)、『おいしくやせる!簡単スパイスカレー』(青春出版社)などがある。
http://indocurryko.net(公式ブログ)

スパイスだけでカレーができる発見に魅了された

画像1: 【印度カリー子さん】ダイエットに効果的なスパイスカレーのレシピを紹介!脳が満足すれば間食も減らすことが可能

スパイスカレーって?
スパイスとタマネギ、トマト、塩だけで作った「グレイビー」というカレーのもとと、肉や野菜などを一緒に炒めて作るカレーのこと。小麦粉は使用せず、油も控えめにできるので、低カロリーで体にも優しいのがメリット。

「カロリーが高いカレーは、ダイエット中は食べられない」と思われがちです。でも、「スパイスカレー」なら、作り方と食べ方次第で、ダイエットの強い味方になってくれます。

事実、私は毎日スパイスカレーを食べるようになってから、1年半で7kgもやせました。

では、スパイスカレーとは、どんなカレーでしょうか?

日本で一般的に「カレー」と呼ばれるものは欧風カレーで、イギリスが発祥です。調理方法も、シチューなどと同じで時間をかけて煮込みます。使う食材は豊富で、ルーには小麦粉や油脂でとろみをつけます。

調理に時間と手間がかかる上、糖質・脂質が多くなりがちな欧風カレーは、確かにダイエットには不向きです。

一方、スパイスカレーは、主にインドなどのカレーがルーツで、ルーは使わず、スパイスと少ない食材で、炒め物のように短時間で作ります。本格的なスパイスカレーは油脂をたっぷりと使うため、カロリーは高めです。

ただ、今回ご紹介するダイエット用のスパイスカレーでは、油脂の量は専門店のスパイスカレーの3分の1程度。使うスパイスも3種類だけ。ダイエット中でも、手軽においしく食べられます。


そもそも、私がスパイスカレーにはまったのは、4年前の大学1年生の頃です。

当時同居していた姉は、週に3~4回はお店へ通うほど、インドカレーが大好きでした。「それなら自宅で作ったほうが安上がり」と思った私は、スパイスカレー作りに挑戦。姉と一緒に食べ始めました。

実は、それまでの私はスパイスが苦手でした。しかし、数種類のスパイスを、少量ずつ、いつもの炒め物に加えてみたら、それだけで本当にカレーができたので、びっくり!

この発見に魅了された私は、ほぼ毎日スパイスカレーを作って食べるようになりました。すると、食習慣に思わぬ変化が現れたのです。

それまでの私は、1日3食の他に、夕食後にチョコやプリンなどの間食を食べていました。夕食はしっかりと食べていたので、空腹だったわけではありません。ただ何となく、おやつに手が伸びていたのです。

スパイスカレーを食べ始めてから、その間食の習慣がなぜかなくなりました。また、日課のランニングで、ものすごく汗をかくようになりました。

おかげで体重は徐々に減少。1年半後には7kgもやせていたのです。体が軽くなったため、1日の終わりに感じていたひざの痛みも消えました。ランニングの距離も、4kmから10kmに伸びています。階段の上り下りがらくなのと、電車に乗ってもいすに座らずに済む自分が衝撃でした。

大学入学時のスーツは、気づけばブカブカに。服のサイズはLからMやSに変わりました。奥二重だった右目も二重になり、久しぶりに会う友人には驚かれたものです。

他にも、肌荒れが消えたりカゼをひきづらくなったり、よく眠れるようになるなど、スパイスカレーを食べ始めてから、体調によい変化がたくさん現れています。

新しい香りや刺激で満足感が得られる

スパイスカレーでやせたのは、食事で満足感を得られるようになったからだと思います。

いつもの和食・お惣菜は「どんな味がするのか」という味の想像が、食べる前からつきます。これでは脳は「おいしい」と感動することはありません。

実際には十分な量や栄養をとれているのに、脳は満足しない。そのため、何か物足りなくて間食が増えてしまうのです。以前の私がまさにそうでした。

スパイスには、日本人にはなじみのない香りや刺激があります。その香りや刺激は、食材やスパイスの量・種類をほんの少し変えるだけで、驚くほど変化します。

うれしいことに、スパイスはどんな食材ともよく合います。意外かもしれませんが、厚揚げやしらたきといった和の食材でも、おいしいスパイスカレーができるのです。私自身は、みそでおいしく食べられる食材なら、スパイスとの相性もよいと感じています。

脳が新しい味に驚いて満足すれば、間食をしたいとは思わなくなるはずです。「何か食べないと落ち着かない」「口寂しくて、つい間食をしてしまう」などという方は、ぜひスパイスカレーをお試しください。

より大きなダイエット効果を狙うなら、スパイスカレーの食べ方も工夫してみましょう。

まず、調理の前に「今日は何を食べたいのか」をしっかりと考えること。「チキンが食べたい」と感じたら、チキンのスパイスカレーを作って食べる。これだけで、脳の満足度は上がります。

「ながら食べ」もNGです。テレビを見ながら、音楽を聞きながら、何となく食べていては、脳は満足しません。

味、香り、見た目、刺激、食感など、五感を全て使って、スパイスカレーを味わいましょう。脳が満足すれば、必要以上に食べることはなくなります。

どんな方でもおいしく食べられるカレー

今回は、「ターメリック」「クミン」「コリアンダー」の3種類のスパイスを使ったスパイスカレーをご紹介します。本当に簡単に、本格的な味わいのカレーが作れますから、ぜひトライしてみてください。

この3種類のスパイスは、合わせて使うと、不思議と食欲をそそる香りとなります。辛味も全くないため、お子さまや高齢の方でも、おいしく食べられるスパイスカレーができます。油は少なめですから、胃がもたれるようなこともありません。

辛くしたい場合は、調理時や器に盛った後に、レッドチリパウダーやブラックペッパー(小さじ4分の1~2分の1程度)を加えてください。

今回は、チキンやひよこ豆を使ったスパイスカレーをご紹介していますが、豚肉や魚など、他の食材を使ってもおいしくできますから、ぜひお試しください。水や牛乳、ヨーグルトなどのベースとなる水分の種類を変えても味は変化します。

ただ、使う食材は2種類程度に抑えたほうがよいでしょう。食材を増やすと味がぼやけて、おいしくありません。

私は現在でも、毎日スパイスカレーを作って食べています。おいしいのはもちろんのこと、作っていると、その香りで気持ちが癒やされ、幸せを感じられるからです。

ぜひ皆さんも、この幸せを味わってくださいね。

STEP 1
グレイビー(カレーのもと)を作る

【スパイス】
ターメリック、クミンパウダー、コリアンダーパウダー……各小さじ1

画像2: 【印度カリー子さん】ダイエットに効果的なスパイスカレーのレシピを紹介!脳が満足すれば間食も減らすことが可能

 
ターメリック
カレーの黄色のもととなるスパイス。土のような香りがする。抗酸化作用、抗がん作用、リラックス作用などがあるとされる。

画像3: 【印度カリー子さん】ダイエットに効果的なスパイスカレーのレシピを紹介!脳が満足すれば間食も減らすことが可能

 
クミンパウダー
独特のエスニックな香りを持つスパイス。抗酸化作用や食欲増進作用があるとされる。

画像4: 【印度カリー子さん】ダイエットに効果的なスパイスカレーのレシピを紹介!脳が満足すれば間食も減らすことが可能

 
コリアンダーパウダー
レモンのような爽やかで軽い香りを持つスパイス。整腸作用があるとされる。原料はパクチーの種だが、パクチーの香りとは別物。

【材料】

画像1: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

タマネギ……1個
ニンニク……1かけ
ショウガ……1かけ
トマト……1個(トマト缶200gでもOK。余ったら冷凍しておく)
サラダ油……大さじ1
塩……小さじ1

【作り方】

画像2: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

タマネギ、ニンニク、ショウガをみじん切りにする。

画像3: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

トマトはざく切りにする。

画像4: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

フライパンにサラダ油をひいて、①を焦げ茶色になるまで中火~強火で炒める。

画像5: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

あめ色を超えます! ここでしっかり炒めないと、こくが出なかったり、とろみが出なかったりする原因になります。

画像6: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る
画像7: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

②を加え、トマトをつぶしながら、ペースト状になるまで2~3分炒める。

画像8: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

スパイスと塩を加えて、弱火で1分ほど混ぜ合わせれば完成!

画像9: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

辛くしたい場合、ここでレッドチリペッパーやブラックペッパーを加えます。量の目安は小さじ1杯ほど。

【出来上がり!】

画像10: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

この分量で、4人分のグレイビーができます。

【グレイビーは保存可能です!】

画像11: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

残ったグレイビーは、冷蔵や冷凍で保存ができます。
冷蔵の場合は、ふたつきの容器に入れて、5日間を目安に使い切ります。

画像12: STEP 1 グレイビー(カレーのもと)を作る

冷凍の場合は、1人分ずつ小分けにしてラップに包むか、保存袋に入れて冷凍すると、使いやすいです。使うときは自然解凍か、電子レンジで解凍して使います。1ヵ月を目安に使い切ってください。

STEP 2
スパイスカレーを作る

チキンとナスのカレー

画像1: チキンとナスのカレー

【材料】(2人分)
グレイビー(上記)……1/2量
鶏もも肉(一口大に切る)……200h
ナス(薄い輪切りにする)……2本
水……100ml
プレーンヨーグルト……50g
塩……少々

画像2: チキンとナスのカレー

【作り方】
グレイビー、鶏もも肉、ナスを中火で2分ほど炒める。
※フライパンに油はひかなくてOK。

画像3: チキンとナスのカレー

もしあれば…
カルダモン(粒)2個、クミンシード小さじ1を(どちらか1つでもOK)、小さじ1ほどの油で1分ほど炒めてから、グレイビーを入れて作り始めると、より本格的な味になります!

画像4: チキンとナスのカレー

水を加えて、沸騰したらふたをして、6分ほど弱火で煮込む。

画像5: チキンとナスのカレー

ふたを開け、ヨーグルト(よく混ぜてなめらかにしておく)を加えて混ぜ、すぐ火を止める。

画像6: チキンとナスのカレー

塩で味を調えたら完成!

画像5: 【印度カリー子さん】ダイエットに効果的なスパイスカレーのレシピを紹介!脳が満足すれば間食も減らすことが可能

具材を変えて作ってもおいしいですよ。ぜひお試しを!

ひよこ豆のキーマカレー

画像1: ひよこ豆のキーマカレー

【材料】(2人分)
グレイビー(上記)……1/2量
ひよこ豆の水煮缶……1缶(150g)
鶏ひき肉……150g
牛乳……大さじ2
塩……少々

画像2: ひよこ豆のキーマカレー

【作り方】
グレイビー、ひよこ豆、鶏ひき肉を中火で2分ほど炒める。
※フライパンに油はひかなくてOK。

画像3: ひよこ豆のキーマカレー

牛乳を回しかけて混ぜ、塩で味を調えたら完成!

画像6: 【印度カリー子さん】ダイエットに効果的なスパイスカレーのレシピを紹介!脳が満足すれば間食も減らすことが可能

ご飯で食べても、パンで食べてもおいしいです

■料理製作・スタイリング/古澤靖子

画像: この記事は『安心』2020年6月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2020年6月号に掲載されています。

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