コロナの影響は美術館や博物館にも及び、”3密”を避けるため多くの施設で休館を余儀なくされた。そこで、今回はバーチャル美術館や美術館の動画チャンネルでアートを堪能する方法を解説する。「Google Arts & Culture」やYouTube公式チャンネルの登録者数35万人を誇るMoMAがおすすめだ。
オンライン生活 在宅ライフ編
MoMAもオルセーも自宅で鑑賞
バーチャル美術館や美術館の動画チャンネルでアートを堪能
コロナの影響は美術館や博物館にも及んだ。いわゆる”3密”が避けられないため、多くの施設で休館を余儀なくされたのだ。すでに再開はしているものの、一部では日時指定制となるなど、以前のように気軽に訪れるという状況ではない。とはいえ、ステイホームでも美術鑑賞を楽しみたいという人は多い。
そんなときにピッタリなのが、「Google Arts & Culture」。世界2000以上の美術館をバーチャル鑑賞できるサイトだ。「コレクション」のコーナーで、MoMA(モマ、ニューヨーク近代美術館)、オルセー美術館(フランス)、ゴッホ美術館(オランダ)など、好きな美術館を選んで作品を鑑賞できる。
●世界の有名美術館を巡れる「Google Arts & Culture」
メニューの「コレクション」を開くと、鑑賞できる美術館の一覧が表示される。ここから見たい美術館をクリックしよう。
作品は「油絵具」「帆布」など形式によって分類。サムネールから見たいものをクリックすると、作品ページが表示される。
作品解説は英語表記だが、ワンクリックで日本語に翻訳可能。ゴッホの「ひまわり」、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」、ゴーギャンの「アレオイの種」など、おなじみの名画の意外なエピソードにも触れられる。
“北のモナ・リザ”とも称される「真珠の耳飾りの少女」。オランダのマウリッツハイス美術館で見られる。
「ミュージアムビュー」では、360度パノラマ画像で館内を見られる。画像を上下左右にドラッグしながら館内の様子を楽しもう。
なお、美術館によっては、館内を360度パノラマビューで見られる「ミュージアムビュー」もある。実際に美術館の中に立っているような臨場感が味わえるのがユニークだ。
一部の美術館では、YouTubeに公式チャンネルを設けている。広報的な内容が多いが、学芸員による詳細な作品解説を行っているところもある。特に海外の美術館は、内容がかなり充実している。お気に入りの美術館を探して、ぜひチェックしてみよう。
●YouTubeの公式チャンネルもチェック
美術館の公式チャンネルの中でも、35万人の登録者数を誇るのがMoMA(ニューヨーク近代美術館)。
MoMA(ニューヨーク近代美術館)YouTube公式チャンネルより
アンディ・ウォーホールの作品群を案内した映像など、MoMAならではのコンテンツが充実している。
MoMA(ニューヨーク近代美術館)YouTube公式チャンネルより
◆解説/宮下由多加(ITライター)