【SNSの誹謗中傷】被害を受けたときの対処法 削除依頼してくれるサービスも

知識

リアリティ番組に出演していた女子プロレスラーが、SNS上で誹謗中傷を受け続け、それを苦に自殺をしたと思われる事件が起きた。ネットで不特定多数から攻撃された場合、警察や法務省などのほか、セーファーインターネット協会「誹謗中傷ホットライン」などの相談窓口を知っておくといい。

毎日のように起こるネットがらみの事件。注目の事例を紹介するとともに、その対策も解説していこう。

■解説者のプロフィール
福多利夫(ふくた・としお)
デジタル関連のフリーライター。インターネット以前のパソコン通信時代からのネット民。家電製品協会認定の家電総合アドバイザーでもある。

あなたもねらわれている!?
ネットの“アブない”事件簿

ネットで不特定多数から攻撃されたらどうする?

リアリティ番組に出演していた女子プロレスラーが、SNS上で誹謗中傷を受け続け、それを苦に自殺をしたと思われる事件は、世間でも大きな話題となった。

ネット上での誹謗中傷は古くからある大きな問題である。あるお笑いタレントが、まったく無関係の殺人事件の実行犯だというデマが何年間にもわたって流布されたケースでは、デマを拡散したネットユーザーが一斉摘発された。

最近でも、元アイドルのタレントが匿名掲示板などで自身や家族に対する嫌がらせを受けた末、刑事告訴し、女性2名が侮辱罪で書類送検されたり、多数の誹謗中傷を受けたジャーナリストが、3名を対象に損害賠償などを求めて提訴したりといった事例がある。

もちろん、一般人でも被害に遭うケースは多い。もし自分がネット上で誹謗中傷を受けてしまったら、書き込み自体は無視して、その書き込みをスクリーンショットで保存しておこう。そのうえで相談機関に連絡をするといい。

警察や法務省などのほか、セーファーインターネット協会が「誹謗中傷ホットライン」を設立するなど、相談窓口は増えている。

書き込みを削除依頼してくれるサービスも

誹謗中傷ホットライン

※「誹謗中傷ホットライン」のURL→https://www.saferinternet.or.jp/bullying/

ドコモでも「ネットトラブルあんしんサポート」(月額550円)というサービスを用意。さらに、ネットの誹謗中傷を取り締まる法改正の動きも出てきている

処方箋

まず、万が一にも加害者になってはいけない。SNSを含むネットは、公共の場と心得ること。

もし、自分がSNSなどで心ない人から誹謗中傷を受けてしまったら、反論したりはせず、証拠のスクリーンショットなどを保存したうえで、相談機関へ連絡して対応方法を教えてもらおう。

今回のネットのアブない事件簿
「SNSの誹謗中傷を苦に自殺? 」

SNSでは匿名投稿者による心ない発言も多い

テレビのリアリティ番組に出演していた女子プロレスラーが、番組内でのある言動に対してSNS上で多数の誹謗中傷の書き込みを受けた後、急死した。

SNSでの誹謗中傷を苦に自殺したと思われる。この事件に限らず、芸能人や有名人がネット上で誹謗中傷を受けるケースが後を絶たない。

※画面は、ツイッター(https://twitter.com/home)より。

※価格は記事作成時のものです。

■解説/福多利夫
■イラスト/早川修

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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