マイナポイントとは、官製キャッスレス促進策であり総務省による新たな還元事業だ。マイナンバーカードの保有者に対し、ひもづけたキャッシュレス決済サービスに最大5000円分の還元を行う。注意すべきは、キャッシュレス決済事業者は一つしか選べないことだ。
今度はマイナポイント! 独自加算の業者でさらに上乗せ!
経産省のキャッシュレス・ポイント還元事業が6月で終了し、現在は、キャッシュレス決済のお得感は少々失われてしまった。ただ、官製キャッシュレス促進策は、これで終わりではない。新たな還元事業が、総務省による「マイナポイント」だ。
これは、マイナンバーカードの保有者に対し、ひもづけたキャッシュレス決済サービスに最大50
00円分の還元を行うもので、対象となるのは、クレジットカード、電子マネー、QRコードやバーコードによるスマホ決済など。申し込みは、すでに7月から始まっており、申し込みが完了した人に対し、ポイントが付与される(利用期限は2021年3月31日まで)。
付与のしかたは、利用額に対してと、チャージ額に対しての2種類。付与率は25%。例えば、PayPayの場合、残高へのチャージか支払い時かを選択する。チャージの場合、PayPay残高へ2万円チャージすれば、5000円相当のPayPayボーナスがもらえ、2万5000円相当の買い物ができるというわけだ。
マイナポイントは一つの決済サービスのみ選択できる
総務省のサイト(https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/)に利用手順が掲載されている。
まずはマイナンバーカードを取得!
スマホなら、「マイナポイントアプリ」を使うのが簡単。申請にはマイナンバーカードの発行が必要。
マイナポイントアプリで手続き!
また、多くの決済事業者が独自の上乗せをしている点も見逃せない。1000〜2000円相当の追加が多いが、例えばドコモのd払いなら、マイナポイント分5000ポイントのほかに、1500ポイントを漏れなく付与(現在は終了)。さらに、最大1000円分までの5%還元も行う。
注意すべきは、キャッシュレス決済事業者は一つしか選べないことだ。登録するサービスはしっかり比較、検討しておきたい。
d払い
最大7500円相当を還元!
ドコモでは、d払いとdカードが対象になるが、付与率が高いのはd払い。2万円チャージすれば、6500ポイントがもらえ、さらに最大1000円相当まで5%の還元も行われる。
au PAY
最大6000円相当を還元!
au PAY残高へのチャージに対し、au PAY残高として最大5000円分の還元が即時行われる。さらに、還元額に対し、最大1000円がau PAY残高として翌月還元される。
WAON
最大7000円相当を還元!
モバイルWAONを含むすべてのWAONカードが対象。チャージ額に対し10%上乗せのWAONが還元される。上限額は2万円で、最大7000円相当のWAONがもらえる。
Suica
最大6000円相当を還元!
事前にJREポイントに登録したSuicaが対象(モバイルSuicaを含む)。Suicaへのチャージに対して最大5000ポイントのほか、申し込み者全員に1000ポイントを付与。
※価格は記事作成時のものです。
◆解説/石野純也(ジャーナリスト)