庭仕事を楽しく、効率よく行うためにも道具選びは大切です。まずは最低限必要なアイテムをそろえ、使い心地を確かめましょう。道具は使用後に泥を落とし、手入れすることも忘れずに!ジョウロ、スコップ、はさみ、バケツ、移植ゴテ、園芸グローブ、ガーデンポシェット、ぼうし、ガーデンブーツ、支柱、ほうき、ちりとり、散水ホースなどを紹介しています。【解説】戸倉多未子(ガーデナー)
著者のプロフィール
戸倉多未子(とくら・たみこ)
有限会社グレイスオブガーデン代表。ガーデナー。暮らしを豊かにする緑の庭づくりをモットーに、小さな庭からエクステリア、ガーデンリフォームまでオリジナルガーデンを手がける。化学肥料に頼らない、自然の恵みを生かした庭づくりを得意としている。ガーデニング講師歴30年、ガーデニング関連の雑誌などでも活躍中。
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本稿は『小さな庭のつくり方』(永岡書店)から一部を抜粋して掲載しています。
そろえておきたい
基本の道具
(1)ジョウロ
水やりは日常的な作業なので、軽くてさびないプラスチック製が便利。株元に水を与える場合は水差し口が細いタイプ、広い面積に水を与える場合は、はす口になっているタイプが便利です。
(2)スコップ
土がたっぷり入るスコップタイプの土入れ。先が丸く深いカップ型をしています。角型や目盛りつきなどいろいろあります。
(3)土入れ
コンテナや鉢などに土を入れたり、寄せ植えの際などに株元に土を入れるときに使う筒型の土入れ。サイズがいくつかあり、細かな作業に向いています。
(4)はさみ
植物専用のはさみ。草花のカットなど細かな作業をするのに役立ちます。よく切れる刃先が細いものがおすすめ。
(5)枝切りばさみ
はさみではかたくて切りにくい樹木の剪定などに使うはさみ。切れ味のよさと手になじむサイズのものを選びましょう。
(6)バケツ
土づくりや苗の植え替えの際に使います。ある程度の大きさがある広口のタイプが便利。軽いブリキやプラスチック製がおすすめです。
(7)移植ゴテ
植え穴を掘ったり、土を掘り起こすときに使います。幅が狭く先がとがっているものはかたい土を掘り起こすのに便利です。
(8)フォーク
かたくなった土を掘り返したり、雑草などを抜くときに使用します。スコップではすくえないときにフォークを使うと土がほぐしやすくなります。
(9)園芸グローブ
汚れやケガから手を保護してくれるグローブ。滑り止めがついたタイプや、肘あたりまで長さのあるものも。バラなどトゲのある植物を扱う際は革のグローブがおすすめです。
(10)ノコギリ
太い枝を切る剪定用のノコギリ。片手でも力が入れられるよう作られています。先が細く狭い枝の間にも入りやすい形状をしています。
作業効率がアップする
便利な道具
(11)ガーデンポシェット
(12)ガーデンエプロン
(13)ぼうし
(14)ガーデンブーツ
身につけるアイテム4種類。ポシェットは、はさみなどを入れて腰に巻きます。エプロンはひざ下まであるタイプが便利。長靴があれば、泥はねなどを気にせず作業できます。
(15)麻ひも
(16)シート
(17)支柱
麻ひもは支柱と茎を固定する際にあると便利なアイテム。シートは土や道具などを広げる際に敷くと便利です。支柱は背の高くなる植物の転倒防止や、つる性植物を絡ませるために使い、植えつけの際に立てます。
(18)高枝ばさみ
高さのある樹木を剪定する際、はしごを使わずにカットできるはさみ。枝を切るのはもちろん、果樹の収穫にも便利です。
(19)ほうき、ちりとり
落ち葉や枝をはくのに使います。穂の部分が天然素材のものが、芝生などを傷つけず、ゴミをかき出しやすくておすすめです。
(20)中型ショベル
大きな穴を掘ったり、土を掘り起こす際に使います。大きすぎたり重すぎたりすると小さなスペースでは使いにくいので、自分の庭に合うサイズ選びが大切です。
㉑散水ホース
ホースの収納ができるリール式が便利。水流の調整や、霧状、ジェットなどパターンの切り替えができるものなどがあります。
なお、本稿は『小さな庭のつくり方』(永岡書店)から一部を抜粋して掲載しています。下記の本は、知りたい情報の全文がコンパクトにまとまった一冊です。詳しくは以下のリンクをご参照ください。
※(10)「寄植え・ハンギングのつくり方」はこちら