ここでは注目のAndroido 5Gを4機種紹介する。「Pixel 5」は、ミドルクラスだがAIカメラがさらに進化した。2021年春発売予定の「AQUOS sense5G」は、必要十分なスペック。「Xperia 5 II」は小型でもディスプレイは高性能。ペンの書き味が向上した「Galaxy Note20 Ultra 5G」は、1億画素カメラ搭載だ。
ハイエンドからミドルクラスまでAndroid 5G端末が充実!
auが全モデルの5G化を宣言するなど、秋冬にかけ、5G対応スマホが一気に充実してきた。中でも注目したいのが、ミドルレンジモデル。心臓部となるチップセットにクアルコムの「Snapdragon 765G」を採用する機種が多く、従来より割安に5Gスマホが入手できるとあって、購入する機運が高まっている。
例えば、GoogleのPixelシリーズも、最新のPixel 5では同チップを採用し、7万4800円と、昨年より一段低い価格を打ち出している。シャオミのMi 10 Lite 5GやOPPOのReno3 5G、楽天モバイルのRakuten BIGにも同チップが採用されており、いずれも価格はリーズナブルだ。ミドルレンジとはいえ、性能は高く、ふだん使いには十分。
これらは、映像処理能力も高いため、ハイエンドモデルに引けを取らないカメラを搭載している機種が多く、妥協せずに選ぶことが可能だ。
Google
Pixel 5
実売価格例:7万4800円
6.0型 有機EL
ミドルクラスだがAIカメラがさらに進化
AIを駆使した撮影機能も進化し、夜景モードとポートレートモードを同時に使える。超広角カメラを搭載。ワイヤレス充電もサポート。
さらに性能や価格を抑えた「Snapdragon 690」を搭載するシャープのAQUOS sense5Gの発売も予定されており、ミドルレンジでも5G対応が当たり前になりつつある。
シャープ
AQUOS sense5G
2021年春発売予定
6.0型 液晶
必要十分なスペックで価格もリーズナブルに
売れ筋Senseシリーズの5G版。初のトリプルカメラを採用。バッテリーも4570ミリアンペアと大容量。IGZO液晶採用で省電力なのも◎
一方で、ハイエンドモデルは超高倍率ズームや暗所でもきれいに撮れる大型センサー、倍速で駆動するディスプレイなど、その性能に磨きをかけている。ソニーはコンパクトハイエンドのXperia(エクスペリア) 5 II、サムスンはSペンの書き心地を強化したGalaxy Note20 Ultra 5Gを投入する。
ソニー
Xperia 5 II
実売価格例:10万9425円
6.1型 有機EL
小型でもディスプレイは高性能
横幅68ミリとスリム。カメラはXperia 1 IIとほぼ同等で、デジタル一眼並みの撮影ができる。ディスプレイも240ヘルツ相当と高速。
サムスン
Galaxy Note20 Ultra 5G
実売価格例:15万9830円
6.9型 有機EL
ペンの書き味向上。1億画素カメラ搭載
Sペンの遅延を9ミリ秒に低減し、書き心地がアップ。1億800万画素カメラや120ヘルツ駆動のディスプレイを搭載するなど、スペックも最高峰。
価格は10万円を超えるが、5Gの力を引き出したいなら、ハイエンドモデルを選ぶのもありだ。エリアの広がりに合わせ、端末の多様化も徐々に進んでいる。
※価格は記事作成時のものです。
◆解説/石野純也(ケータイジャーナリスト)