【iPhone12】11との相違点・進化ポイントを解説!暗くてもバッチリ撮れるカメラ機能もチェック

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iPhone新シリーズで最大の特徴は、次世代高速通信の5Gに対応していること。処理能力がiPhone 11世代から大幅に向上し、機械学習を活用したカメラ機能が進化しているほか、AIを駆使したアプリが高速に駆動するようになった。

iPhone 12
iPhone 11とどこが違う? 5G対応をはじめ進化ポイントが満載!

iPhone 12シリーズは、ラインアップを従来から1機種増やして、全4機種になった。

新たにラインアップに加わったのが、コンパクトモデルのiPhone 12 miniだ。ディスプレイサイズは5.4型で、第2世代のiPhone SEより大きいのに、ボディサイズは小さくなっていて、手にしっかりなじむ。小型ながら、iPhone 12との違いは画面サイズとバッテリー容量ぐらいで、チップセットやカメラなどの基本性能は共通している。コンパクトハイエンドモデルを求めていたユーザーには、打ってつけの新モデルといえそうだ。

新シリーズで最大の特徴は、次世代高速通信の5Gに対応していること。すべての機種が、ドコモ、au、ソフトバンクの5Gに接続できる。エリアはまだ限定的だが、条件によっては下り1Gbpsを超えることもあり、サイズの大きなアプリを素早くダウンロードできたり、動画をスムーズに閲覧できたりと、高速通信の恩恵を受けられる。

また、5G接続時に、自動でアプリやコンテンツが高画質化する機能も搭載されている。対象は「FaceTime」や動画だが、アップル以外のメーカーも対応可能で、5Gエリアで、高精細なコンテンツが楽しめる。

●本体カラーと容量違いで多彩なラインアップから選べる

iPhone 12 mini
5Gスマホ最小・最軽量!
64GB:8万2280円
128GB:8万7780円
256GB:9万9880円

●メインカメラ/1200万・1200万
●本体サイズ/幅64.2mm×高さ131.5mm×厚さ7.4mm
●本体重量/133g

iPhone 12
12シリーズのスタンダード
64GB:9万4380円
128GB:9万9880円
256GB:11万1980円

●メインカメラ/1200万・1200万
●本体サイズ/幅71.5mm×高さ146.7mm×厚さ7.4mm
●本体重量/162g

iPhone 12 Pro
プロ仕様の3眼カメラ搭載!
128GB:11万7480円
256GB:12万9580円
512GB:15万3780円

●メインカメラ/1200万・1200万・1200万
●本体サイズ/幅71.5mm×高さ146.7mm×厚さ7.4mm
●本体重量/187g

iPhone 12 Pro Max
大画面有機ELを搭載!
128GB:12万9580円
256GB:14万1680円
512GB:16万5880円

●メインカメラ/1200万・1200万・1200万
●本体サイズ/幅78.1mm×高さ160.8mm×厚さ7.4mm
●本体重量/226g

同世代のスマホでトップクラスの処理性能!

4機種とも、チップセットには「A14 Bionic」を採用。同世代のスマホの中では、トップクラスの性能で、CPUやGPUのパフォーマンスは高い。

さらに、機械学習(AI)の処理を担うニューラルエンジンが8コアから16コアに倍増。処理能力がiPhone 11世代から大幅に向上した。これによって、機械学習を活用したカメラ機能が進化しているほか、AIを駆使したアプリが高速に駆動するようになった。

また、iPhone 11までとはデザインも一新された。フレームが直線的になり、シャープな印象が増した。標準モデルといえるiPhone 12は、ディスプレイが液晶から有機ELに変わり、映像の精細さやコントラストが増したほか、ベゼルが細くなって、正面から見たときのデザインも、iPhone 12 Proとほぼ同じになっている。前面のガラスには新素材の「セラミックシールド」が採用され、耐落下性能が従来比で4倍に向上している。

さらに、4機種とも、「MagSafe」規格を採用。これは、背面に磁石でアクセサリーを取り付けられる仕組みで、純正のケースやワイヤレス充電器も、MagSafe対応のものが発売された。特にワイヤレス充電器は、充電時に本体としっかり接続できる。これまでのワイヤレス充電器のように、本体が動いて途中で充電がストップしてしまうといった心配がない。

背面に装着するカードホルダーも発売された。周辺機器メーカーもMagSafeを利用でき、車にiPhoneを取り付けておくホルダーなども発売予定。アクセサリーのバリエーションが広がることも期待できる。

●11シリーズからここが進化!

全機種5G対応!
処理能力もアップ!

4機種とも、通信性能は同じで、5Gに対応。速度はキャリアによって異なるが、ドコモやauは下り最大3.4Gbps。A14 Bionicを搭載し、処理能力も最高峰だ。

直線的なフレームのデザイン!

丸みを帯びたiPhone 11までとは異なり、直線的なフレームで、よりシャープな印象になった。4機種のデザインが統一化されているのも特徴といえる。

全機種が有機ELディスプレイ

iPhone 11はProモデル2機種のみが有機ELだったのに対し、iPhone 12シリーズは全4機種とも有機EL。コントラスト比が大きく上がり、映像がクッキリ見える。

防水性能や耐久性能が向上!

防水性能がアップしたほか、セラミック・シールド処理が施され、耐落下性能が前モデルより4倍上がっている。

MagSafeで使い勝手向上!

MagSafe対応で、ワイヤレス充電器やケースなどを背面にパチッと装着できるようになった。充電は最大15ワット。

iPhoneの撮影機能
暗くてもバッチリ撮れる!iPhone 12のカメラ機能をチェック!

iPhone 12シリーズのカメラは、4機種とも1200万画素。iPhone 12と12 miniは超広角と広角のデュアル、Proの2機種はこれに望遠を加えたトリプルカメラだ。また、Proモデルにのみ、距離を正確に測定できる「LiDARスキャナ」を搭載し、暗所でのオートフォーカス性能を向上させている。

さらに、最上位モデルのPro Maxは、ピクセルサイズが1.7マイクロメートルに大型化。望遠カメラもProが2倍なのに対し、Pro Maxは2.5倍。光学式手ブレ補正も、唯一センサーシフト式を採用する。

4機種とも、広角カメラはレンズのF値が1.6になり、明るさが増した。さらに、チップセットの「A14 Bionic」はAIの処理能力が向上。被写体を分析して、人物や背景を分離し、それぞれに最適な処理を加えることが可能になり、撮影画質がアップしている。

Dolby Visionに対応したHDR動画を撮影できるのも、iPhone 12シリーズの特徴。通常は、撮影後にパソコンなどで行う色調整の作業を、本体がリアルタイムに行い、色域の非常に広い動画を撮影できるようになった。

iPhone 12シリーズは、このHDR動画を再生している際に、輝度が最大1200ニトまで持ち上がる仕組みで、ネオンやビルの明かりなど、強い光源のあるシーンを撮影すると、きらびやかな動画で再現される。

●12 Proシリーズは「LiDAR」を搭載!

iPhone 12/ 12 mini

(1)1200万画素超広角
(2)1200万画素広角

iPhone 12 Pro

(1)1200万画素広角
(2)1200万画素超広角
(3)1200万画素望遠
(4) LiDARスキャナ

iPhone 12/12 miniは「超広角」と「広角」のデュアルカメラ。Proの2機種は「超広角」「広角」「望遠」のトリプルカメラで、画素数は各カメラとも1200万画素で統一されている。

「LiDARスキャナ」とは
カメラとして利用する際は、測距に利用され、暗所でのAFが高速になるほか、ARなどのアプリで、正確な距離を測定できるようになる。

●「ナイトモード」がより効果的に

複数枚の写真を合成し、感度を上げるナイトモードが、超広角や望遠カメラにも対応。セルフィー(自撮り)でも利用できるようになった。

●動画撮影がDolby Visionで劇的進化!

動画は、Dolby VisionによるHDR撮影に対応。色域が広がり、明るいところはより明るく、暗いところは締まって見える。

その他のiPhoneシリーズ
XRや11が値下げ!iPhone現行ラインアップのねらい目はここ!

アップルは、最新のiPhoneに加え、過去に発売されたモデルのいくつかを残すことで、ラインアップを構成している。

他社のように、ハイエンドモデルの下にミドルレンジモデルやローエンドモデルといったカテゴリーを設けるのではなく、旧モデルを継続販売しつつ、価格を下げる戦略だ。性能は折り紙付きのため、ミドルレンジモデルやローエンドモデルを投入するよりも、ユーザー体験を統一しやすいといえる。

iPhone 12シリーズの発売に伴い、販売を終了したモデルもあるが、継続販売しつつ、値下げされたモデルもある。1年前のiPhone 11シリーズの中からは、標準モデルのiPhone 11のみが残った。価格は1万1000円引き下げられており、iPhone 12 miniより買いやすいモデルになった。

2年前のモデルだが、iPhone XRも継続販売されている。価格は6万280円からで、ホームボタンのない、全面がディスプレイのモデルの中では、最も安い。ただし、カメラがシングルカメラで、チップセットも現行の全ラインアップの中では最も性能が低い。

ホームボタンがあり、ディスプレイサイズは小さくなるが、処理能力の高さでは第1世代のiPhone SEがiPhone XRに勝る。SEは、4月に発売されたばかりで値下げはしていないが、もともと最安で5万円を下回っており、コストパフォーマンスは高い。出費を抑えながらiPhoneを使いたい場合は、こうしたモデルを検討してもいいだろう。

●iPhone 12シリーズ以外のモデルも一部継続して販売

iPhone 11
実売価格例:7万1280円(64GB)

iPhone XRの後継で、iPhone 11シリーズの標準モデル。ディスプレイは液晶だが、超広角カメラに対応。ボディカラーは6種類で、選ぶ楽しみもあるモデルだ。

●6.1型液晶/828×1792
●メインカメラ/1200万・1200万
●本体サイズ/幅75.7mm×高さ150.9mm×厚さ8.3mm
●本体重量/194g

iPhone XR
実売価格例:6万280円(64GB)

iPhone XS世代の廉価モデルとして登場したiPhone XR。A12 Bionicを搭載しており、シングルカメラながら、機械学習でのポートレートモードに対応する。

●6.1型液晶/828×1792
●メインカメラ/1200万
●本体サイズ/幅75.7mm×高さ150.9mm×厚さ8.3mm
●本体重量/194g

iPhone SE(第2世代)
実売価格例:4万9280円(64GB)

根強い人気を誇ったiPhone SEの第2世代。iPhone 8と同じボディに、iPhone 11と同じチップセットを詰め込んだ一台で、処理能力が高く、コンパクトだ。

●4.7型液晶/750×1334
●メインカメラ/1200万
●本体サイズ/幅67.3mm×高さ138.4mm×厚さ7.3mm
●本体重量/148g

※価格は記事作成時のものです。

■解説/石野純也(ジャーナリスト)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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