「迷惑電話相談」機能を使えば、明確な証拠音声があるので警察の初動がスムーズだ。パナソニック「VE-GD37」なら自動録音可能時間は(本体メモリー記録のみ)一件当たり最大5分で最大4件の録音が可能。「KX-PD525」は、1件10分で古い順に上書きされるがSDカードで録音時間の拡張ができる。
会話の録音内容をもとに家族や警察に迷惑電話の相談ができる!
オレオレ詐欺に代表される、電話を使った特殊詐欺の被害が依然として後を絶たない。ねらわれるのは主に高齢者で、自宅の固定電話に詐欺電話がかかってくる。この被害をどうにかくい止めようとメーカーも、特殊詐欺対策を施した電話機やFAXを投入している。
パナソニックのコードレス電話機、VE-GD37シリーズと、FAXのKX-PD525シリーズにも、特殊詐欺対策が搭載されているが、今回の目玉機能は「迷惑電話相談」機能。
これは、通話内容を自動的に録音しておき、電話を切ったあと、身内や警察に相談する際、録音した音声を相談相手に聞かせることができるというもの。
メーカーが福岡県警の犯罪抑止対策室へヒアリングしたところ、警察が相談を受ける際、通話内容が曖昧なため証拠の入手に時間を要するという問題があり、それを解決すべく、この機能が搭載されたとのこと。
パナソニック
VE-GD37シリーズ
実売価格例:1万980円
迷惑防止の自動録音可能時間は、本体メモリー記録のみのVE-GD37の場合、一件当たり最大5分で最大4件の録音が可能。古い順に上書きされる。
KX-PD525は1件10分で古い順に上書きされるが、SDカードで録音時間の拡張もできる。
パナソニック
KX-PD525シリーズ
実売価格例:2万7280円
大型ディスプレイで見やすい!
以前からパナソニックの電話・FAXには、着信通話の開始前に「この通話は迷惑電話防止のために録音されます。ご了承ください」という自動メッセージが流れる「迷惑防止」機能を搭載している。
特殊詐欺犯は、証拠を残すことを嫌ううえ、用心深い人を相手にしない傾向があるので、この自動メッセージが流れるだけで、詐欺電話は即座に切られて、被害を未然に防ぐことができる。この機能も、引き続き搭載されており、二重の対策を施している。
※価格は記事作成時のものです。
TEXT/福多利夫(フリーライター)