「LINE」が利用できなくなった場合は、ただちにログインし直してパスワードを変更しよう。「利用することができません」と表示された場合も同様の対処が必要だ。アカウントを乗っ取られ、再ログインもできない場合は、LINE公式のヘルプから「ログインせずにつづける」から表示して通報しよう。
セキュリティの最強極意11
ある日突然、LINEが使えなくなったら、この方法で対処すべし!
あの手この手で情報をねらっている!
2020年は、「LINE」への大規模な不正ログイン事件が頻発した。2月には、約4000のアカウントが不正にログインされ、勝手にメッセージが送信されるなどの被害が発生。7月から9月にかけても、約7万4000のアカウントに対して不正ログインが試みられた。
「LINE」は日本で最も利用者の多いコミュニケーションアプリだけに、アカウント乗っ取りに不安を抱いている人も多いだろう。
乗っ取りが疑われる典型的なケースとしては、ほかの端末からログインされた通知が届くこと。
「LINE」が利用できなくなった場合は、ただちにログインし直してパスワードを変更しよう。「利用することができません」と表示された場合も同様の対処が必要だ。
もし再ログインできないなら、すでに不正利用者にパスワードを変更されている可能性が高い。この場合は、「LINE」公式サイトのヘルプ経由で通報すると、それ以上悪用されないようにアカウントを削除してもらえる。
●乗っ取られた場合は速やかにLINEへ通報を
また、パソコンやタブレットからログインされた場合も通知が届くが、心当たりのないときは強制ログアウトさせてパスワードを変更しよう。
●パソコンなどからの不審なログインは強制ログアウト
一方、乗っ取りを未然に防止するには、パスワードを複雑にする、他端末からのログインを不許可にする、「LINE」アプリにパスコードロックをかけるなどの方法が有効だ。また、アプリは常にアップデートし、セキュリティが最新の状態で使うようにしよう。
●ふだんから備えて乗っ取りを未然に防止
なお、盲点になりやすいのが、友人になりすましてメッセージを送信し、電話番号や認証番号を聞き出そうとするケース。友人からメッセージが届いてもうのみにせずに、決して教えないようにしよう。もちろん、配送業者などをかたったフィッシング詐欺にも要注意だ。
解説/宮下由多加(ITライター)