犯罪に繋がることも…シェアレンティング・危ないハッシュタグなどSNSの投稿で注意したいこととは

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親が子供の写真などをSNSで公開することを、シェア(共有)とペアレンティング(子育て)を合わせて「シェアレンティング」という。背景から生活圏が、制服から学校が特定されてしまうこともあるので注意したい。親の側も、こうした意識を高めたいものだ。

セキュリティの最強極意14
シェアレンティング、危ないハッシュタグ……

「フェイスブック」や「ツイッター」にこんな投稿をしてはいけない!

まず、SNSに違法行為やマナー違反を誇示する投稿をしない、これはいうまでもないだろう。特に「ツイッター」は、あっという間に拡散、炎上する可能性が高い。

次に、子供の写真。顔をスタンプなどで隠す、制服や背景の建物などから生活圏がわからないようにする、名前を書き込まないといったことが推奨されている。どれも、子供を犯罪やトラブルから守るために必要な配慮だ。

SNSへの写真の掲載は慎重に

背景から生活圏が、制服から学校が特定されてしまうこともあるので注意したい(写真はイメージ)。

また、幼いころに親が投稿した写真を、本人が思春期に見たらどう思うかといったことも考慮しておきたい。親が子供の写真などをSNSで公開することを、シェア(共有)とペアレンティング(子育て)を合わせて「シェアレンティング」といい、多くの人が投稿しているが、一方で、子供たちは今、自分の写真を安易にSNSにアップしないよう教育されている。親の側も、こうした意識を高めたいものだ。

ハッシュタグの悪用も悩ましい問題だ。「♯」を付けたキーワードを投稿に入れると検索されやすくなるため、「ツイッター」で多用されている。便利な機能だが、問題は自殺やメンタル系の悩み、援助交際などをほのめかすハッシュタグをつける人がいること。本人は、悩みを聞いてほしいだけだと思うが、その気持ちにつけ込んで接触し、性犯罪や殺人へと発展するケースが実際に発生している。

ツイッターには問題のあるハッシュタグがいっぱい

「自殺願望」で検索すると多くの投稿がヒットする。こうした人が犯罪者にねらわれるリスクが高い。裸や下着姿の写真を要求されるケースもある。

旅行の投稿にも注意が必要だ。家が留守だと公開すれば空き巣にねらわれやすい。旅先でトラブルに遭遇するリスクも高まる。近所の家が旅行中といった情報も載せてはいけない。実は、SNSに投稿された情報を組み合わせると、隠している本名や勤務先、生活圏などを特定できることが多い。そうしたことに血道を上げている人がいるということを意識しよう。

旅行の告知が空き巣を呼び込むことも

この写真だけではわからなくても、プロフィールや過去の投稿などから自宅を特定されるおそれがある。留守であることを知らせてはいけない。

最後に、フェイクニュースやデマの問題。ネット上には意図的に作られた嘘のニュースや不確かな情報が大量に流れている。それを信じて安易に拡散すると罪に問われることがある。リツイートやシェアするときは慎重に真偽を確認しよう。

コロナ禍では「トイレットペーパーが不足する」というデマで店頭からトイレットペーパーが消えた。「コロナウイルスは熱に弱いので、お湯を飲むといい」という情報もデマだった。

解説/下島朗(エントラータ)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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