多くの定額制サービス(サブスク)では、契約者を増やすために「最初の1ヵ月間は無料」などのキャンペーンを展開。無料期間経過後は自動的に有料に切り替わるため、意図しない支払いにつながりやすい。ここでは、パソコンから契約した場合やiPhoneやAndroidから契約した定額制サービスを確認する方法を解説する。
セキュリティの最強極意17
月額や年額料金をうっかり払い続けていないか、契約を確認すべし!
ウイルスや犯罪にかかわるものではないものの、ネットの世界では、ちょっとした”うっかり”が思わぬ損失を招くこともある。中でも注意したいのが、「サブスクリプション(サブスク)」と呼ばれる定額制ネットサービスだ。「Amazon Music」などの音楽配信や、「Netflix(ネットフリックス)」といった動画配信など、定額料金を支払うことで一定期間のサービスが使い放題になるのが特徴だ。
最近は「Microsoft365」のように、ビジネス系アプリもサブスクで提供されることが増えている。
定額制サービスの契約期間は月単位や年単位になっていることが多いが、大半のサービスでは特に手続きしない限り、契約が自動更新される仕組みになっている。自分で意識して利用し続けているぶんには問題ないが、うっかり解約するのを忘れてしまっている場合は、無駄に料金を支払い続けることになる。
特にうっかりの要因になりやすいのが、無料お試し期間の存在だ。多くの定額制サービスでは、契約者を増やすために「最初の1ヵ月間は無料」などのキャンペーンを展開している。しかし、無料期間経過後は自動的に有料に切り替わるため、意図しない支払いにつながりやすい。
●「お試し無料期間」にご用心!
定額制サービスの申し込み時にスマホアプリから契約した場合は、履歴管理や専用アプリから確認できるので、利用しないものは解約しよう。お試し無料期間の場合も期間内に解約すれば、料金を支払う必要がなくなる。
●スマホから契約した定額制サービスを確認しよう
iPhoneの場合は「設定」を開き、いちばん上のアカウント名をタップ→「サブスクリプション」をタップすると、契約中の定額サービスを確認できる。ここからキャンセル処理をすれば、解約が可能だ。
Androidの場合はGoogle Playの「定期購入」から契約したサブスクリプションサービスなら、「Playストア」→メニュー→「定期購入」で確認して解約が可能。ただし、それ以外のアプリの場合は、それぞれのアプリから個別に解約する必要がある。
また、パソコンから契約した場合は、ブラウザーから各サービスの公式サイトにログインして解約手続きを行おう。また、万一の病気や事故に備えてアカウント情報を書き出しておくと、家族を通じて解約しやすくなるので安心だ。
●パソコンから契約した場合は公式サイトで解約
解説/宮下由多加(ITライター)