思わず欲しくなる商品力の高さ。ウキウキするような操作感やデザイン性のよさなど、これまでのスティック掃除機にない魅力がある。バルミューダ「BALMUDA The Cleaner」は、前後左右、斜めなど全方向にスイスイ動かして掃除できる。デザインも新鮮。
今回のテストアイテムはこちらバルミューダ「BALMUDA The Cleaner」
実売価格例:5万9400円
●プロフィール
機能性とデザイン性を兼ね備えた製品作りで、数々のヒット商品を生み出してきたバルミューダ。新製品のコードレススティック掃除機も、おしゃれ&ユニークな持ち味で、「らしさ」が光る一品となっている。
SPEC
●ダストボックス容量/0.13L●運転時間/標準モード:30分、 強モード:10分●充電時間/約4時間●電源/充電式リチウムイオン電池●サイズ/幅300mm×高さ1240mm×奥行き165mm●重量/3.1kg
宙に浮いているような使用感を実現
スティック掃除機らしからぬ真っ白でモダンなデザインで、新鮮な印象を残すBALMUDA The Cleaner。さらに新しいのが、かけ心地だ。ヘッドには2本のブラシを搭載し、それぞれが内側に回転することで、床面との摩擦を低減。宙に浮いてるような使用感を実現した。
実際に使ってみると、その軽やかさに驚く。パワーヘッドで力強く前進するのとはまた違った快適さで、エアホッケーのように、床をスルスル滑走していくイメージだ。
しかもこのヘッド、前後だけでなく、左右や斜めなど、全方向に動かせる。動きに制限がないため、
ヘッドで大きな円を描いたり、その場でくるくる回転させたりといった使い方も可能だ。直進して壁にぶつかったら、そのまま横にスライドさせて壁際の掃除もでき、自由度が高い。
◾️スティックの先端に電源ボタンがある
ハンディ使用時は専用グリップが必要
スイスイとスムーズに作業できるため、掃除の進行も早い。ふだん使っているスティ
ック掃除機と比べたところ、掃除時間が半分近くになり、かなり時短になった。吸引力も十分で、重曹や糸くずでテストしてみたが、両方ともきれいに吸い取ってくれた。
ただし、フローリングや畳の掃除は爽快だが、カーペットでは浮遊感が薄れ、やや重くなる。また、スティック部分には引っかかりがないため、充電台からの取り出し時や持ち運びの際は、けっこう握力が必要。最近のスティック掃除機は2キロ前後のモデルが多いが、本機の重量は3・1キロとなっている。
もちろんハンディ型としても使えるが、本体が重いので、非力な人が長く使うときは両手持ちになる。また、専用のグリップを取り付ける必要があるため、サッと取り出して掃除するといった使い方には、あまり向いていない。
◾️ハンディ型としても使える
おすすめ度…A-
前後左右、斜めなど全方向にスイスイ動かして掃除できる。デザインも新鮮
ココが〇
思わず欲しくなる商品力の高さ。ウキウキするような操作感やデザイン性のよさなど、これまでのスティック掃除機にない魅力がある。
ココが✖️
出し入れや持ち運び、ハンディ使用時など、床掃除以外のシーンで重さが気になる。サッと取り出して使うという機動性には乏しい。
※価格は記事作成時のものです。
解説/諏訪圭伊子(フリーライター)