部屋の中の空気は外より汚れているといわれますが、数値データが出ていないので本当かどうかわかりません。今回は空気清浄機「Blueair Protect」に搭載されているセンサーを使い、ガスコンロを使った際に、換気扇の有無で空気の汚れはどれほど違うか、試してみることにしました。
画像1: 【換気扇の効果】つける・つけないで室内空気の汚れはどのくらい違う?空気清浄機「Blueair Protect」のセンサーで比較してみた

空気の汚れ具合を知る方法は?

空気清浄機の広告で、室内空気は戸外より汚れていることがよく挙げられるものの、日本のカタログは、多くの場合数値データーを出していません。しかし、最近の家電はIoTでスマートフォンにセンサー情報を送れるようになりました。今回、ブルーエア社の新型空気清浄機「Blueair Protect」を使い、何をすると空気が汚れるのかを探ってみました。

画像: Blueair Protect store.blueair.jp

Blueair Protect

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何がセンシングされるか

空気清浄機は、花粉、カビ、細菌、微小粒状物質などの「空中浮遊物」とホルムアルデヒドをはじめとするいろいろな「揮発性化学物質」を除去するための家電です。前者は、花粉症、肺炎、などの病気を引き起こしたり、呼吸器の耐性を弱めたりしますし、後者はシックハウス症候群などの病気を引き起こしたりします。そして前者のために、プレフィルター、メインフィルターの2種類のフィルターが、後者のために活性炭フィルターが用意されています。

そして、これらの有害物質は余程のことがない限り、人は気付くことができません。このため空気清浄には、センサーが設けられています。そしてそのデーターに基づき、自動運転されるように設計されています。常に「強」で運転していた方がいいのでは、と思われる人も居られるかもしれませんが、場合によっては、十分きれいな空気を無駄に電気を使いながら浄化している場合がほとんどなのです。

このため、データーが取り出せる空気清浄機は、「微小粒状物質」の代表数値「PM2.5」と、化学物質の代表数値「総揮発性有機化合物(TVOC)」で示されます。これに、空気測定のイロハ、「温度」「湿度」を加えた、4センサーが空気清浄機には搭載されています。

空気の汚れとしては、これ以外に、人の呼吸による二酸化炭素、ガスなどの不完全燃焼により一酸化炭素などありますが、これは分子レベルであるので、空気清浄機ではどうしようもありません。正常な空気を外から取り入れ、空気を入れ替えるしかありません。いわゆる換気です。

対応できないので、見ぬふりというわけではないでしょうが、センサーは積めば積むほど、コスト高になりますので、一般的には、上記の4センサーになります。

画像: ブルーエア Protect 側面。上にある2つのスリットから空気を取り込み、センサーに送る。

ブルーエア Protect 側面。上にある2つのスリットから空気を取り込み、センサーに送る。

空気はいつ汚れるのか?

新建材などの汚染物質が、家の中にない場合、多くを汚す大きな原因は「燃焼」です。火事など連想しないでくださいね。最も身近なのは、タバコと料理です。

特にタバコは匂いを良くするために、タバコだけでなく、いろいろな化学物質が入っています。これが不完全燃焼し、微小粒状物質として飛び出したり、揮発性化学物質を作り出したりします。実際、タバコから出てくる物質は多種多様で、サイズもナノに及ぶそうで、完全に除去できる空気清浄機はこの世にないと言われています。

料理も同様ですね。肉を焦がしたり、煮こぼしたり。その一部が室内を汚染します。調理後のガス台の五徳にはいろいろなカスがこびりついています。それだけ不完全燃焼を起こしたという証みたいなものです。

画像: ガスコンロのイメージ(写真AC)

ガスコンロのイメージ(写真AC)

調理時の空気の汚れ

さて、そんなガス台の上には必ず、フードと換気扇があります。空気も含め、室内を汚さ位ない配慮です。では、実際どうだったかを見てみましょう。料理は、ブタ野菜炒めです。ガス代と空気清浄機は約3mの距離があります。

まずは、換気扇を使わなかった時。見事に、微小粒状物質は増えていることがわかります。

グラフは色付けされていますが、青から赤に、見事なグラディエーションとなっています。この色付けは、WHOAir Quality Guidelinesを基準に定められています。

青は、Air quality guidelineと呼ばれ、PM10で20μg/m3、PM2.5で10μg/m3まで、完全に安全なレベルです。緑は、Interin target(暫定目標)3と呼ばれ、PM10で30μg/m3、PM2.5で15μg/m3。黄は、Interin target2と呼ばれ、PM10で50μg/m3、PM2.5で25μg/m3と、だんだんヤバイ領域へと入り込みます。そして、オレンジは、Interin target1と呼ばれ、PM10で70μg/m3、PM2.5で35μg/m3。オレンジから赤への移行は、ブルーエアー社の独自基準だそうです。

ひと頃、盛んに騒がれた北京のPM2.5は、1000近いですから、どれだけすごかったのかがわかります。また都市としては、ロンドンも大気汚染で有名ですね。現在(1月17日午後2時)でウェストミンスターで50をマークしています。有名なロンドンの霧(実はスモッグ)は緩和されたようですが、空気が循環しにくいエリアらしく、ものすごく空気は汚れています。

話を調理時に戻しますと、瞬間的ではありますが、100に達します。
うーーーん、すごい。
思ったより火をつかった調理は空気を汚します。

換気扇の有無で空気の汚れを比較

では、換気扇がどの位効くのかをチェックします。グラフ化すると、「あれれー」と、私いつものようにコナンくんになってしまいました。
換気扇をつけた方が収まるまでの時間は短いのですが、グラフの形はそっくりです。しかし、数値をみると約半分の値を示しています。

画像: 左)換気扇なし、右)換気扇あり。グラフの形状は似るが、その絶対値は全く違うことが分かる。

左)換気扇なし、右)換気扇あり。グラフの形状は似るが、その絶対値は全く違うことが分かる。

ブルーエアの日本での代理店を務める、セールス・オンデマンド社に問い合わせてみると、縦軸は、ユーザーがわかりやすい様に、目一杯使うとのこと。要するに高さに余り意味はないのです。

そうしてみると換気扇の効果ははっきり現れていますね。ピーク量が1/2。汚染収束時間も約半分。しかし、一時的には空気は汚れます。

これは、双方ともに、空気清浄機がある場合、ない場合も比較したかったのですが・・・。残念、比較に空気清浄機のセンサーを使っているため、オフの時は、わかりませんでした。

画像3: 【換気扇の効果】つける・つけないで室内空気の汚れはどのくらい違う?空気清浄機「Blueair Protect」のセンサーで比較してみた
【楽天市場】Blueair Protectの通販
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最後に

空気清浄機は、その効果がわかりにくいため、一部からはあってもなくても同じとまで、言われたときがあります。しかし、IoTが使える様になった今、センシングデーターを開示でき、今どのような状態であるかをユーザーに知らせることができます。ただあるだけだと、「手入れ面倒」となりますが、このようなデーターがあると、ここで頑張ったんだなぁということがわかります。

今回はBlueair Protectでのレポートでしたが、今後いろいろな空気清浄機で、同様のことが可能になると思います。やってみると、人の快適な生活というのは、環境にどのような影響を与えているのかの理解が進みます。例えば、アマゾンの焼畑農業は、環境に悪いと言われているが、それはなぜかがリアルにわかります。

ぜひ一度、お試しください。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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