【HSPとは】5人に1人いる「繊細さん」の特徴は?得意・苦手なことを知って仕事や対人関係を見直そう

知識

こちらの記事では最近よく耳にするHSPについて筆者の経験を元にまとめました。繊細さんと日本では呼ばれることもあり、強い刺激や大人数の場が苦手です。一方で深く物事を追求することや共感性に長けているという強みもあります。HSPの気質を持つ人は珍しくなく、一般的に5人に1人と言われています。今の社会や人間関係で生きずらさを感じている方には、是非最後まで読んで頂きたいです。

HSP=「繊細さん」

皆さんはHSPという言葉を聞いたことがあるでしょうか?最近は書店にもHSPに関する書籍が多く並び、この言葉を耳にしたことがある人も増えて来たかと思います。

HSPは、Highly Sensitive Person (ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字で、「HSP(エイチ・エス・ピー)」と読みます。日本では、繊細さんと呼ばれることもあり、生まれつき非常に感受性が強く敏感な気質もった」のことを指します。HSPという言葉と定義は、1990年代にアメリカの医療科学研究科のエレイン・N・アーロン博士が考案したものです。

HSPは病気や障害ではなく、生まれ持った気質なので治療する対象ではありません。人類の15-20%に見られる傾向だそうです。今の社会や人間関係で生きずらさを感じている方には、HSPの気質を持ち合わせている可能性が高いです。

武田友紀さんの本は最近よく見かけますね。

HSS型HSP=「隠れ繊細さん」

HSPの中でも「くくり」がいくつかあり、わたしは外交的なHSPであるHSS(エイチ・エス・エス)型HSPに当てはまります。HSSとは、Highly Sensation Seeking (ハイリー・センセーション・スイーキング) の頭文字です。外向的で色んなことに積極的に取り組む面がある一方で、人より疲れやすく、刺激に対してあまり強くないなどの特徴があります。隠れ繊細さんと呼ばれることもあり、HSPのなかの約3割を占めると言われています。

実際に私は、外交的で物怖じしない性格ですが、緊張しいで疲れやすいという正反対の特徴を持ち合わせています。有名人でHSS型HSPと公言している方も多く、お笑い芸人の田村淳さんなどがいます。

HSPの私が苦手なことと得意なこと

人間誰しも向き不向きがあるように、HSP気質を持つ人たちにも苦手なことと得意なことがあります。以下、私自身の事例ですが簡単にまとめてみました。

苦手なこと

大人数での集まり…大勢の人が一斉に動き、しゃべる環境にいると心が落ち着きません。短時間で無意識のうちに膨大な情報を拾い、脳で処理をしてしまうので、大人数での気楽な会話はあまり得意ではないと感じます。

その場の雰囲気にのまれてしまったり、気を使いすぎてしまったりするので、気付くと自分だけが集団の中でせかせかと動いてることもよくあります。そして、誰も助けてくれないので自分だけが損をしていると感じることがよくあります。

誰も助けてくれないので自分だけが損をしていると感じる。(写真はイメージ/pixabay)

強い外部からの刺激…自然界のものと、そうでないものも含めて外からの刺激に敏感に反応します。光や小さな音にも反応してしまうので、寝るときには部屋を真っ暗にした上で目隠しと耳栓を着用します。また、お酒、たばこやカフェインの匂いにも非常に敏感です。アルコールは飲んでいなくとも匂いで酔ってしまったり、コーヒーを飲むと頭痛を引き起こしてしまったりします。一昔前の感覚だと「子どもだね」と言われてしまいそうですが、体質的に変えることは難しいと思います。

得意なこと

狭く深くを追求すること…人間関係でいうと、深い関係性を築くことが得意です。表面的な対話が苦手な分、深い話やマニアックなトピックでの会話をすることは好きです。無理なく自然に、小人数や一対一で関係を深めていくことが出来ます。物事を深く考え、追及する姿勢は、仕事でも活かすことも出来ます。実際に、私の探求心とオタク気質を活かすことで、今のヨガインストラクターという専門性の高いお仕事をさせて頂いています。

その場の雰囲気やメッセージを感じ取ること…感受性が豊かなので、人の喜怒哀楽に強く共感することが出来ます。他人のことでもまるで自分のことのように喜ぶこともあります、また、この感受性の豊かさは美術・芸術や音楽によって深い感動を味わうことが出来るということにも繋がります。

落ち着いた美術館の雰囲気が好きです。独創的な絵画にも魅力を感じます。

自分自身と上手く向き合っていく

繊細さん・非繊細さんの枠組みは便利で、より正しく自分の適性を判断する際に非常に有効だと思います。しかし、一方で自分の可能性や価値をマイナスに決める要因にもなってしまいます。他人が決めた既存のカテゴリーに固執することよりも、「あなたというかけがえのない存在」を大切にしてあげることが何よりも大切なのではないでしょうか。

「私らしくとはどのようなことか?」「あなたらしさとは何か?」。そこに注目すると、その人の輝きを増すことができると感じています。もちろん「らしさ」は流動的で、時間や経験を経て変わっていくものです。しかし、その時々に自然体でいることはとても価値があることだと感じます。

まとめ

こちらの記事では繊細さんと呼ばれるHSPと隠れ繊細さんであるHSS型HSPについて、筆者の経験を元にまとめました。感受性が豊かで鈍感な人には分からないところまで感じ取ってしまうため、疲れる事や理解されないこともあります。しかし、誰しも得意不得意があるようにそれHSPも一つの個性だと考えると気持ちが楽になると思います。カテゴリーに捕らわれず、自分自身と向き合いながら可能性を広げていくことが大切なのではないでしょうか。

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Yoko(ヨガインストラクター)

日英バイリンガルのヨガインストラクター。イギリスの大学で国際開発を学んだ後、ジェンダーや格差問題を解決する仕事に従事していたが、自身の入院をきっかけにキャリアチェンジを決意。ヨガ講師の資格を取得し、ヨガインストラクターに転身。米マサチューセッツ大学公認のマインドフルネスコースも修了。ヨガや瞑想を始め、アーユルヴェーダや整体についての知識も保有する。現在、フリーランスとして自主開催のクラスやオンラインにてレッスンを提供している。

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