【センサーのクリーニング】全国展開の「カメラのキタムラ」がおすすめ 専門スタッフがほぼ即日仕上げ

文具・ホビー・カメラ

レンズ交換式デジタルカメラの弱点のひとつが、センサー(撮像素子)にゴミが付着すること。ただ、センサーが汚れるだけならいいのですが、ゴミは写真に写り込みます。そこでセンサークリーニングを行うのですが、自分でやるにはリスクが大きく、メーカーに送ると時間がかかるのです。しかし、最近では、日本全国に展開する「カメラのキタムラ」の店舗でクリーニングできるようになりました。これを近所の店舗で実際に体験してきましたので、その様子を報告します。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在は昨年8月に生まれた息子と妻の3人、キャンピングカー生活中。道の駅などを利用して北海道一周にチャレンジしている。

センサーに付着するゴミ

レンズ交換式は特にゴミが侵入しやすい

レンズ交換ができないデジタルカメラでも、センサー(撮像素子)にゴミが付着することがあります。しかし特に、広角レンズや望遠レンズ、マクロレンズなどを交換してさまざまな写真が撮影できるレンズ交換式カメラは、レンズ交換の際などにボディの内に小さなゴミが入りやすく、センサーにゴミが付着しやすいという弱点があります。デジタル一眼レフでも、ミラーレス一眼でも同様です。

レンズ交換式のカメラはレンズを脱着する際に、カメラボディが大きく口を開けた状態になります。ここからゴミやホコリが侵入しやすいのです。

絞って青空を撮影するとゴミが写り込む

ほとんどの方が「私のカメラのセンサーにはゴミが付着してない」と思っていることでしょう。しかし、ほとんどのレンズ交換式デジタルカメラのセンサーにはゴミが付着しているのです。

試しに、絞り優先AE(カメラのモードダイヤルをAやAvに合わせて)で、絞り値(Fで表される)をF16として、青空や白い壁を撮影してみてください。おそらく撮影した写真に黒い点が発生するはずです。これがセンサーに付着したゴミ。絞って(大きなF値を選択して)撮影すると、黒い点などとして写真に写り込むので、青空を撮影した際に気付く人も多いです。気づかないだけでゴミの付いたセンサーで撮影している方も多いでしょう。

定期的にクリーニングしたいがハードルは高い

センサーにゴミがついてしまうのは、レンズ交換式のデジタルカメラの場合、宿命ともいえます。しかし、いつもではないとはいえ、絞ったときなどにゴミが写真に写るのは問題です。そのため、プロカメラマンは定期的に、または大きな撮影の前に必ずセンサーをクリーニングするのが一般的です。

自分でクリーニングする方もいますが、かなりリスキーです。センサーは繊細なパーツですし、万一傷など付けたら修理費も高額。そのため筆者は、東京に住んでいたときはメーカーのサポートセンターに持ち込んでいました。北海道に移り住んでからも、上京の際などにセンサーをクリーニングしていたのです。

しかし現在は、上京することもほぼありません。すると、メーカーにカメラを送って、センサーをクリーニングしてもらい、送り返してもらうサービスしかないのです。ただ、これは価格の問題のほかに、時間の問題も発生します。カメラを送って戻ってくるまで、約1週間程度かかることが多く、その間はカメラが使えません。かなり面倒です。

カメラのキタムラでセンサークリーニングができる

店舗検索も簡単

このように、センサークリーニング問題は、地方在住のカメラ・写真好きなら、ほとんどの人が抱える悩みでしょう。これを「カメラのキタムラ」が解決してくれました。サービス開始当初は、筆者の場合、札幌の店舗まで行く必要がありましたが、いまは地元の千歳市でも対応。人口10万以下の地方都市でも、自宅近くの「カメラのキタムラ」でセンサークリーニングできるようになったのです。

センサークリーニングのサービスを提供している店舗を調べるのは簡単。「カメラのキタムラ」の公式サイトにある「店舗検索」で店舗の種類を選択、「センサークリーニング」をチェック、最後にエリアを絞り込みます。

3ステップで簡単に近くの店舗が探せます。

全国の約450店舗でセンサークリーニグが可能

WEBで検索したところ、筆者の自宅の近くでセンサークリーニングを行っている店舗は、「カメラのキタムラ 千歳・北栄店」でした。自宅からクルマで5分。以前は札幌の店舗まで約1時間かけて行っていました。それでも、上京や郵送よりはかなり楽だったわけです。それがわずか5分に!実店舗を全国各地に展開する「カメラのキタムラ」ならではといえるでしょう。2021年1月の記事執筆時点では、全国約450店舗でセンサークリーニングサービスを行っているといいます。

カメラのキタムラ 千歳・北栄店。全国各地でみなさんが見慣れている赤い看板が目印です。

事前に電話確認するとスムーズ

さっそく「カメラのキタムラ 千歳・北栄店」に伺いました。店長の平塚健一さんによると、センサークリーニングサービスは予約必須ではありませんが、事前に電話をしたほうがいいようです。理由は非常にシンプル。繊細なデジタルカメラのセンサーをクリーニングするサービスは、トレーニングを受けた専門スタッフしか行えないからだそうです。そのため、「スタッフのシフトや店舗の混み具合によっては、カメラをお預かりして翌日以降のお渡しになったり、お待ちいただく時間が長くなったりすることがあります。ですので、ご来店前に電話で予約というか、確認をいただけるとスムーズです」とのこと。

「カメラのキタムラ 千歳・北栄店」店長の平塚健一さん。当然、ご本人もセンサークリーニングのトレーニングを受けたといいます。

価格は3,000円で所要時間は数十分

センサークリーニングに必要な時間は、状況によっても異なりますが、最短で数十分程度だそうです。筆者の場合、「カメラのキタムラ 千歳・北栄店」の斜向かいにあるイオンでの買い物の前に預けて、買い物が終わった後にピックアップできるほどの手軽さといえます。また、価格は3,000円(税抜)(※35mm判フルサイズを超えるサイズの撮像素子やライカのデジタルカメラなどは要確認)。これを安いと考えるか、高いと感じるかは、それぞれでしょう。筆者は道具をそろえる手間と価格、リスクを考慮すると安いと考えています。

センサーをクリーニングする平塚さん。慣れた手つきで素早く作業をしてくれました。

クリーニング効果を確認

取材ということもあり、見える場所で手早くセンサーをクリーニングしてくれた平塚さん。センサークリーニングが終了すると、店内にある写真プリントサービス用のモニターで、クリーニング後のセンサーの様子を確認させてくれるといいます。

店舗内のモニターを使って、センサークリーニングの効果を実際に確認できるので安心です。

確かに、本当にゴミは付いていたのか、そしてきちんと除去されたのかは気になるところです。そのため基本的に、クリーニング前のセンサーのゴミの様子と、クリーニング後の様子を撮影して、お客様と確認するようにしているそうです。ただし、店舗の状況や設備などによっては行えないこともあるので注意してください。

筆者のカメラをセンサーの汚れをチェックしてもらった結果。かなり汚れているのがわかります。※当日装着していたレンズがAPS-C用だったため、周辺が一部暗くなっています。

まとめ

一度、確認してもらうと安心

筆者の場合は、絞って(F値の大きな数字を選んで)撮影することが度々あるので、撮像素子が汚れてきたタイミングをみてセンサークリーニングをしています。しかし、F値の選択をカメラに任せるオートやプログラムAEなどで撮影していると、自分のカメラのセンサーがどのくらい汚れているのか、わからないのが普通でしょう。そんなときはとりあえず、センサークリーニングサービスを実施している「カメラのキタムラ」で相談してみるといいでしょう。センサーの汚れをチェックするなどの対処をしてくれるはずです。

クリーングを行った後の筆者のカメラセンサー。ゴミがすべて除去されているのがわかります。※当日装着していたレンズがAPS-C用だったため、周辺が一部暗くなっています。

デジタルカメラのセンサーの汚れが気になっているカメラ・写真好きにとって、「カメラのキタムラ」のセンサークリーニングサービスは、魅力的なサービスです。地方在住者なら、なおさらでしょう。また、自分のデジタルカメラの撮像素子がどのくらい汚れているかわからないという方も、ぜひ一度センサーの汚れをチェックしてもらうことをおすすめします。レンズ交換式のデジタルカメラの場合、普通にレンズ交換をして使っていると、センサーはだいたい汚れているはずです。「大事な撮影の際にゴミが写り込んだ!」なんてことがないように、一度、お近くの「カメラのキタムラ」で相談してみてはどうでしょうか。

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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