60歳を超えたご両親に、キャッシュレス決済を始めてほしいと願う読者からの相談が届いた。確かに、クーポンやポイント還元など、お得なことばかりだが、40歳代でもデジタル系が苦手で、コード決済を始めない人もいる。まずは、初めて使うときに同行して何でも教えると約束し、ハードルを下げるのも手だ。

親がキャッシュレス決済を使いたがらない!

読者からの質問

スマホのコード決済など、キャッシュレス決済が利用できる店が激増していますが、60歳を超えた両親は、その利便性を伝えても、まったく使いたがりません。クーポンやポイント還元など、お得なことばかりなので、私としてはぜひ使ってほしいのですが、どのように説得したらいいか、お教えください。(O.Tさん 神奈川県 35歳)

編集部:

この質問は、フリーライターの福多利夫さんにお願いします。高年齢層の心を動かすメリットってありますかね。

専門家の回答

専門家:

「いやー、難しいですね。60歳どころか、筆者の周辺では40歳代でもデジタル系が苦手で、コード決済を始めない人がいますからね。

説得の方法を見つける前に、なぜキャッシュレス決済が推進されているのかを考えてみましょう。日本より先に普及した海外の場合、市中に偽札が数多くあり、現金自体を信用できない、多額の現金を持ち歩いていると犯罪に巻き込まれやすいという状況があり、店舗側でも導入しやすいコード決済が一気に普及しました。これは日本には当てはまらないですね。

日本政府がキャッシュレス決済を推進するのは、現金をATMなどに輸送するための、現金輸送や警備などに多額のコストがかかっているのでこれを軽減したい、紙幣・貨幣の製造数を減らしたい、店舗側の売り上げ記録が確実に残るので脱税しにくい、といった理由があります。これも、ユーザー側には、ほとんどメリットがありません。

やはり、ユーザー側の最大のメリットは、クーポンやポイント・割り引きといった『お得感』でしょう。しかし、意外にこれが高年齢層など、キャッシュレス決済未体験の人に響かないのです」

編集部:

ほかにはないですかね?

専門家:

「小銭がたまりにくいとか、現金を入手するためにATMに並ばなくていいとかあるんですが、今、この状況だからこそ、高年齢層に響くことといえば『レジで支払いのとき、お金を触らないので清潔』が挙げられます。お金は不特定多数の人が触るものだし、特に硬貨は表面積が小さくて、固い素材ですから、菌やウイルスが付着・残存しやすいです。感染予防の面からいって、圧倒的にキャッシュレス決済のほうが安全です。

この清潔感と安心感を足掛かりに、使い始める前の細かい設定を代わりにやってあげて、初めて使うときに同行して何でも教えると約束し、ハードルを下げるのがいいと思います。最近ではスーパーのレジもセルフレジが増えてきて、現金主義を貫き通すのも難しくなっていますから、徐々に興味が沸いてくると思います。

でも、無理強いしないでくださいね。無理強いするとかえって警戒心が強くなるものですから『いつでも教えるよ』くらいのスタンスで待つのがいいと思います」

編集部:

コード決済経験者は、やっと50%超えたところですから、今年はもっと身近になると思います。

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