工事不要な「ホームルーター」について解説する。ソフトバンクの「SoftBank Air」は、最大速度962Mbpsで月額5368円(機器代金36回払いの場合)。UQ WiMAXの「WiMAX2+」は、最大1.2Gbpsで月額4268円(2年自動更新)から利用できる。宅内工事ができなくても、光回線以外の選択肢を知っておくといい。
宅内工事ができないけど、光回線以外の選択肢は?
▶工事不要な「ホームルーター」に注目
賃貸物件などでは貸主の許可が得られずに、回線工事ができない場合もある。そんなときに検討したいのが、工事不要で設置できる「ホームルーター」だ。通信会社と契約して利用する据え置き型のWi-Fiルーターで、モバイルデータ通信でインターネットに接続できる。
例えばソフトバンクの「SoftBank Air」は、最大速度962Mbpsで月額5368円(機器代金36回払いの場合)。UQ WiMAXの「WiMAX2+」は、最大1.2Gbpsで月額4268円(2年自動更新)から利用できる。
●ホームルーターのサービス例
通信サービス | Softbank Air | WiMAX 2+ |
最大通信速度 | 942Mbps | 1.2Gbps(※1) |
通信容量 | 無制限 | 無制限 |
通信制限 | サービス安定提供に伴う 速度制限あり |
前日までの 直近3日間で 10Gバイト以上(※2) |
初期費用 | 3300円 | 3300円 |
月額料金 | 5368円 (機器代金36回払い) |
4268円 (2年契約自動 更新) |
モバイルルーター利用の回線が割安らしいが……
▶テレワークなどの用途には不向き
「モバイルルーター」は、携帯電話会社などのデータ通信を利用してネットに接続する小型のWi-Fiルーターのこと。公衆無線LANが使えない場所でも、インターネットを利用できる。ただし、バッテリー式でアンテナも小さいため、電波の届く範囲は狭い。テレワークなどで長時間利用するなら、上の項目で紹介したホームルーターのほうがいいだろう。
なお、モバイルルーターでは、通信容量の完全無制限をうたった「どんなときもWiFi」などで通信障害が頻発した。通信会社を選ぶときは、信頼性を重視することが大切だ。
●長時間利用は「ホームルーター」が最善手
モバイルルーターは外出先での利用が望ましい。自宅での利用ならホームルーターがおすすめだ。
ワイモバイル
Pocket WiFi 803ZT
実売価格例:1万800円
モバイルルーター
UQ WiMAX
HOME 02
実売価格例:1万6500円
ホームルーター
スマホのテザリングは固定回線代わりになる?
▶条件をクリアできれば価値あり
「テザリング」は、スマホをモバイルルーター代わりにして、Wi-Fi経由でパソコンなどをインターネットに接続できる機能。ただし、モバイルデータ通信を使うため、通信量の上限を超過すると速度が制限される。また、スマホのWi-Fi出力は弱いため、離れた場所からはつながりにくく、バッテリー消費も気になる。
それでも固定回線代わりにしたいなら、容量無制限プランへ加入し、携帯電波が支障なくつながる場所で使うのが理想だ。なお、ドコモは無料だが、auやソフトバンクでは容量に制限があったり、一部で有料だったりする点に注意。
●ドコモはテザリングが無料!
ドコモは無料で申し込みも不要。auとソフトバンクは別途申し込みが必要で、一部プランでは月額550円かかる。
※価格は記事作成当時のものです。
●解説/宮下由多加(ITライター)