【注目のポータブル電源】バッテリーと充電器を分離したパナソニックの新発想バッテリー「イーブロック」 スマホアプリで状態の確認もできる

ガジェット

パナソニックが、バッテリー部と充放電器を分離して持ち運びやすくした新発想のバッテリー「イーブロック」を発売した。平常時は充放電器経由で最大出力1300ワットのコンセントとして使いながらイーブロックにも充電し、停電時にはイーブロックから充放電器を通じて最大出力300ワットのポータブル電源として使えるのだ。

バッテリーと充電器を分離!持ち運び自在でポータブル電源としても使える

東日本大震災以降、災害対策への関心が非常に高まり、また、アウトドアブームもあってAC出力を装備する「ポータブル電源(バッテリー)」が注目を集めている。アウトドアで家電を利用したり、スマホを充電したりできるほか、停電時や災害時の電源として自治体や企業が確保するケースも増えているようだ。

そこでパナソニックが発売したのが、バッテリー部と充放電器を分離して持ち運びやすくした新発想のバッテリー「イーブロック」だ。イーブロック単体でUSB端子を2基搭載するモバイルバッテリーのように使えるだけでなく、ACコンセントを1基搭載したコンパクトな「イーブロックデスク」か、2基搭載した「イーブロックスタンド」のどちらかの充放電器を組み合わせれば、ポータブル電源や無停電電源装置のように使える。

パナソニック
イーブロック
実売価格例:8万8000円(バッテリー本体のみ)

ポータブル電源のバッテリー部と充放電部を分離。「どこでもライフバッテリー」と称し、水のように電気を持ち運ぶ社会を提案する。バッテリー部のサイズ・重量は、幅98ミリ×奥行き110ミリ×高さ220ミリ・約2.9キロ。

イーブロックデスクとのセット(実売価格例:14万3000円)

例えば、平常時は充放電器経由で最大出力1300ワットのコンセントとして使いながらイーブロックにも充電し、停電時にはイーブロックから充放電器を通じて最大出力300ワットのポータブル電源として使えるのだ。

バッテリー容量は304ワット時で、12ワットの卓上照明なら約23時間、51ワットのノートパソコンなら約5時間、32ワットの液晶ディスプレイなら約8時間の連続使用が可能。また、イーブロック単体でも、バッテリー容量12ワット時のスマホを約25台分充電できる。

イーブロック単体は3キロ弱なので、取り外して手軽に運べる(写真左はイーブロックスタンド。セットの実売価格例は17万6000円)。

さらに、ブルートゥースを搭載しており、専用スマホアプリから複数のイーブロックのバッテリー残量や劣化状態をチェックできるほか、残量低下時や異常が発生したときにスマホに通知してくれる機能も備えている。企業や自治体、学校など、複数のバッテリーを保管して使う用途で特に活躍しそうだ。

水のように電気を持ち運べる!

バッテリー容量が減少したら、満充電のイーブロックと交換することで使用時間を延ばせる。さまざまな場所に設置すれば有効に活用可能だ。

※価格は記事作成時のものです。

TEXT●安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)

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