6月4日は虫歯予防デーですね。私は出始めの時から電動歯ブラシを使ってきましたが、その使い心地に大変満足しています。手磨きと電動歯ブラシではブラシが歯に接触する回数が全く違いますので、その手軽さはもちろん、歯がツルツルになる感覚も気持ちいいのです。今回はフィリップスの最新電動歯ブラシ「ソニッケアー 9900 プレステージ」と替えブラシ「プレミアムオールインワンブラシヘッド」についてレポートします。
最新の電動歯ブラシをレポート
6月4日は虫歯予防デー。東京の場合、歯科医院の数はコンビニの数を上回ると言いますので、どれだけの需要があるのかがわかります。長い人生で、数回行くのは仕方がないとしても、毎週のように行くのはちょっと敬遠してしまします。私、痛いの嫌いですから。
そうなると、「予防」となってくるのですが、やはり一番は歯磨きですね。うがいにもいろいろなやり方があるように、歯磨きにもいろいろな方法があります。また、歯磨き周りの道具にもいろいろな工夫がなされています。今回は、最新の電動歯ブラシ、オランダのメーカー「フィリップス」の電動歯ブラシの最新モデル「ソニッケアー 9900 プレステージ」と同時に発売されました「ソニッケアー プレミアムオールインワンブラシヘッド」をレポートします。
違いは接触回数
手動は「動」、電動は「静」
電動歯ブラシは市場に出回ってからかなりの時が経ちます。しかし、その普及はまだまだ、日本では20%強だと言われています。私は新し物好きで出始めから使っていますが、使ってみるとそれまでと、全く違います。手動は、当たり前ですが、手を細かく動かして磨きます。往復(2回)1秒として、120回/分くらいの動きです。しかし電動だとそれが数万回/分ですから全く違います。このため、電動歯ブラシを使う時は、ただただ正確な位置に当てればいいのです。そして移動はゆっくりです。とっても上の歯の表側:30cmとしても、上下表裏しかないですから、たかだか120cmしか移動しません。1cm/秒としても、2分で片付きます。そして磨いた後、舌で触るとツルツルになっています。なんか気持ちがいい。確認する度に気持ちよくなります。
それに対し手動だと、位置を合わせつつ、かつ手を小刻みに動かさなければなりません。そして一番違うのは、ブラシが触れ合う回数。2分ほど歯を磨くとすると、たった4回/cm。接触回数が全く違うのです。
ソニッケアー 9900 プレステージ
では2021年モデル、最新の「ソニッケアー 9900 プレステージ」の特徴は何でしょうか?
一つはSense(センス)IQと呼ばれるIQが搭載されていること。IQはセンサーで状況感知、分析、対応を素早く、連続的にできる事が必要です。毎分31,000回振動するソニックケアですが、Sense IQは、100回毎にセンシングします。毎秒310回、正しい動きに修正していきます。
スマートフォンのアプリ「Philips Sonicare」を使うと、今どこを磨いているのかが一目でわかり、「自動強さの調整(押し当てすぎ防止)」、「動かし過ぎ」を教えてくれますので、フィードバックができます。当然、磨き残しがなくなるまで磨きこめばOKです。
その他、特筆すべきこととしては、「上質」なことです。数分ですが、毎日使うもの。やはり嬉しくなります。また携帯ケースも高級仕様。どもで出しても恥ずかしくありません。
Sonicareアプリ:対応OS、iOS: 11.0 以降、Android: 6.0以降
保証期間:2年間 (ハンドル、充電器台、USB充電トラベルケース、USBケーブル、電源アダプタ)
使用時間:約2週間(2分間のブラッシングを1日2回)
同梱品:ハンドル、A3プレミアムオールインワンブラシヘッド、舌磨きブラシヘッド、充電器台、USB充電トラベルケース、USBケーブル、電源アダプタ、取扱説明書
ソニッケアー プレミアムオールインワンブラシヘッド
今回、もう一つの目玉が、「プレミアムオールインワンブラシヘッド」です。今までフィリップスは、「歯垢除去」「歯茎ケア」「ステイン( 汚れ・シミという意味。コーヒーやワインの着色汚れを指す)除去」「口臭対策」など、食べカス除去に加え、その人に合ったケアができるブラシを用意してきました。これは電動歯ブラシの場合、当て方が重要であるためでもあります。当て方が正確だと、ブラシの毛束に方向性を持たせることにより、より効率の良いブラッシングが可能です。
そして今回フィリップスが新しくプロデュースしたのは、「歯垢除去・ステイン除去・歯ぐきケアまですべて」にアプローチしたモデルです。オールインワンと呼ばれる所以です。
効能は、(1)手磨きの最大20倍の歯垢を除去(手磨きと比べ/フィリップス調べ)、(2)2日間で最大2倍のステインを除去(実験的試験における効果/手磨きと比べ/実際の口内での効果は異なる場合があります/フィリップス調べ)、(3)2週間で歯ぐきの健康を推進(クリーンモード使用時/手磨きと比べ/フィリップス調べ )の3つ。
また、その効能はブラシの植毛パターンだけによるものではありません。植毛のベース(基板)がプラスチックではなく、「ゴム素材」であることが効いています。猛スピードで動くブラシ毛をやんわり受け止め、次にあげる特性をもたらします。(1)歯や歯ぐきにやさしい、(2)歯や歯ぐきに密着、(3)毛先がふれる面積約4倍(ホワイトプラスブラシヘッドと比べた場合)。実によく考えられています。
今まで多くの場合、ブラシは毛の硬さ(好み)で選んできましたが、フィリップスはそれに対し「効果」を提案してきました。そして今回、一つ上の段階「何でもできるブラシ」を提案してきたわけです。
私も、この組み合わせで使っていますが、実に好調。久しぶりにスマホアプリを見ながらブラッシングすると、自分の悪い癖も見えてきました。歯がきれいになる上に、ちょっと得した気分も味わえました。
電動歯ブラシの場合、ブラシは高速で振動します。このためブラシは消耗しやすいのです。常に最高の状態で使用するには、寿命を管理、交換することが重要です。
フィリップスは、見た目ではなく使用時間での変更をお願いしています。3ヶ月です。使い始めをメモしておくと便利です。メモを忘れた場合でも、フィリップスのブラシは青色の毛が植毛されており、使うにつれ、これがだんだん白くなっていきます。半分位白くなったら交換時期です。また、今回レポートした「 9900 プレステージ」では、ブラシヘッド交換お知らせ機能が付いています。こちらは、毎回のブラッシング時間とブラシ圧の記録から、交換時期を示します。より確実です。
最後に
このように、人と接触するパーツ(ブラシ)は、交換パーツだとしても、とても重要。ブラシに気を付けると、今までと違った歯磨き体験ができます。白い健康な歯を目指して、頑張りましょう!年老いてからの差にもなります。
◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。