「一粒万倍日」や「大安吉日」人気ですよね。そうした毎日の吉凶日は『暦(こよみ)』に書かれていることを知っていますか?暦にも種類がありますが、今回は、本屋さんで年末年始によく見かけ、筆者の父も以前からよく買っていた「神宮館(じんぐうかん)の暦」を取り上げます。筆者が購入した「運勢暦」以外にも「高島暦」など複数の種類があることがわかりました。神社でよく見かけるおみくじ「高島易」とも関係があるようです。そこで、定番人気2種類の暦の特徴や違いをまとめてみました。
「高島暦(たかしまこよみ)」という名前の由来

神宮館の暦のページをめくると、最初に一人の人物の肖像が登場します。「正五位勲四等 高島呑象(どんしょう)先生」と書かれています。これが「高島暦」という名前の由来となった人物です。
本名・高島嘉右衛門(たかしま かえもん・1832〜1914年/号:呑象)は、天保3年(1832年)生まれの実業家兼易学者。東京〜横浜間に日本初の鉄道を敷設し、日本初のガス会社を創立するなど「横浜の父」と呼ばれた人物で、その功績から民間人として初めて明治天皇より「正五位勲四等」を授けられました。同時に易学の大家としても知られ、著作『高島易断』とその名前が「高島暦」の由来となっています。
お正月に神社で見かける「高島易のおみくじ」も、この先生の易学が元になっています。長年にわたって多くの人に支持されてきた「高島暦」の背景には、そんな深い歴史があるのです。
神宮館とは?
「神宮館の暦」の「神宮館(じんぐうかん)」というのは、創業118年の歴史を持つ暦専門の老舗出版社であることを知りました。経営理念は「幸せの指針を運ぶこよみの出版社」。「自分の大切な人がいつも幸せであるようにと想い、お祝いやお見舞いなどに良い日を選んで行動する思いやり。暦を活用して、相手を思いやる気持ちを持ち続けてほしい」という考えのもと、暦を作り続けているそうです。
神宮館の暦シリーズは毎年120万部を超えるベストセラーで、ベーシックな高島暦・運勢暦から、全ページフルカラーで初めての方にも分かりやすい「百彩暦」など、多彩なラインナップを展開しています。
そもそも「暦(こよみ)」って何?
暦というと、カレンダーを日本古来の形式にしたものをイメージしていた筆者ですが、改めて調べてみました。
暦とは、太陽や月の運行をもとにして、季節の移り変わりや月日を定めたもの。さまざまな行事や記念日を知ることができるだけでなく、日々の吉凶や吉方位も記載されており、大切な行事の日取りを決める際や、年・月・日の運勢を知ることにも役立ちます。
金運アップや開運を意識している方にとっては特に、「いつ・どの方位に向かって動くか」「この日は何をするのに向いているか」を知るための実用書として活用できます。昔から日本人の生活の指針として活用されてきた、実は奥深い本なのです。
定番その1:『令和8年 神宮館 高島暦』

暦の”百科事典”。288ページ・黒赤2色刷りで情報量が圧倒的

大安や二十四節気などが赤くなっていて見やすい「高島暦」。
「高島暦」(税込2,420円)は、神宮館が自信を持っておすすめする令和8年版の定番暦。A5判・288ページと情報量が圧倒的に豊富で、黒赤2色刷りで印刷されているため大変読みやすいのが特徴です。
行事欄には干支・九星・行事・六輝・中段・二十八宿・下段、東京の日の出入・月の出入・満干潮時など詳細に記述。さらに暦の用語説明、九星別各人の年運・月運、方位の見方、家相学・手相・人相の見方、姓名学入門、最新命名字典まで収録されています。
開運・金運が気になる方への注目コンテンツ

金運・開運に関心のある方に特に注目してほしいのが、「方位吉凶図」・「吉凶日活用表」です。引っ越しや旅行で「どの方位が吉か」をチェックでき、吉方位に出かけて運気を取り込む「祐気取り」の方法も詳しく解説されています。「毎日の株式相場高低判断」も収録されており、投資や資産運用に関心がある方にも役立ちます。
そのほか、「血液型による性格判断」・「夢判断」・「八十一数吉凶表」・「六三除け」・「冠婚葬祭の心得」など、日常の開運情報やしきたり情報も充実。引っ越し・結婚・開業など、人生の節目の日取りをしっかり選びたい方にも頼れる一冊となっています。
定番その2:『令和8年 神宮館 運勢暦』

「九星術」で運勢を深掘り。コンパクト160ページ・黒1色刷り

写真右側が運勢暦。左側は高島暦。
「運勢暦」(A5判・税込1,320円)は、古代中国が発祥の地とされる九星術により、各人の年齢別による当年・月・日の運勢を緻密に判別した暦です。冠婚葬祭はもちろん、日常生活における適切な指針を与え、各人の運気向上を図るのに役立ちます。
160ページとコンパクトで黒1色刷りながら、運勢に関わる核心的な情報はしっかり収録。高島暦に比べてリーズナブルなぶん、「まず試してみたい」という方の入門書としても手に取りやすい一冊です。
九星別の年運・月運で自分の今年・今月の運気の流れを把握でき、「方位吉凶図」で吉方位・凶方位を調べて行動に活かすことができます。高島暦と同様に「祐気取り」や「毎日の株式相場高低判断」も収録。さらに「男女の相性の見方」、「十二支代の運気と守り本尊」、「六三除け」など、日々の開運行動に役立つ内容が凝縮されています。
「自分の今年の運気を知りたい」「九星で相性を調べたい」「財運・出世運を上げたい」という方には、まずこの一冊から始めてみるのがおすすめです。
2冊を並べてみるとこんなに違う!

実際に2冊を手に取ってみると、高島暦の厚さが一目でわかります。背表紙を並べると、高島暦の分厚さは運勢暦の約2倍。情報量の差がそのまま厚みに出ている感じです。

ページをめくると、高島暦は黒赤2色刷りでメリハリがあり視認性が高いのに対し、運勢暦は黒1色刷りでシンプル。価格差(2,420円 vs 1,320円)は、この印刷の違いや情報量の差に由来しています。
目次も並べて見比べてみました。

写真左側が高島暦、右が運勢暦。
どちらも得がたい情報が満載ですが、高島暦にはあって運勢暦にはないものは、「八十一数吉凶表」や「吉凶日活用法」「最新命名辞典」「墓相学入門」「六十干支の性質」「納音の説明」「数え年と満年齢」「三土の年の調べ方」「夢判断」「血液型による性格判断」「各地の日出日入時刻」「各地の気温」などです。
高島曆や運勢曆にはカレンダーでよくみかける大安(たいあん)や友引(ともびき)などの「六輝(ろっき)の説明」や「選日の説明」などが掲載されています。
「選日」とは、特選街webでも人気の高い「一粒万倍日」や「不成就日」などについての解説が書かれています。
高島暦と運勢暦の違いをざっくり、下記の表にまとめてみました。

「高島暦」と「運勢暦」どちらを選ぶ?

実は今年、筆者が本屋さんで購入したのは、お手頃な「運勢暦」でした。使ってみて改めてわかったのが、2冊の違いは単なる価格差ではなく、情報量と印刷の見やすさにあるということ。運勢暦は黒1色刷りでコンパクトながら、自分の運勢を知るには十分な内容です。
ただ、高島暦の目次を見ていると「夢判断」「血液型による性格判断」「最新命名字典」など、運勢暦にはない読み物としても楽しいコンテンツが満載でした。

高島暦の帯にも特徴のヒントが。
いざというときに役に立つ「日本のしきたり」や「年中行事」なども網羅されており、パラパラと眺めているだけでためになります。予算に余裕があるなら、一年に一冊「高島暦」を手元に置いておくのもおすすめです。
開運・金運に関心があり、日取りや方位もしっかり調べたい方には高島暦、「まず自分の運勢だけ知りたい」「コスパよく使いたい」という方には運勢暦がぴったり。もちろん2冊セットで使い分けるのもアリかと思います。
神宮館の暦は、公式オンラインショップのほか、楽天市場店・Yahoo!ショッピング店、全国の書店・文具店でも購入できます。
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