日々、パソコンやスマホを使っていて、操作が思うようにいかず困っている人は少なくないだろう。でも、ちょっとした設定の変更や使い方で、そんなイライラは解消できるのだ。ここでは、操作ストレスを吹き飛ばすノウハウを紹介していく。
パソコン操作術
パソコンの電源を入れてから起動するまで時間がかかる
まず、パソコンの起動時に自動で立ち上がる「スタートアップアプリ」の数を減らせば、起動時間を短縮できます。スタートアップアプリは「設定」→「アプリ」の「スタートアップ」項目で、一つずつオン/オフが可能。プリンターのユーティリティアプリなど、周辺機器関連のアプリをオフにするのが安全かつ効果的です。ほとんど使っていないアプリを削除(アンインストール)するのもいいでしょう。
また、標準ではオンですが、「電源とスリープ」の「電源の追加設定」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」で「高速スタートアップ」が有効かどうか、確認しましょう。
●「設定」でオンにしたり削除したりする
「スタートアップ」の設定画面。個別にオン/オフできる。
「アプリと機能」の設定画面で不要なアプリを削除すれば、Windows10の起動が速くなる。周辺機器関連のアプリを削除するのが効果的だ。
標準で「高速スタートアップ」はオンになっているはずだが、まれにオフの場合もある。まずは「電源オプション」で現状を確認。
パソコン操作術
スリープやシャットダウンの手順がめんどう
アイコンのクリックだけでシャットダウンなどができる「ショートカット」を作る手法があります。デスクトップで「右クリック」→「新規作成」→「ショートカット」で、「項目の場所」として、「C:WindowsSystem32shutdown.exe -p」と入力してショートカットを作ればOK。そのほかの動作の作成方法も、ネットで調べると解説ページが見つかります。
より手軽な方法は、ノートパソコンのカバーを閉じることや、デスクトップパソコンの電源ボタンにスリープやシャットダウンを割り当てること。「電源とスリープ」の「電源の追加設定」でそれらを設定できます。
●ショートカットを作る方法などがある
シャットダウン、スリープ、再起動のショートカットアイコンを作成可能。これがあれば、アイコンのクリックだけで終了処理が開始される。
「スタート」の右クリック→「電源オプション」→「電源の追加設定」→「電源ボタンの動作を選択する」でカバーを閉じたときや電源ボタンを押したときの動作が設定できる。
パソコン操作術
トラブルが解決できず、パソコンが起動しない
多くの場合、直前に導入した周辺機器やアプリが不調の原因です。正常起動しない→再起動、または強制再起動を何回か繰り返すと、自動的に「スタートアップ設定」が表示されるので、そこで「セーフモードを有効にする」を指定しましょう。セーフモードで起動したら、不調の原因になった機器のデバイスドライバーや、アプリをアンインストールすることができます。
それでもだめなら「回復ドライブ」を使って、Windows10の再セットアップとなります。
●重い不調なら「セーフモード」での起動や「回復ドライブの作成」にチャレンジ
セーフモードはWindows10を最小構成で起動させるもの。これで不調の原因であるデバイスドライバーやアプリを削除する。
USBメモリーの「回復ドライブ」は事前に作成しておく。タスクバーの検索窓で「回復ドライブ」と入力すると作成機能が見つかる。
◆解説/福多利夫(フリーライター)
◆イラスト/太中トシヤ