Windows10では、パソコンの中にあるファイルを検索する場合、さまざまな機能を使える。例えば、メニューバーの「検索」をクリックして「検索ツール」を使う。ここで条件付けが可能だ。更新日やサイズ、分類(ファイル種別)を使うといい。ここでは、ファイルの移動/コピーについても解説する。
パソコン操作術
パソコンに保存してあるファイルを検索すると、かなり時間がかかる
まず、検索条件を絞るというテクニックがあります。エクスプローラーの検索欄にキーワードを入力し、メニューバーの「検索」をクリックすると、「更新日」や「分類」「サイズ」などで、対象ファイルを絞り込むことが可能。例えばサイズで「大きい(128MB-1GB)」を選択すれば、検索時間も検索結果の表示も速くなります。
また、Windows10は、ファイル検索を速くするため「インデックス」という機能を使います。これは標準でオンになっていますが、まれに「インデックスを使用しない」になっている場合もあるので、「フォルダオプション」の「検索」タブをチェックしましょう。また、外付けHDDなど任意のドライブやフォルダーでインデックスを作ることも可能。スタートメニューの「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」で「インデックスのオプション」を開き、「変更」をクリックすれば、任意の場所をインデックス作成対象にできます。
パソコンのスペックが低いと検索に時間がかかるので、パワーアップや買い替えも検討しましょう。
●パソコンの中にあるファイルを検索する場合、さまざまな機能を使える
メニューバーの「検索」をクリックして「検索ツール」を使う。ここで条件付けができる。
更新日やサイズ、分類(ファイル種別)を使うのが便利。動画や画像ファイルは、サイズを限定することでかなり見つかりやすくなる。
Windows10の検索にはインデックスという機能を使う。この機能のオプションで、任意の場所を検索の対象にすることも可能だ。
内蔵HDDだけでなく、外付けHDDなども検索対象にできる
パソコン操作術
作成したファイルがどこに保存されているかわからない
近年のほとんどのアプリでは「ドキュメント」フォルダーに作成ファイルが保存されます。しかし、古いアプリでは、アプリ本体をインストールしたフォルダーに保存されるので、その場合は「Program Files(プログラム ファイルズ)」フォルダーの当該アプリのフォルダー内を探すといいでしょう。
また、多くのアプリは直近の保存フォルダーを記憶しているので、アプリを起動し、「名前を付けて保存」をクリックすると、開いたウインドウで、直前に保存したフォルダーを確認できます。
●基本は「ドキュメント」。直前の保存場所は「名前を付けて保存」を試みて調べる
ほとんどのアプリは「ドキュメント」フォルダーまたはそのサブフォルダーにファイルを保存。まずここを探すのが基本だ。
アプリを起動して「名前を付けて保存」の操作を行うと、直前の保存で使ったフォルダーを確認できる。
パソコン操作術
ファイルのコピーや移動の速度が遅い/移動ができない
コピーや移動が遅いのは、根本的にはパソコンのパワー不足。重要なのはメインメモリーの容量です。「スタート」の右クリック→「システム」で「実装RAM(ラム)」の容量を調べ、これが4Gバイト以下なら、8G~16Gバイトへの追加/換装を検討しましょう。
ストレージの空き容量不足も遅さの原因。極力、全容量の半分程度の空き容量は確保しておきましょう。
移動などができない場合、単純に移動先のストレージの容量が足りない可能性があり、その場合は警告が出るので、不要ファイルの整理や、別のストレージを用意する必要があります。
また、移動させたいファイルが、その時点でアプリに編集モードなどで開かれている場合も、移動できません(閲覧モードの場合はアプリで開いていても移動できることが多いです)。
●移動/コピーの不具合の原因はさまざま
移動/コピーが遅い場合、メインメモリー不足が考えられる。「システム」で実装メモリーを調べ、4Gバイト以下なら増量を検討する。
移動先に十分な空き容量がないと、コピーや移動はできない。空き容量がギリギリの場合は、パソコン全体の動作が非常に遅くなる。
編集モードで開かれているファイルは、移動できない。まず編集中のファイルを保存し、アプリを終了してから移動させよう。
◆解説/福多利夫(フリーライター)