優れたノイズキャンセル機能を備えた完全ワイヤレスイヤホンの最新モデル「WF-1000XM4」(実売価格3万円前後)が発売された。人気モデルの後継機ということもあって話題となり、発売後すぐに売り切れが続出している話題のモデルとなった。ここでは、前作からの進化点や特徴とともに、試聴レビューを紹介する。

WF-1000XM4の最大の特徴は?

新開発の「統合プロセッサーV1」による機能向上

WF-1000XM4の最大の特徴は、さらに性能を高めたノイズキャンセル機能の搭載と、ソニー完全ワイヤレスイヤホンとしては初となる音声コーデックLDACの対応だ。これらを実現しているのが、ソニーが新開発した「統合プロセッサーV1」。Bluetooth用システムLSIとノイズキャンセル用プロセッサーを1チップ化し、処理能力の向上によりノイズキャンセル性能をさらに高めた。また、Bluetoothで最大96kHz/24ビットのハイレゾ品質の信号を伝送できる、コーデックLDACへの対応も可能としている。

1チップ化により、サイズの小型化も実現しており、従来は耳からはみ出す部分が大きかったが、耳の中にすっぽりと収まるコンパクトなサイズを実現している。これに合わせて、充電ケースもコンパクト化し、より手軽に持ち運びができ、快適に使えるモデルとなっている。

画像: WF-100XM4の充電ケースと本体。従来モデルと比べて大幅なコンパクト化を実現した。

WF-100XM4の充電ケースと本体。従来モデルと比べて大幅なコンパクト化を実現した。

ノイズキャンセル効果を高めるための技術を集結

マイクの配置とイヤーピース素材に工夫

ノイズキャンセル機能は、ボディの外側にあるフィードフォワードマイクと、内側のフィードバックマイクを2つを組み合わせ、デジタルノイズキャンセル技術によって周囲の音を低減する。基本的には従来型を踏襲しているが、デザインの変更に合わせてマイクの配置を最適化。そして、「統合プロセッサーV1」の優れた処理能力により、マイクが拾った周囲のノイズを低遅延で処理することができ、全帯域でのノイズキャンセル性能を向上させた。特に遅延の影響で低減が難しかった高音域でも、優れたノイズキャンセル効果を実現している。このほか、風切り音を防止するため、強い風を検知するとフィードフォワードマイクをオフにして風ノイズを抑えるなど、日常的な使い勝手も高めている。

ノイズキャンセル効果を高めるため、イヤーピースは新開発のノイズアイソレーションイヤーピースを採用。独自に開発したポリウレタンフォーム素材を使用することで、特に高音域の遮音性を向上している。また、音楽再生中でも周囲の音を確認できる「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」も搭載。従来モデルよりも外音取り込み量を増やすことで、より自然な聞こえ方になっているという。このほか、一時的に音楽の音量も下げて周囲の音を聞くやすくする「クイックアテンションモード」も備える。

画像: カラーバリエーションはブラックとプラチナ・シルバーの2色が用意されている。

カラーバリエーションはブラックとプラチナ・シルバーの2色が用意されている。

完全ワイヤレスでもハイレゾ音質を楽しめる

AI技術で楽曲を分析

ドライバーユニットには、専用設計の6mmドライバーユニットを搭載。磁気回路に使用する磁石の体積を拡大し、さらに振動板の可動性を高めて低音域の再生能力を向上した。これにより低音域から高音域まで再生周波数帯域を広げ、ノイズキャンセルにおいても低音域のノイズ低減効果を高めている。

Bluetoothでハイレゾ品質の音楽信号を伝送できるLDACに対応。一般的なBluetooth用コーデックの約3倍となる990kbpsもの情報量を伝送でき、ハイレゾ音源をワイヤレスで楽しめる。さらに、従来からの「DSEE Extreme」も採用。AI技術で楽曲をリアルタイムで分析し、曲に合わせてハイレゾ音源に迫る品質へアップスケーリングを行う。これにより、CD品質の音源や圧縮音源でも、ハイレゾ音源に迫る高音質で音楽を楽しむことができる。

画像: WF-1000XM4の本体。ゴールドの丸いパーツがアクセントとなっている。

WF-1000XM4の本体。ゴールドの丸いパーツがアクセントとなっている。

ハンズフリー通話機能も強化

骨伝導センサーによる集音と判別

スマートフォンとの組み合わせ時や、PCでのハンズフリー通話を行うための通話機能も強化。ビームフォーミング技術と骨伝導センサーなどによる「高精度ボイスピックアップテクノロジー」により、騒がしい環境でも確実に装着者の声をクリアに集音できる。ビームフォーミング技術は、内蔵した4つのマイクと骨伝導センサーを高精度に制御し、口元の音を的確に拾うことができる技術。骨伝導センサーは骨格を通じて伝わる声を感知し、周囲のノイズと声を的確に判別できるようにしている。これにより、通話品質を高め、不要に大きな声を出さなくても快適な通話ができるようになっている。

装着感と安定感を向上

アプリで装着状態を確認

コンパクト化されたボディは、耳の中に収まりやすい形状とするだけでなく、耳との接触面を増やす「エルゴノミック・サーフェース・デザイン」を採用。さらに、ノイズアイソレーションイヤーピースとの組み合わせにより装着感を高めている。また、アプリ「Headphones Connect」を使うことで、イヤーピースがきちんと耳に合っているかどうかを判断できる「装着状態テスト」を行うこともできる。

画像: 付属のノイズアイソレーションイヤーピース(カラーはプラチナ/シルバーのもの)。傘の部分がウレタンフォーム素材となっている。

付属のノイズアイソレーションイヤーピース(カラーはプラチナ/シルバーのもの)。傘の部分がウレタンフォーム素材となっている。

防滴性能やバッテリー寿命も充実

突然の雨や汗などに強いIPX4相当の防滴性能を実現。バッテリー寿命は、ノイズキャンセルONでも本体だけで8時間、充電ケースの2回の充電により最大24時間となっている。クイック充電も可能で、いつでも気軽に持ち出して使うことができる。また、充電ケースはQi規格のワイヤレス充電器に対応。スタンドに置くだけで手軽に充電が可能。ノイズキャンセル機能や外音取り込み、音質設定などを細かくカスタマイズできるスマホ用アプリ「Headpones Connect」対応など、充実した機能を備えている。

実際にWF-1000XM4を使ってみた

実際に見たWF-1000XM4は、従来モデルと比べてかなりコンパクト。装着してみると、耳からはみ出す部分が大幅に減っていて、耳の側に手を近づけてもイヤホン本体に触ってしまうことがかなり少なくなった。装着時の安定感もなかなか優秀だし、装着していてもイヤホンが目立ちにいので、服とのコーディネートを気にする人にもありがたいだろう。

ノイズキャンセル機能は、かなり騒がしい環境でもスッと周囲の音が減り、高周波の耳障りなノイズも減り、心地良い静けさが得られる。そして、耳栓を押し込んだときのような不自然さもなく、実に快適な静寂が得られる。周囲の音が完全に無音となるわけではないが、耳障りな音や他人の会話などが遠のく感じで耳障りにならず心地良い。従来モデルよりも、心地よさや自然な静けさという感触がさらに進歩したと感じた。

音質はLDACコーデックを使ったハイレゾ音源は圧倒的な音質で、声のクリアさ、楽器の音の正確さなど、非常に質の高い音だと感じた。比較的小型の6mmドライバーながら低音の力強さもしっかりとしているし、中高音の鮮明さや微小音の再現もかなり優秀だ。音質傾向もニュートラルで色づけの少ないモニター的な正確さを備えている。LDAC以外のコーデックでは、音質的には多少の差は感じるものの、こちらもクセのないクリアーな再現で十分に優秀な音だと言える。

このほか、感心したのは外音取り込みの音質の自然さ。外音取り込み機能は便利だが、従来のものは聴こえ方がいかにもマイクで拾った音という感じで、実際の音と比べて違和感があった。しかし、WF-1000XM4ではこうした違和感がなく、イヤフォン越しとは思えない自然さで周囲の音を聴くことができた。

画像: 【WF-1000XM4 レビュー】売り切れ続出!ソニーの新商品ノイキャン搭載完全ワイヤレスイヤホンの魅力を解説
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM4 : 完全ワイヤレス/Amazon Alexa搭載/Bluetooth/LDAC対応/ハイレゾ相当 最大8時間連続再生/高精度通話品質/IPX4防滴性能/ ワイヤレス充電対応/2021年モデル / マイク付き 360 Reality Audio認定モデル ブラック WF-1000XM4 BM
・大幅なノイズキャンセル性能向上。風のノイズも大幅に軽減。
・LDAC対応。360RA対応。圧倒的高音質を実現。
・通話性能大幅強化。
・耳への装着性向上。従来より接触面を増やし装着安定性を実現。
・IPX4搭載の防滴性能。雨や汗を気にせず音楽楽しめる。
・統合プロセッサ―V1により接続安定性向上
・バッテリー性能向上.
¥33,000
2021-06-28 11:51

まとめ

通話品質の向上なども含め、音質だけでなく日常的な使い勝手もかなり進歩しており、さまざまな場面で快適に使えることができると思う。大人気となるのも不思議ではない、渾身の力作と言っていいだろう。

This article is a sponsored article by
''.