100円ショップの店内を眺めていると、「こんな商品があるんだ!」と驚くほど専門化されたアイテムを発見することがあります。そして、大部分が100円のため、手軽に試せるのもいいところです。今回は筆者は100円ショップSeriaで「“チン”して拭くだけで洗浄 除菌 消臭 オレンジオイル配合 電子レンジお掃除スポンジ」を発見。「そういえば、最後に電子レンジの中を掃除したのはいつだろう?」と思い、思わず購入。実際に試してみると抜群の効果!驚くほど電子レンジの内部が汚れていたので、皆さんにもお知らせします。
執筆者のプロフィール
齋藤千歳(さいとう・ちとせ)
元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在は昨年8月に生まれた息子と妻の3人、キャンピングカー生活にハマっており、約1カ月かけて北海道を一周するなどしている。
“チン”するのがポイント
電子レンジで加熱するという工程がそそる
電子レンジ内で温めていたものが吹きこぼれたり、汁が跳ねたりして汚れが付着すれば、さすがの筆者もふきんで拭くくらいの掃除は行います。しかし、電子レンジの庫内を清掃するための専用洗剤という発想は、まったくありませんでした。
ですから、100円ショップSeriaで「“チン”して拭くだけで洗浄 除菌 消臭 オレンジオイル配合 電子レンジお掃除スポンジ」(以下、「電子レンジお掃除スポンジ」)を発見したときには、けっこう衝撃を受けました。
同時に、“チン”することで電子レンジの庫内に「洗浄液が、くまなく広がり汚れを浮かせます」というキャッチに、心を奪われたわけです。
その心境は、「ねるねるねるね」に魅せられた小学生の時と同じといえます。すっかり心を奪われて、なにも考えずに購入したわけです。
ちなみにAmazonで「電子レンジ 洗剤」などで検索すると、同じような商品として、小林製薬の「チン!してふくだけ 電子レンジ専用お掃除シート」といった商品がヒットします。こちらは3個パックですが、1個当たりの価格は100円ショップSeriaで「電子レンジお掃除スポンジ」を購入するよりも安くなります。
ただし筆者は、数ヵ月以内に再度清掃する予感がしないので、必要な量を近所のSeriaで購入するので十分だと感じました。
原産国:日本
内容量:3枚
中身はスポンジと洗浄液のみ
使用方法や注意は外袋に
すでに「ねるねるねるね」を買い与えられた小学生のようなテンションになっているので、早速パッケージを開けてみます。中身は、写真のように洗浄用ソフトスポンジと洗浄液の入ったたアルミパッケージのみです。
説明書らしきものは入っていないので、外袋裏面の説明や注意書きなどを再度チェック!
使い方はのちほど順次説明しますし、細かな注意事項はご自身で確認いただくとして、ここでは重要そうな項目を挙げておきます。
・クリーナーを使用の際は所定の加熱時間をお守りください。
・強くこすり過ぎてレンジを傷めないよう、軽く拭いてください。
・火傷しないよう、加熱後は熱くないかを確かめてお使いください。
といったところ。それ以外は一般的な洗剤の注意書きといった印象です。
注意点に留意しながら、実際に使っていきたいと思います。
実際に清掃してみた
レンジ内は思った以上に汚い
ざっくりと清掃の工程を要約するなら、洗浄液を染み込ませたスポンジを“チン”する、スポンジが冷えたら、そのスポンジで電子レンジ内部を清掃する。仕上げに汚れを拭き上げて、乾燥させたら完了といった手順です。
まず、電子レンジの中央にスポンジを置いて、洗浄剤を染み込ませます。我が家の電子レンジは、ターンテーブル式なので、回転皿を取り出してスポンジをセットします。
電子レンジの扉を閉めて500Wもしくは600Wで1分加熱。洗浄剤が庫内に広がり、汚れを浮かせるといいます。
さて、ここで筆者は、スポンジから洗浄剤が派手に泡立ったり、物凄い勢いで水蒸気が出たりするのを期待していました。が、何事もなく1分が経過。
加熱後、1〜2分待ってスポンジが熱くないことを確認してから、レンジ内の汚れをスポンジで拭いていきます。電子レンジの庫内は「いつ掃除したか思い出せない」くらい放置していました。案の定、ものすごく汚れていてびっくり。想像以上でした。
よりきれいに仕上げるために、電子レンジ内部や開閉扉のガラス面などの汚れを、ふきんなどで十分に拭き取りましょう。その後、レンジの扉を開けて、30分ほど乾燥させることが推奨されています。
洗浄液を染み込ませたスポンジを“チン”するという、電子レンジの庫内掃除ならではのギミックが今回の清掃のハイライトでしたが、特に大きな変化が起きるわけではなく、思った以上に地味なのが残念といえるでしょう。
しかし、問題は電子レンジの内部が予想以上に汚いことです。
我が家の場合、オーブン機能もある電子レンジなので、レンジで加熱したときに飛び散った油汚れなどが、オーブン機能を使った際に焼き付くようで、内部を清掃したスポンジはかなり真っ黒になりました。最近、ラップをしないで加熱する冷凍食品が増えているのも、電子レンジの内部が汚れる原因の一つかもしれません。
また、せっかくなので外側も拭き掃除を行ったのですが、長いことキッチンに置いてあった電子レンジは、外側にも油汚れがしっかりこびりついていたのです。
電子レンジの汚れと格闘すること約30分。日常的に使っている調理器具が、ここまで汚いとは……。かなり驚きました。
まとめ
今後は定期的に清掃したい
電子レンジ内の汚さに驚くことになった、今回の清掃。当たり前ですが、電子レンジは食べ物を入れる場所なので、もう少し頻繁に清掃しておきべきだと反省した次第です。ただ、冷静になって考えると、専用の「電子レンジお掃除スポンジ」ではなく、中性洗剤と普通のスポンジでも同じように汚れが落ちた可能性は否定できません。
しかし、この電子レンジ清掃の楽しさは、「“チン”して洗浄液をくまなく拡散させ、汚れを浮き上がらせたところを拭き取る」という工程にあると、筆者は思うのです。ですから今後も、“チン”して清掃がしたくなったときは、「電子レンジお掃除スポンジ」を使っていこうと思っています。まとめ買いするほど頻繁に行うとは思いませんが、時折スッキリするにはおすすめです。
「電子レンジお掃除スポンジ」は、汚れ落としの能力は高いものの、「見た目の派手さ」に欠ける点が残念でした。今回の記事執筆中に、派手なアクションを期待できそうな商品を発見したので、次回はこちらで掃除してみるかもしれません。
サイズ:約直径14×高さ11.5cm、材質:ポリプロピレン、生産国:中国
使用方法:水と酢を入れて約5~8分レンジでチンするだけ。(500Wの場合)
取扱い方法について:(1)汚れに応じて重曹やクエン酸なども酢の替わりにご使用いただけます。
注意:酢、重曹、クエン酸は付属しておりません。
※しつこい汚れには、何回(2~3回程度適度に)か繰り返してからご使用ください。
どの商品を使うにせよ、電子レンジの庫内は予想以上に汚れているので、定期的に清掃しようと思いました。「前回は、いつ掃除をしただろう」と思った皆さん、ぜひ電子レンジを掃除してみてください。