【ダイソー・500円かき氷機】フワフワに削れる!台湾風マンゴーや抹茶ミルク、チャイのかき氷を作ってみた

暮らし・生活・ペット

スーパーで食材の買い物をするついでに100円ショップをチェックするのは、すでに習慣といった感じの筆者です。さて、今回100円ショップ・ダイソーで発見したのは、「回して作るかき氷機」。価格はなんと税別500円です。さすがはダイソーといったところでしょう。あまりの安さに即買いしたのですが、ただかき氷を作ってもつまらないので、業務スーパーとカルディの食材を利用して「台湾風マンゴー」、「和風抹茶ミルク」、「エスニックチャイ」の3種のかき氷を作ってみました。その様子を紹介します。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在は昨年8月に生まれた息子と妻の3人、キャンピングカー生活にハマっており、約1カ月かけて北海道を一周するなどしている。

500円のかき氷機を発見

別売りの製氷カップは3個100円

100円ショップのダイソーで発見した500円(税別)のかき氷機、その名も「回して作るかき氷機」です。さすがに電動ではありませんが、かき氷機が500円。

「回して作るかき氷機」税別500円。いたってシンプルなつくり。

製氷カップは付いていなかったので、合わせて買いました。筆者は、さまざまな味のかき氷を作りたかったので、製氷カップを2セット購入。1セット100円(税別)です。レジで支払ったのは770円。かき氷機セットを購入したお会計とは、とても思えない金額です。

かき氷用製氷カップ3個税別100円。筆者は2セット購入しました。

それにしても、最近のダイソーの品揃えを見ていると、電動のかき氷機を1000円でラインアップしそうな予感すらします。楽しいお店です。

普通のかき氷を作ってみた

当たり前だが、しっかりとかき氷ができる

製氷カップに水を入れて氷を作り、かき氷を作ってみました。すると、予想よりもはるかに快適に、フワフワのかき氷ができあがりました。

実を言うと、ハンドルが回しづらかったり、うまく削れなかったりするのでは、と思っていたのです。500円とは思えないほど、普通に使えます。

製品名どおり、ハンドルを手で回すと、かき氷ができます。

ただし、気になったのがサイズです。製氷カップの容量は約185ml。少し小さいと思いましたが、考えてみたら、かき氷機の下に入る器は、直径約11cm・高さ約9cm。小さなかき氷しかできない仕様なのです。

喫茶店などで出てくるかき氷に比べると、かなり小さいので、最初はもの足りなく感じました。でも実際には、「ちょっと冷たいものが食べたい」というときには、ちょうどよい量なのです。「大きなかき氷を派手に作りたい」という目的には向きませんが、自宅で普段楽しむにはおすすめのサイズです。

普通のかき氷として、当たり前においしいのです。しかし、せっかくかき氷機を買ったのだから、もうひとひねりしたい。

台湾風マンゴーかき氷

牛乳ベースの氷を作って削る

スタンダードなかき氷ができるのは当たり前として、今度は氷自体が牛乳ベースの台湾風マンゴーかき氷を作ってみたくなりました。

ダイソーの「回して作るかき氷機」で、水を凍らせた氷以外でかき氷を作ることについて問い合わせたところ、同社の広報課から「氷を推奨しているだけで、ジュースなどを凍らせたものでも、特に問題なく使用できるかと思います」という回答をいただきました。

ネットなどでレシピをチェックしてみると、業務スーパーとカルディで材料はほぼ揃いそうです。買い物の順番は、業務スーパー→カルディで筆者は考えています。なぜなら、価格の安さという点ではカルディlよりも業務スーパーが優位なことが多いからです。そして業務スーパーにはないものを、品揃えの豊富なカルディで買うイメージ。

ところが、なぜか今回、近所の業務スーパーもカルディも冷凍マンゴーのチャンクがなく、セブン-イレブンで購入しています。また、調べたレシピではコンデンスミルク(練乳)を使うのですが、コンデンスミルクの代わりになるコンデンスクリーム(原材料に生乳や脱脂乳だけでなく、植物性油脂も使用している)を購入しました。材料費は下記のとおりです。

セブンプレミアム アップルマンゴー 110g 188円(税別) セブン-イレブン

マンゴーピューレ缶詰 850g 298円(税別) 業務スーパー

カルディオリジナル 豆花 165g 168円(税込) カルディ

北海道保証牛乳 牧場のさわやか 1L 155円(税別) 業務スーパー

コンデンスクリーム 380g 178円(税別) 業務スーパー

※本記事の価格は筆者が実際の購入したときの参考価格です。

材料は「冷凍マンゴーチャンク」「マンゴーピューレ」「豆花」「牛乳」「コンデンスミルク」です。

台湾風マンゴーかき氷の調理手順

(1)製氷カップの容量が185mlなので、ボウルに160mlの牛乳にコンデンスミルク大さじ2杯を加えて、よく溶かします。

(2)(1)を製氷カップに入れ、冷凍庫でしっかり凍らせます。普通の水よりも凍るまでに時間が掛かるので、ひと晩はおくつもりでいましょう。

(3)冷凍庫から冷凍マンゴーチャンクを出しておいて、解凍します。好みもありますが、完全解凍でなくても問題ありません。

(4)かき氷機に、(2)の氷をセットして、削っていきます。

牛乳とコンデンスミルクで作った氷を削っただけの状態。この状態で十分においしいのです。

(5)かき氷の上に、解凍した冷凍マンゴーチャンクと豆花をのせます。

(6)コンデンスミルクと、豆花に付いていた黒みつをかけて完成。マンゴーピューレは食べる時にかけました。

かき氷だけで十分においしいのですが、マンゴーと豆花をトッピングすると華やかになり、食べるのがとても楽しいです。

未体験の食感に感動

500円のかき氷機なので、正直言って、それほど期待はしていませんでした。

ところが、素直においしい。

牛乳にコンデンスミルクで作った氷を削ると、思った以上にフワフワになります。見た目からして、ただの氷とは違います。口に入れると舌の上であっという間に溶け、甘さが広がり、未体験の食感に感動です。しかも、コンデンスミルクの量を調整すれば、甘さは好みで調整可能です。

今回は見た目にも考慮して、マンゴーと豆花をのせました。当然、のせたほうがおいしいですし、テンションも上がります。しかし、コストパフォーマンスを考えると、コンデンスミルクと牛乳のかき氷の上にマンゴーピューレをかけるだけでも、遜色のない味に仕上がります。普段食べるかき氷としては、こちらで十分でしょう。

和風抹茶ミルクかき氷

ミルク氷をアレンジしてみた

材料は「抹茶」「生クリーム」「コンデンスミルク」「沖縄ぜんざい」「牛乳」です。

「牛乳にコンデンスミルクを加えた氷を削るとおいしい」という事実を、台湾風マンゴーかき氷で確認したので、アレンジを試みました。和風抹茶ミルクかき氷です。牛乳にコンデンスミルク、さらに抹茶を加えて抹茶ミルクを作り、これを凍らせてかき氷のベースにする作戦です。

沖縄ぜんざいと生クリームは、色合いのバランスを検討したうえでのトッピングになっています。材料費は下記のとおりです。

もへじ 沖縄ぜんざい 黒糖風味 170g 158円(税込) カルディ

スジャータホイップ 200ml 119円(税別) 業務スーパー

もへじ 有機宇治抹茶 30g 558円(税込) カルディ

北海道保証牛乳 牧場のさわやか 1L 155円(税別) 業務スーパー

コンデンスクリーム 380g 178円(税別) 業務スーパー

和風抹茶ミルクかき氷の調理手順

(1)製氷カップの容量が185mlなので、ボウルに170mlの牛乳にコンデンスミルク大さじ3杯、さらに小さじ1杯の抹茶を加えてよく溶かします。抹茶の苦みを考慮してコンデンスミルクは多めです。

抹茶が溶けにくいので、しっかり混ぜましょう。多めに入れると、より抹茶の風味が楽しめます。

(2)(1)を製氷カップに入れ、冷凍庫でしっかり凍らせます。抹茶ミルクも普通の氷より凍るのに時間が掛かるので、ひと晩はおくイメージです。

(3)抹茶ミルク氷を削る前に、生クリームを泡立てておきます。ちょっとやわらかめの8分立て程度が、トッピングとしては良いように感じます。

(4)かき氷機に(2)の抹茶ミルク氷をセットして、かき氷を作ります。

(5)かき氷の上に、沖縄ぜんざい黒糖風味と生クリームをトッピングします。

(6)お好みで、さらにコンデンスミルクをかけるのも良いでしょう。

抹茶を加えると、当たり前ですが美しいグリーンに仕上がります。また、味や香りも素晴らしいものになりました。

かき氷機より高い抹茶はケタ違いにおいしい!

牛乳にコンデンスミルク、これに抹茶を加えれば、抹茶ミルクの完成。ということは、台湾風マンゴーかき氷の材料に抹茶を買えばオッケーと考えたわけです。

しかし、最初に行った業務スーパーにはありません。きっとカルディにはあるだろうと思っていたところ、やはりありました。しかし、「もへじ 有機宇治抹茶 30g」は、なんと558円(税込)。高いです。しかも、今回レビューしているかき氷機が500円(税別)と考えると、ますます高価に感じます。ただし、筆者は抹茶の値段の相場など全くわからないので、そのまま購入しました。

そして驚いたのが、予想以上に抹茶の香りがよく、味も濃くおいしいことです。今まで食べていた「抹茶風味」とは、ちょっと違うレベルになっています。かき氷も当然おいしいのですが、それ以前の(凍らせる前の)抹茶ミルクを味見した時点で、そのおいしさに驚きました。

見た目を考慮して、沖縄ぜんざい黒糖風味と生クリームをトッピングしましたが、抹茶ミルクで作ったかき氷だけで十分においしいです。ちょっと見た目が寂しいときは、コンデンスミルクをかければ、普段のかき氷としては十分以上でしょう。

また、気になって抹茶の値段をネットなどで調べたのですが、今回購入した「もへじ 有機宇治抹茶 30g」よりも、安いものもいろいろありますし、逆に高いものもたくさんある印象。嗜好性の高いものなのでしょうが、高価なものになるとどのくらい味が違うのか、興味が湧いてしまうのが怖いところです。

エスニックチャイかき氷

抹茶がいけるならチャイもありでは?

抹茶ミルクのかき氷がおいしかったのですから、ほかのミルクティーでもいけるのではないか?と挑戦したのが、エスニックチャイかき氷です。「カルディオリジナル インスタントチャイ」を利用するので、とってもお手軽になっています。インスタントとはいえ、8種類のスパイス(シナモン、カルダモン、ジンジャー、ブラックペッパー、メース、クローブ、ナツメグ、陳皮)が入った本格派。台湾風マンゴーかき氷とも、和風抹茶ミルクかき氷とも違ったエスニックな味が楽しめます。

材料は「牛乳」「コンデンスミルク」「ココナッツミルク」「インスタントチャイ」「生クリーム」「ブラックタピオカ」です。

カルディオリジナル インスタントチャイ 150g 378円(税込) カルディ

DFE ブラックタピオカ 50g 194円(税込) カルディ

スジャータホイップ 200ml 119円(税別) 業務スーパー

北海道保証牛乳 牧場のさわやか 1L 155円(税別) 業務スーパー

ココナッツミルク缶詰 400ml 135円(税別) 業務スーパー

コンデンスクリーム 380g 178円(税別) 業務スーパー

エスニックチャイかき氷の調理手順

(1)ボウルに、インスタントチャイをティースプーンで山盛り3杯入れ、30ml程度の熱湯で溶かします。そこに、70mlのココナッツミルクと同量の牛乳、コンデンスミルク大さじ1杯を加えます。インスタントチャイに砂糖や脱脂粉乳などが含まれているので、コンデンスミルクは少なめにしています。

(2)(1)を製氷カップに入れ、冷凍庫でしっかり凍らせます。チャイも普通の氷よりも凍るのに時間が掛かるので、ひと晩はおいたほうがよいでしょう。

しっかりと凍るように、ひと晩冷凍庫に入れた後の状態です。

(3)ブラックタピオカを仕込んでおきます。方法は2つ。ブラックタピオカを約1時間ゆでてザルにあけ、冷水にさらす方法。もう1つは、ブラックタピオカをひと晩(約6〜8時間)水に漬けた後、2〜3分ゆで、好みの硬さになったらザルにあけ、冷水にひたす方法。筆者は1時間ゆでて仕上げました。

(4)チャイ氷を削る前に、生クリームを泡立てておきます。ちょっとやわらかめの8分立て程度が、トッピングとしてはおすすめです。

(5)かき氷機に、(2)のチャイ氷をセットして、かき氷を作ります。

(6)ブラックタピオカと生クリームをトッピングして、好みによっては、さらにコンデンスミルクをかけてもよいでしょう。

生クリームだけでは寂しいかと思って加えたブラックタピオカですが、なめらかなかき氷との食感の違いが予想以上に楽しいです。

スパイシーなかき氷という新感覚がいい

最初はロイヤルミルクティーを凍らせることを考えたのですが、抹茶ミルクかき氷と傾向が似そうなので、さらにヒネってスパイスの入ったチャイにしてみました。

もともと「カルディオリジナル インスタントチャイ」は好きでたまに購入していたので、今回はかき氷に利用してみたわけです。インスタントなので、煮出したりする手間がなく手軽なのもよいところでしょう。スパイスの効いたなめらかなかき氷は、ちょっと新鮮な感覚で楽しめました。

エスニックチャイかき氷も、見た目を考慮してブラックタピオカや生クリームをトッピングしましたが、コンデンスミルクをかけるだけでも十分においしいので、普段はこれでいいかと思います。

まとめ

かき氷機1台で相当楽しめる

1000円以下で揃うかき氷機と製氷カップ。ミルクベースの氷を作り始めると、かき氷の可能性は大きく広がります。

ダイソーの店頭で発見して、あまりの安さの購入した「回して作るかき氷機」ですが、思った以上に楽しめています。

今回紹介したかき氷は牛乳+コンデンスミルクをベースにしていますが、最近ではティラミスやピスタチオなど、さまざまな素材を使ったかき氷があるようです。ネットでそんな情報をチェックしながら、「業務スーパーの牛乳パックに入ったレアチーズケーキやパンナコッタを凍らせて削るのはどうかな」などと考えています。また、今回購入したマンゴーピューレはかなり量が多かったので、「マンゴーピューレと牛乳を混ぜて凍らせたマンゴーかき氷もありではないか」などなど、「凍らせて削る」という調理法が増えたことでアイディアが膨らみ、日々楽しいです。

500円のかき氷機でここまで楽しめるとは思っていませんでした。実際のところ、食材費のほうが高くなりますが、トータルでは大収穫といえる結果です。また、牛乳ベースのかき氷はシャーベットやアイスに近いイメージなので、真夏以外でも楽しめそうです。もし、ご自宅にかき氷機がなければ、試しに1台買ってみてはどうでしょうか。

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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