後で片付けようと階段に物をつい放置してしまう人は多いのではないでしょうか。「階段の一角に収納があると便利そう」と思い、材料費1500円以下でコーナーラックを製作しました。ただ、物を置くだけでなく、飾り棚としても使える収納棚です。今回はホームセンター「コーナン」で木材やカットを行いました。コーナーラックDIYの製作の過程や使った工具などについて、ご紹介します。
階段に物を置いてしまいがち
わが家の階段は、玄関からすぐの場所にあります。そのため持ち帰った鞄や荷物を、階段に放置してしまいがちです。
また、「次に2階に行ったときに持って行こう」と思い、階段にそのまま忘れてしまう物もあります。階段に物を置きすぎるせいで上り下りがしにくく、子どもにとっては特に危険です。
何とかせねば……。
コーナーラックをDIYしてみよう!
そこで、階段の踊り場部分にあたる少し広いスペースに、収納を設置することにしました。とはいえ棚を取り付けるには手すりが邪魔だし、階段を狭くするのは気が引けます。
コーナーラックであれば、スペースを有効に使うことができそうです。寸法を測り、ホームセンター「コーナン」に走りました。
設計図はホームセンターで書く
DIYをする際、いつもなら家で設計図を書いてからホームセンターに目的の木を探しに行っていました。しかし寸法にぴったりの厚さの木が見つかることは、ほとんどありません。
木の長さや幅は、カットで調整できます。しかし厚みだけは、どうすることもできません。そして厚みが予想と狂うと、サイズ全体を見直す必要があります。
そこで予算とサイズに合う木板を探したあと、設計図を引くようにしました。大きなホームセンターであればDIYルームがあります。紙とえんぴつも置いてあるため、その場で設計図を書かせてもらいました。
材料をホームセンターでゲット
目的の木材を購入したら、店舗でカット依頼をします。素人がジグソーや糸のこで切るより、よっぽど正確できれいに切れるためです。
今回行ったホームセンターは「コーナン」ですが、無料アプリ加入者であれば、10カットまで無料で対応してくれます。
アプリは、以下のボタンからダウンロード(インストール)できます。iOSの場合は「App Store」から、Androidの場合は「Google Play」から行ってください。
コーナン
Kohnan Shoji Co.,Ltd.
無料
トリマーに初挑戦
今回のコーナーラックは、棚部分に少し工夫をしてみたいと思い、トリマーにチャレンジしてみました。トリマーとは、溝を掘ったり面取りをしたりする工具です。ちょっとおしゃれなDIY作品を作りたいときに、重宝します。
しかし扱いが難しく、慣れていないときれいには仕上がりません。筆者も初めてチャレンジしてみましたが、まず、取り付け方がよくわからず悪戦苦闘。その後面取りをしてみましたが、ジャジャ馬っぷりに翻弄され残念な仕上がりになりました。
木は熱で焦げてしまい、ラインもガタガタです。さらにいえば、トリマーは細かい木くずが舞い上がります。
トリマーの購入を考えていましたが、家では後片付けが大変そうです。店舗で借りて、DIYルームでやるくらいがちょうど良さそう……と思いながら、舞い上がった木くずの掃除をしました。
持ち帰った材料
持ち帰った材料がこちら。
購入したのは1X2材を3本とファルカタ材を1枚です。合計で1,500円弱でした。夫には「既製品の棚を買ったほうが安いに決まってる!」と言われましたが、DIYの醍醐味はサイズぴったりの品を作れること。「じゃあ1,500円でこの階段ぴったりの棚を見つけてきてくれよ」と心の中で悪態をついて、作業開始です。
ヤスリ掛けは子どもにお任せ
まず、木のヤスリ掛けをします。特にトリマーをした棚部分はガタガタなため、念入りにヤスリたい部分です。
夏休みの宿題もせずにYouTubeばかり見ている長男に、ヤスリ掛けを依頼しました。
時間をかけてていねいにヤスってくれたようです。
色塗り開始
床にブルーシートを敷き、色塗りの準備をします。
今回使用する塗料は、「カインズ」のオリジナル塗料、「WhityColors」を選択しました。少しくすみがかったマットな色合いがかわいく、いろいろなDIY作品に使用しています。
水性ニスやワックスとは違い、ペンキはムラがわかりやすいです。そのため1度に両面塗らず、片面が乾いたら裏面を塗ります。
組み立て開始
ペンキが完全に乾くまで、1時間ほどかかりました。手にペンキがつかなくなったのを確認して、組み立て作業をします。
ビスを回すのに便利なインパクトドライバーが欲しい!と思ったのですが、安くありません。そこで、コーナンで見つけたこちらを購入。
1,400円ほどのコード式電動ドライバーです。正直、インパクトの半分以下くらいの威力しかありません。インパクトがガガッ!と1発でビスを打ち込むのに対し、こちらはキュルキュルキュル……と優しくビスを回します。しかしドライバーを握り、手作業でビスを止めるよりはよほどラクです。
この電動ドライバーを使い、側面の柱部分を組み立てます。1人で支えて組み立てるのは大変ですが、足で挟んだり体全体で支えたりして、なんとか完成です。
2セット組み立てたら、それぞれをくの字に合わせます。
特に難しいことはなく、組み立てが終わったら棚板を設置します。
棚を安定させるために、1段につき片側2か所以上止めたほうが良いです。
完成!
ビスをしっかり止め直して、完成です。
多少いびつですが、棚としては役割を果たしてくれそうです。
階段脇にもぴったり
階段脇に置いてみたところ、ぴったりの寸法でした。既製品ではなかなかこうはいきません。
「次に2階に行ったときに持って行こう」シリーズの物や、放置されがちなバッグ類を置くのにちょうど良いです。
グリーンを置けば、さらにそれなりに見えます。飾り棚として別の場所でも活用できそうです。
まとめ
コーナーラックを作ったことで、階段周りがすっきりしました。また、階段に物を置かなくなり、転倒の危険性も減ったように感じます。木を切って組み立てるだけのコーナーラックなら、それほど製作に時間もかかりません。安く、サイズぴったりのコーナーラックを探している人は、ぜひDIYを視野に入れてみてください。