【フィッシング詐欺対策】3つのべからずとは?絶対引っかからないための鉄則

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メールはもとより、SMSやLINE、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなど、さまざまなサービスを媒介にして偽のウェブサイトに誘導し、個人情報を騙し取るフィッシング詐欺。年々手口が巧妙化し、詐欺と見抜くのは難しくなっている。大切な情報を守るための心構えを知っておこう。

SMS内のURLは絶対にクリックすべからず

近年では、ネットショッピングの需要増加を受けて、宅配業者になりすましたフィッシング詐欺が急増している。SMS(ショートメッセージサービス)アプリに、宅配ドライバーらしき人物からの不在通知や、「宛先不明のため荷物を持ち帰った」という旨のメッセージとともにURLが送られてきた経験がある人も多いだろう。

貼られたリンクをタップすると、本物そっくりのウェブサイトが表示される。再配達依頼に必要な情報と称して、個人情報を騙し取る仕組みだ。

配達の心当たりがある場合はついリンクを開いてしまいがちだが、本物の宅配業者がSMSで通知を行うことはない。メッセージを受け取っても無視することと、絶対にURLをタップしないことを覚えておこう。

宅配業者を装ったSMSを着信拒否する

(1)宅配業者を名乗る人物からSMSが送られてきたら、画面上部の電話番号をタップし、「情報」をタップ。URLは絶対にタップしないこと。

(2)次の画面でもう一度「情報」をタップし、「この発信者を着信拒否」をタップ。次回以降、相手からのメッセージをブロックできる。

カード会社や銀行などからの案内メールをうのみにすべからず

フィッシング詐欺はSMSだけでなく、メールでも警戒が必要だ。近年では、金融業者を装って「カードが不正利用されている」や「異常を検知して口座を一時的に凍結した」といった旨の緊急性が高そうなメールを送り、偽のウエブサイトに誘導するケースが後を絶たない。中には、もっともらしく実際の手順を紹介したり、実際に行われているキャンペーン情報を利用したりしている場合もあり、詐欺と見抜くのは困難だ。

このとき大切なのが、メールに添付されたURLは絶対にタップしないこと。どうしても気になる場合は、各金融機関の専用アプリを使うか、ブラウザーアプリに登録したブックマークなどを使って公式サイトにアクセスしよう。加えて、電話などで直接問い合わせてみるのも有効だ。

金融機関を装った詐欺メールの例

(1)クレジットカード会社を偽装したフィッシングメール。第三者によるカードの不正利用が検知されたとの旨が記載されている。

(2)もっともらしい対応手順とともに個人情報を抜き取るためのURLが貼られている。絶対にタップしてはいけない。

偽のショッピングサイトかも!?安易に個人情報を入力すべからず

ネットショッピングを行う際は、実在の通販サイトの外観や商品画像を模倣して消費者を誤認させ、商品代金や騙し取ったり、模倣品を売りつけたりする「なりすましECサイト」にも十分気をつけたい。Amazonや楽天市場だけでなく、家電や家具メーカーの公式通販ショップに偽装したサイトも多数確認されている。

なりすましECサイトを一目で見抜くのは難しいが、まずは記載された日本語に妙な違和感がないか注意深く確認。不自然ないい回しや妙な漢字が使われている場合は、偽物の可能性が高い。ほかにも、支払い方法が銀行振り込みのみだったり、振り込み先が個人名だったりする場合も要注意。また、公式価格と比較して、極端に安くなっているときも警戒が必要。購入や個人情報の入力は控えよう。

メールやSMSからの誘導も要注意

(1)ECサイトを装い、「支払いに問題がある」などとして偽サイトに誘導するケースも後を絶たない。受信しても必ず無視しよう。

(2)悪質なECサイトを発見したり、被害に遭ったりした場合は、SIAの「悪質ECサイトホットライン」に報告するか、消費者庁の消費者ホットラインに連絡。

コラム新型コロナ関連の寄付や応援購入は要注意!

コロナ禍では募金詐欺にも十分な警戒が必要だ。不況により、多くの飲食店や中小企業が資金を募る「クラウドファンディング」を実施。魅力的なリターンや善意を理由に、募金感覚で資金提供する人も多いが、それに便乗する詐欺業者もいる。出資金の使い道などをよく確認し、本当にお金を支払っていいのか冷静に考えよう。

加えて、地方公共団体のふるさと納税を装った偽サイトも増加している。記載の住所やメールアドレスをよく確認し、気になることがあれば電話などで確認することも大切だ。

◆解説/山崎理香子(ライター)

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