ここでは、外出時に便利に使えるスマホならではの「Googleマップ」の機能を解説していく。例えば、鉄道やバスの時刻表を調べたり、自宅の住所を登録して外出先からの帰宅経路を表示させる、山奥でのキャンプなどは、事前に目的地周辺の「オフラインマップ」をスマホにダウンロードしておくといい。
※パソコンからの操作はWindows 10/11の「Google Chrome」を使用し、スマートフォンの操作は、iPhoneは「iOS 15」、Androidは「Android 10」以降の端末を使用して動作検証、撮影しています。機種やOSのバージョンによっては、操作や画面表示が異なることがあります。
別記事【【Googleマップの使い方】基本機能をおさらい!表示方法の変更や、ストリートビューの便利な使い方→
一度調べた目的地を保存してスマホで確認
検索した情報を保存する機能を使えば、パソコンで調べた地図や経路をスマホと共有できるようになる。たとえば、パソコンで好きな施設を「スター付き」に保存すると、その施設がスマホ上でも「スター付き」として表示される仕組みだ。この機能を使う際は、事前に両端末で同じGoogleアカウントでログインしておくのを忘れないようにしよう。
■パソコンとスマホで閲覧情報を共有
パソコン側で好きな施設を検索し、「保存」をクリック。次に「スター付き」を選択。
スマホで「保存済み」をタップ。「スター付き」を選択すると、パソコンで保存した施設が表示される。
鉄道やバスの時刻表をスマホで調べる
Googleマップでは、電車やバスの出発時刻を表示できる。各交通機関のホームページなどにアクセスする手間を省けるので、外出先で時刻表を確認したいときに役立つ。また、駅やバス停によっては、リアルタイムの出発案内も表示される。
■公共交通機関の時刻表を表示
駅を検索し、詳細画面を表示。使える交通機関の中から好きなものをタップすると、時刻表が表示される。
外出先でスマホを使っておすすめスポットを探す
外出先で周囲の人気のスポットを探したいときは、Googleマップの「スポット」機能を使おう。飲食店や史跡など、現在地周辺にあるおすすめスポットが表示される。投稿された口コミを基に、行く場所を決めるといったことも可能だ。
■現在地周辺のおすすめスポットを表示
「スポット」をタップすると、おすすめスポットのカテゴリが表示される。気になるものをタップすると、詳細を確認できる。
車で移動する際にカーナビとして活用する
慣れない土地を車で移動する際は、進行方向を随時確認したくなるもの。とはいえ、スマホの画面を見ながら運転するのはNGだ。そんなときは、Googleマップの音声ナビ機能を使おう。進行方向や右左折する場所を声で案内してくれるため、画面を注視せずに道順を確認できる。この機能を使うには、経路検索の際に車のアイコンをタップしよう。また、人のアイコンをタップすれば、徒歩での音声案内となる。
■「音声ナビ」機能を使う
出発地点と目的地を入力して検索。車のアイコンを選択し、「ナビ開始」をタップする。
音声ナビが開始。スマホの音量を調節し、案内を聞こう。案内が不要になったら「×」をタップする。
自転車での経路を調べる
自転車を使った経路を検索した際は、安全に走行できるルートが優先的に表示される。また、一部地域では、自転車シェアサービスを利用できる位置も地図上に表示される。自転車を持っていなくても、気軽にサイクリングを楽しめるので活用しよう。
■自転車を使ったルートを検索
出発地点と目的地を入力し、自転車のアイコンをタップ。「ガイド」をタップすると、一部地域では音声案内を受けられる。
広い駐車場で自分の車の位置を保存する
広い駐車場を利用した際、どこに駐車したか忘れることもあるはず。それを防止するために、現在地を駐車位置として保存する機能を使おう。駐車した位置にピンが表示されるだけでなく、そこまでの経路も検索可能。迷わず車までたどりつける。
■「駐車場所として設定」機能を使う
現在地をタップし、「駐車位置を保存」を選択。「ここに駐車しました」というピンが表示される。
現在地を共有して待ち合わせをスムーズに
家族や友人と外で確実に待ち合わせしたいときに役立つのが、現在地の共有機能だ。自分の現在地が相手のマップにも表示されるため、待ち合わせ場所をスムーズに伝えられる。さらに、経路検索を使えば、道順を教える手間を省いて合流できる。
■現在地をほかの人と共有する
現在地をタップし、「現在地を共有」を選択。次に、共有する手段や相手を手順に沿って選択する。
自宅の住所を登録して帰宅経路を調べやすく
外出先からの帰宅経路を調べる際、いちいち自宅の住所を入力するのはめんどう。手間を省くために、あらかじめ自宅の場所を登録しておくといいだろう。ワンタップで自宅を出発地点もしくは目的地に設定できるので、経路検索が格段にラクになる。
■自宅の住所を設定する
検索欄をタップし、「自宅」をタップ。次に自宅の住所を入力しよう。職場の登録も行える。
ルートをマイマップに保存する
ウォーキングやドライブなどで使う道順は、好きなルートや情報を登録してオリジナルの地図を作れる「マイマップ」に保存しよう。このとき、Androidではマイマップの作成ができないので注意が必要。パソコンでは、画面左上のメニューアイコンをクリックし、「マイプレイス」を選択した画面から新規作成できる。災害に備え、避難経路や避難所などを登録したオリジナルのハザードマップを作っておくのもいいだろう。
■よく使う経路をマイマップに保存する
メニュー内の「マイプレイス」をクリックし、「マイマップ」を選択。「地図を作成」をクリックする。
「ルートを追加」をクリックし、出発地点と目的地を入力。作成したら、そのまま画面を閉じよう。
保存したルートを友だちと共有する
マイマップに登録した内容は、家族や友人と共有できる。複数名で旅行プランを相談したり、災害時の待ち合わせ場所を事前に共有したいときに使うといいだろう。
共有する際は、作成されたURLをメールやメッセージアプリなどに添付して送信すればいい。共有したい相手もGoogleアカウントを持っている場合は、そのアカウントを入力するだけで、手間なくルートをシェアできる。
■保存した経路をほかの人と共有
メニュー内の「マイプレイス」から「マイマップ」を開き、共有したい地図を表示。「共有」をクリック。
URLで共有する際は、「このリンクを〜」をオンにする。「コピー」アイコンをクリックし、URLをメールに添付しよう。
パソコンで検索したルートをスマホと共有する
自宅ではパソコンを使い、外出先ではスマホを使うという人は、ルートを自分のスマホと共有できる「スマートフォンに送信」機能を活用するのがおすすめだ。メールやSMS経由でも共有でき、スマホで道順を再検索する手間を省ける。
■パソコンで表示した経路をスマホに送信可能
パソコンで経路を検索し、「ルートをモバイルデバイスに送信」をクリック。送信方法を選ぶ。
通信環境が悪くても安心なオフラインマップを使う
山奥でのキャンプなどは、事前に目的地周辺の「オフラインマップ」をスマホにダウンロードしよう。指定範囲の地図をインターネット通信なしで表示できるため、通信環境の悪い場所でも地図を確認できる。なお、一部機能は制限されるので注意が必要。
■オフラインマップを保存する
目的地の詳細画面を開き、メニューをタップ。「オフライン マップをダウンロード」を選択し、次に地図の範囲を指定。
※この記事は『もっとGoogle!完全マスター塾』(マキノ出版)に掲載されています。