プリンターのWi-Fiは2.4Gヘルツ帯しか対応していない場合が意外に多く、ルーターが5Gヘルツ帯のSSIDのみ利用していると接続できない。これはルーター側で2.4Gヘルツ帯も有効にしておけば済むのだが、ビギナーだとなかなか気づきにくい点だ。
プリンターとパソコンがWi-Fiでうまくつながらない
最近は大半のプリンターにWi-Fi機能が搭載されており、パソコンからワイヤレスで印刷を行ったり、スマホから写真プリントを利用したりできる。非常に便利だが、初期設定でつまずいてしまい、Wi-Fi接続がうまくいかないというケースも散見される。
こうしたトラブルでありがちなのが、「周波数帯」絡みの問題だ。
通常、プリンターとのワイヤレス接続はルーターが中継する。ただし、プリンターのWi-Fiは2.4Gヘルツ帯しか対応していない場合が意外に多く、ルーターが5Gヘルツ帯のSSIDのみ利用していると接続できない。
もちろん、これはルーター側で2.4Gヘルツ帯も有効にしておけば済む話だが、ビギナーだとなかなか気づきにくい。Wi-Fiでプリンターとパソコンをつなぐ際は「プリンターが対応する周波数帯のSSIDをルーターで有効化する」点に注意しよう。
また、プリンターによっては本体にWi-Fiボタンやスイッチがある場合もあるが、これがオフになっていてワイヤレス接続ができないケースもある。念のため、こちらも確認しておこう。
●2.4Gヘルツ帯での接続を確認しよう
プリンターが対応周波数帯は、公式サイトの製品情報ページなどから参照可能。もし2.4Gヘルツ帯にしか対応していない場合は、当然、5Gヘルツ帯のSSIDには接続できない。
●ルーターとプリンターの接続を確認!
プリンターには、ワイヤレス設定用の専用アプリがある場合がほとんど。プリンターがつながっているかどうかを確認することができる。
■解説/篠原義夫(ガジェットライター)
※この記事は『今すぐつながる!Wi-Fi完全マスター塾』(マキノ出版)に掲載されています。