今やパソコンの周辺機器やスマート家電など、Wi-Fi機器は右肩上がりに増えている。こうした機器の通信が一つの周波数帯だけに集中してしまえば、帯域が逼迫して速度が落ちるのは火を見るより明らかだろう。こうした悩みを解決するのが「周波数帯の同時利用」。まず、実用化したのが5Gヘルツ帯と2.4Gヘルツ帯を同時利用可能な「デュアルバンド」、その後「トライバンド」が登場した。
多数の端末でもしっかりつながるトライバンド対応モデルに注目!
Wi-Fiルーターで使用できる周波数帯には「5Gヘルツ帯」と「2.4Gヘルツ帯」の2種類があるが、どちらの帯域でも端末の接続数が多いと速度が遅くなりがちだ。以前はWi-Fiを搭載する機器が少なかったこともあり、こうした問題が顕在化することはなかったが、今やパソコンの周辺機器やスマート家電など、Wi-Fi機器は右肩上がりに増えている。こうした機器の通信が一つの周波数帯だけに集中してしまえば、帯域が逼迫して速度が落ちるのは火を見るより明らかだろう。
こうした悩みを解決すべく生まれたのが「周波数帯の同時利用」だ。まず実用化したのが5Gヘルツ帯と2.4Gヘルツ帯を同時利用可能な「デュアルバンド」、その後にさらに使える帯域を一つ増やした「トライバンド」が登場。
トライバンドのメリットはここ!
●親機と中継機で一つの帯域を占有可能
●複数の機器でも電波が混雑しにくい
●デュアルバンドよりも安定的に通信できる
トライバンドの注意点はここ!
●デュアルバンドよりも製品価格が高め
●製品の選択肢が少ない
トライバンドでは2種類の5Gヘルツ帯と2.4Gヘルツ帯からなる合計3系統の周波数帯を同時利用できるため、接続できる端末の数も大幅に増加。端末の接続を三つの周波数帯に配分できるため、デュアルバンドよりもさらに安定したワイヤレス通信を実現可能だ。
●子機が多いならトライバンドが有効
5Gヘルツ帯が二つあるから同時に複数が接続しても安心
デュアルバンド
トライバンド
最大4804Mbpsの高速通信が可能なWi-Fi 6ルーター。トライバンドにも対応し、複数の子機を安定的につなげる。
ネットギア
RAX70
■解説/篠原義夫(ガジェットライター)
※この記事は『今すぐつながる!Wi-Fi完全マスター塾』(マキノ出版)に掲載されています。