ペーパードリップ以外にもコーヒーを手軽に淹れられる方法がある。それが「フレンチプレス」だ。ポットにコーヒー粉と湯を入れて成分を抽出する「浸漬式」を採用。成分を抽出したあとは、プランジャーを押し下げてコーヒー粉を沈め、上澄みを飲む。日本では紅茶を淹れる際によく見かける器具だが、同様にコーヒーも淹れられる。
[別記事:【コーヒー豆の挽き方】直前にミルで挽くのがベスト!電動ミルと手挽きミルの違い→]
コーヒー粉を下に沈めて上澄みを飲む
家で簡単にコーヒーを淹れる方法といえば「ペーパードリップ」が代表的。コーヒー粉に湯を通し、ペーパーフィルターで濾過して成分を抽出するという手軽さで、誰でも簡単に淹れることができる。
しかし、ペーパードリップ以外にも手軽に淹れられる方法がある。それが「フレンチプレス」だ。ポットにコーヒー粉と湯を入れて成分を抽出する「浸漬式」を採用。成分を抽出したあとは、プランジャーを押し下げてコーヒー粉を沈め、上澄みを飲む。日本では紅茶を淹れる際によく見かける器具だが、同様にコーヒーも淹れられる。
しかもフレンチプレスは、淹れ方が簡単なだけでなく、ペーパードリップとは違ったおいしさを味わえる。コーヒーには「コーヒーオイル」という甘い香りの油分が含まれているが、ペーパードリップで淹れた場合は紙がこのオイルを吸収してしまいほとんど抽出されない。しかしフレンチプレスは、金属フィルターを使用するので、オイルは吸収されることなくコーヒー液に含まれる。
コーヒーが持つ特徴をすべて抽出してくれるフレンチプレス。おいしいコーヒー豆が手に入ったら、ぜひ淹れてみてほしい。
ボダム
シャンボール 0.35L 12oz
実売価格例:4400円
コーヒー豆本来の味をそのまま抽出することができるシンプルでおしゃれな器具
汚れが付きにくく、耐熱性に優れたガラス製のフレンチプレス。美しい光沢を放つクロムメッキを施したステンレスフレームが、クラシカルなデザインを演出している。
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今田束 講師
おいしいコーヒーはおいしく、まずいコーヒーはまずくなる、非常に素直にコーヒーの特徴が現れる抽出方法なので、古いコーヒー豆や劣化したコーヒー豆は使わないようにしましょう。また、攪拌しすぎると過抽出になるので、混ぜすぎないように注意しましょう。
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湯温 93℃
湯量 300cc
粉砕 中細挽き
豆量 14g
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(1)ガラスポットとプランジャーユニットで構成される。ネジで留められているので、すべてのパーツを分解して清掃できる。
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(2)ほかのドリッパーと同様、淹れる前に本体に湯を注いで湯煎する。ほかのパーツもはめて、すべて温めるようにしたい。
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(3)器具に合わせた量のコーヒー粉を入れる。スケールに載せて入れるようにすれば、正確な量を量ることができる。
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(4)この器具(容量350ml)に使用するコーヒー粉の量は約14g。中細~中挽きが適している。今回は中細挽きを使用。
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(5)コーヒー粉を攪拌するように、湯を勢いよく回しかけるように注ぐ。こうすることで乾いたコーヒー粉がないようにする。
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(6)300gの湯を注いだらコーヒー粉が膨らみきってから収まるまで少し待つ。浮いている粉をなじませるために数回攪拌。
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(7)プランジャー部分をポット本体の上に載せてフタをする。このときプランジャーを押し下げないようにする。
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(8)フタをしてから約4分そのままの状態で置いておく。タイマーを使って正確に時間を計るようにすると仕上がりもおいしくなる。
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(9)4分たったらプランジャーをゆっくりと押し下げて、ポット内のコーヒー粉を沈めていく。これで抽出の完了。
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▶微粉が気になるなら
(1)フタをして4分たったら、プランジャーを下ろす前に浮いている粉の層を攪拌する。
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(2)そして泡に残った微粉を丁寧に取り除いていく。こうすることで口当たりのいいコーヒーになる。
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コーヒー豆本来の味がそのまま出た。色は少々にごった感じで、底には微粉がたまるので、気になる人は飲み干さないように。
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※製品の価格は、特別に表記のないかぎり、消費税込みの総額です。
※製品の仕様や価格は制作時のもので、その後、諸事情により変更されている場合があります。
※コーヒーの抽出方法は、解説内容に合わせた使いこなしの一例であり、器具メーカーの公式な使用手順とは沿わない場合があります。
■イラスト 田村 梓(ten-bin)
※この記事は『自宅で楽しむおいしい珈琲の淹れ方』(マキノ出版)に掲載されています。