【アイスコーヒーの作り方】おいしく淹れる4つの方法「直接急冷法・関節冷却法・水出し(滴下式)・水出し(浸漬式)」をやり方解説

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気温が高くなると飲みたくなるアイスコーヒー。でも、おいしく淹れる方法を知っている人は意外と少ない。そこで、ここではアイスコーヒーの作り方を4タイプ紹介。自分に合った淹れ方を楽しんでみよう。

クリアでまろやか! 年中飲みたくなる!
おいしいアイスコーヒーの作り方

アイスコーヒーをおいしく淹れるためには、シティロースト以上の深煎り豆を選ぶのがポイント。ミディアムローストなどの中煎り豆では、水っぽい味になってしまう。中煎り豆で濃度感を出す方法もあるが、淹れ方が難しくなるので、深煎り豆で淹れるのがおすすめだ。

アイスには深煎りの豆が向いている

アイスコーヒーは、ホットコーヒーに比べると味を感じにくくなるため、ハッキリとした味わいのシティロースト以上がおすすめだ。ミディアムローストでは、水っぽく感じてしまう。

(1)シティロースト
(2)ミディアムロースト

一般的なアイスコーヒーは、ホットコーヒーを淹れてから、それを冷却する。冷却方法には、抽出したコーヒー液を直接氷の入った器に注いで冷やす「直接急冷法」と、サーバーに入れたコーヒー液を氷を張ったボウルの中で冷却する「間接冷却法」の2種類がある。

淹れる方法は大きく4タイプ

●直接急冷法
出来上がったコーヒーを氷の入った器に直接注ぐ方法。急冷するので香りをしっかりと閉じ込める。手間をかけずにすぐ飲めるが、濃度の調節がしにくい。

●間接冷却法
出来上がったコーヒーをボウルに入れた氷水でサーバーごと冷やす方法。氷で濃度が薄くならないが、間接的に冷やすので、多い量だと急冷しにくい。

●水出し(滴下式)
コーヒー粉に一滴ずつ水を落として成分を抽出する方法。熱を加えないのでコーヒーの味がまろやかになる。しかし抽出には時間がかかるのですぐには飲めない。

●水出し(浸漬式)
コーヒー粉を水に浸して成分を抽出するという、水出しコーヒー発明当初からある方法。滴下式より成分がしっかりと抽出されるので、ボディのある味わいになる。

「直接急冷法」は、氷が溶けて薄くなるので濃度調節が難しいが、量が多くても急冷できるので、人数が多いときに最適。

直接急冷法

(1)サーバーにドリッパーをセットし、湯をかけて温める。こうすることで、安定した温度で抽出できる。

(2)ペーパーフィルターの接着部分を折る。台形フィルターは側面と底面に接着部分があるので、逆方向に折り返す。

(3)使うコーヒー粉の挽き方は中細挽き。通常のペーパードリップと同じだ。淹れる杯数分の粉を入れる。

(4)今回は1人分のコーヒー粉約15gを使用。通常のペーパードリップよりも多めに入れ、成分を濃く抽出する。

(5)コーヒー粉を入れると山状になるので、軽く振って平らにならす。こうすることでムラなくお湯が行きわたる。

(6)コーヒー粉が全体に濡れるよう、約20gの湯を注いで粉を蒸らす。十分に蒸らすことで、成分が抽出しやすくなる。

(7)20秒ほど蒸らしたら3投式で抽出。1投目は約80gの湯を、中心から「の」の字を描くように注ぐ。

(8)膨らんだコーヒー豆が1/3ほどしぼんだら、2投目を約20g注ぐ。その後同様に3投目を約20g注ぐ。

(9)蒸らしと3投分で使用した湯の量は、トータルで約140g。通常のペーパードリップよりも少なめにする。

(10)氷を入れたグラスを準備する。入れる氷の量は4~5個。使用する氷は、1個約20gが目安だ。

(11)氷を入れたグラスに、抽出したコーヒー液を注ぐ。これでコーヒーが一気に冷却されてアイスコーヒーの出来上がり。

急冷することで透明度が高く、香りのいいスッキリとした味わいのアイスコーヒーに仕上がる。

「間接冷却法」は、氷を入れないので薄まらないが、冷却に時間がかかる。量が多くなるほど時間がかかるので、少ない量を作るのに向いている。

どちらも急冷を意識して冷やすのがポイント。時間をかけて冷やすと香りが飛んでしまい、コーヒー液もにごるので気をつけたい。

間接冷却法

(ベースになるコーヒーの作り方は直接急冷法と同様)

(1)ペーパードリップの淹れ方で抽出したコーヒー液をサーバーのまま、氷水の入ったボウルに漬ける。

(2)竹ベラなどを使ってコーヒー液をかき混ぜながら間接冷却していく。分量が多くなるとそのぶん時間がかかる。

ホットコーヒーを淹れてから冷却する、オーソドックスなアイスコーヒーの作り方のほかに「水出し」という作り方もある。これは熱湯でコーヒー成分を抽出するのではなく、常温の水でじっくりと抽出する方法だ。

熱湯で成分を抽出しないので、苦みや渋みが抑えられたまろやかな味わいになる。また、コーヒーオイルが抽出されないので、酸化しにくいという特徴もある。冷蔵庫で1~2日程度であれば、淹れ立ての味わいが楽しめる。

そんな水出しにも、大きく分けると2種類の淹れ方がある。一つは「滴下式」、もう一つは「浸漬式」だ。

「滴下式」は、コーヒー粉に点滴のように水滴を落として成分を抽出する方法。スッキリとした味わいが特徴だ。

水出し(滴下式)

(1)器具の上部にあるタンクから水が点滴のようにコーヒー粉に落ちる。このモデルでは、落ちる水の量を調整できる。

(2)水を十分に含んだコーヒー粉から成分が抽出され、サーバー内に落ちる。3~5時間後にコーヒーが出来上がる。

ハリオ
ウォータードリッパー・クリア
「WDC-6」

3万800円

インテリア性を重視して設計されたシンプルなデザイン。出来上がり容量は780mlで、2~6杯分が淹れられる。

一方の「浸漬式」は、コーヒー粉を水に浸して淹れる方法。成分が抽出されやすいので、ボディ感がある味わいになる。

ハリオ
水出し珈琲ポットミニ
「MCPN-7CBR」

1320円

5杯分の水出しコーヒーを手間なく作ることができる。ポットがスリムでそのまま冷蔵庫で保存できるのが便利。

水出し(浸漬式)

淹れ方や分量によっても変わってくるが、抽出時間は2~8時間ほどかかる。飲めるまでに時間がかかってしまうが、その独特な風味のとりこになるファンも多い。

(1)スケールにカップなどを置き、使うコーヒー粉の量を量る。使用する粉の分量は、中細挽きを約50g。

(2)計った粉をポリエステルメッシュ製のストレーナーに入れる。細挽きの粉ではメッシュから微粉が出るので注意。

(3)ストレーナーに入るコーヒー粉の量は、メッシュ部分のおよそ6分目位置が目安となる。

(4)ポットにストレーナーをセットしたら、粉全体が湿るように、少量の水を注ぐ。こうすることで成分が出やすくなる。

(5)コーヒー粉に水がなじむよう、竹ベラなどでかき混ぜる。混ぜる際は、メッシュを傷つけないように注意する。

(6)コーヒー粉に水が十分になじんだら終了。注いだ水は、ポットに落ちて少量たまる。

(7)約650ccの水を注ぐ。水の量はハンドルの高さの半分が目安。注ぎ終えたら粉と水がなじむように、竹ベラでかき混ぜる。

(8)ポットにフタをしたら冷蔵庫に入れる。抽出時間の目安は約8時間程度だが、好みに合わせて加減するといい。

低温で抽出するので、苦みや渋みが抑えられてまろやかに感じる。浸漬式は滴下式に比べるとボディ感のある味わいだ。

※製品の価格は、特別に表記のないかぎり、消費税込みの総額です。
※製品の仕様や価格は制作時のもので、その後、諸事情により変更されている場合があります。
※コーヒーの抽出方法は、解説内容に合わせた使いこなしの一例であり、器具メーカーの公式な使用手順とは沿わない場合があります。

■イラスト 田村 梓(ten-bin)
※この記事は『自宅で楽しむおいしい珈琲の淹れ方』(マキノ出版)に掲載されています。

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