パナソニックは、テクニクスブランドより、ターンテーブルSL-1200シリーズ発売50周年を記念して、 「ダイレクトドライブターンテーブル SL-1200M7L」を発売した。本機は、SL-1200MKシリーズの操作感を踏襲しており、ターンテーブルの高音質技術を搭載しているモデルになる。
パナソニック
テクニクス ダイレクトドライブターンテーブルシステム SL-1200M7L
●価格:12万円
テクニクスブランドのターンテーブルSL-1200シリーズ発売50周年を記念モデル
パナソニックは、テクニクスブランドより、ターンテーブルSL-1200シリーズ発売50周年を記念して、 「ダイレクトドライブターンテーブル SL-1200M7L」を発売した。
「SL-1200」シリーズは1972年の発売以来、ダイレクトドライブ方式ならではの高音質と信頼性の高さで、クラブやスタジオ、放送局などにおいて高い評価を得てきたシリーズ。1979年発売の「SL-1200MK2」以降は、ピッチコントローラーを上下にスライドさせる「フェーダー型」に変更するなど楽器を演奏するような操作性を実現し、ディスコやクラブにおける定番機となった。1972年発売の初号機「SL-1200」から2008年発売の「SL-1200MK6」までグローバルに展開し、今なお世界中で愛用されている、テクニクスダイレクトドライブ方式を代表するロングセラーモデルとなっている。
本機は、DJパフォーマンスの操作性と高音質を追求した2019年発売の「SL-1200MK7」をベースとしており、特別仕様として、DJを生んだストリートカルチャーをイメージした限定カラーを採用している。ブルー、レッド、ホワイト、ブラック、グリーン、イエロー、ベージュの7色を展開としたほか、トーンアームにゴールドカラーを採用。トップパネルには記念モデルを表す「50th Anniversary」の銘とシリアルナンバーを刻印したプレートを備えている。
「SL-1200シリーズ」発売50周年を記念したモデルとして、付属品も特別仕様となっており、ゴールドカラーロゴ入りのスリップマットのほか、本体や手持ちのバッグなど自分好みのところに貼って楽しめる記念デザインのテクニクスステッカー、本体と色を合わせたコントロールバイナル用ステッカーが付いてくる。また、外装箱にも記念ロゴ入りの限定ステッカーを貼り付けられている。
性能・機能については、「SL-1200MK7」と同様、新生テクニクスのHi-Fiオーディオ開発で培った技術を応用している。モーターには、「コギング」と呼ばれる回転ムラの発生を解決するためにコアレスステーターを採用したコアレス・ダイレクトドライブ・モーターを搭載。
プラッターには、モーターを構成するローターヨークとローター磁石を固定するとともに、モーターとプラッターが強固に結合した構造を採用することで、安定した回転を可能にしている。
また、トルクやブレーキスピードを自分好みのレベルに調整できるほか、レコードの逆回転再生機能も搭載しているので、DJパフォーマンスの幅も広げる。このほか、ケーブルのメンテナンス性を高めるため、着脱可能なAC入力/PHONO端子を採用。PHONO端子部には音質劣化の少ない金メッキ加工を施しており、純度の高い信号伝送ができるようになっている。
「SL-1200MKシリーズ」において、これまでの形状・特性を変えることなく改良を重ねられてきており、過去のモデルを使い慣れた人でも違和感なく本製品を使用できるように、操作面を含めレイアウトされている。
シャーシには、ABSにガラス繊維を配した特殊素材とアルミダイカストシャーシを強固に一体化した2層構造を採用しており、高剛性と制振性を高いレベルで両立した強靭な筐体に仕上がっている。インシュレーターは、スプリングとラバーによる構成で、高音質と高いハウリング耐性を持つとともに、大音量環境下においても効率的に外部振動を遮断してくれる。
トーンアームパイプの素材には、軽量で高い剛性をもつアルミニウムを採用。ジンバルサスペンション構造のトーンアーム軸受け部には切削加工のハウジングを使用した高精度ベアリングを使用するなど、スクラッチなどのハードなプレイにも針飛びしにくい高い追従性を実現している。
その他、正確で安定したピッチ調整を実現する「ピッチコントロール機能」、赤色・青色の2色から切り換え可能なLEDライト、高輝度、長寿命の白色LEDを採用した「スタイラスイルミネーター」を搭載している。
本体サイズは、幅453mm、高さ169mm、奥行き353mm、重さは約9.6kg。スリップマット、スリップシート、ダストカバーなども付属する。
※価格は記事作成当時のものです。