【ガラケー終了】3G停波後は「4Gケータイ」がガラケー難民最後の砦!気になる疑問点や最新ラインナップなどを解説

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携帯電話の通信規格が「4G」から「5G」へと高速化する一方で、かつての「3G回線」はその役割を終えて停波へと向かいつつある。そこで問題となるのが、いわゆる「ガラケー」の乗り換え先だ。というのもガラケーは基本的に3G回線しか利用できないため、3Gが停波すると通話や通信ができなくなってしまうからだ。しかし、ご心配なく。各キャリアではそんなガラケー難民の受け皿として、3G停波後も使える「4Gケータイ」を用意している。今回は4Gケータイの基礎知識や疑問点などを紐解きつつ、ガラケーからの乗り換えにおすすめな最新モデルも紹介していく。

「3G」はいつまで使える?

現在、携帯電話で利用されている通信規格には複数の種類があるが、そのうちのひとつが「3Gサービス」だ。ただし、3Gサービスは携帯電話での利用を前提にした回線ということもあり、最大通信速度は最大42Mbpsとスマホが普及した今となっては力不足の感は否めない。

そこでキャリア各社が進めているのが、最大20Gbpsの通信速度を実現する「5Gサービス」の導入。だが、5Gの基地局整備には莫大なコストが掛かる。そこで利用者が減少し、もはや通信規格としては周回遅れとなった3G回線を停波させることで、そちらに掛かっていた維持費等を5Gサービスの整備&普及に当てようというわけだ。通信規格がさらなる高速化を目指すうえで、古い規格の廃止はやむを得ない措置だろう。

3G回線が使えるのは最長「2026年3月末」まで!

かくして、3G停波は国内キャリアでは既定路線となった。ドコモやau、ソフトバンク、Yモバイルといった3Gサービスを運営するキャリアすべてにおいて、すでに3G停波は告知済みだ。

ドコモ 2026年3月31日
※一部エリアの2GHz帯の停波は
2022年1月より順次開始
au 2022年3月31日(実施済み)
ソフトバンク 2024年1月下旬
●3G停波の実施時期

大手3キャリアの3G停波の時期は上記のとおり。auは2022年3月31日に実施済みで、その翌々年となる2024年1月下旬にソフトバンク、最後に2026年3月31日にドコモが停波を実施する予定だ。

3Gサービスが停止すると、当然、3G回線しか使えないケータイやスマホは通話や通信が不可となる。つまり、3G専用ケータイ(ガラケー)や3G専用スマホのユーザーは、各キャリアの3G停波日より前に4G以降の通信方式にも対応した機種に乗り換える必要があるということだ。

3G終了でガラケーはなくなるの?

3G停波に関してよくある誤解だが、3G終了後の選択肢はスマホのみになるわけではない。現に、キャリアでは、ガラケーを踏襲した4G回線対応の携帯電話をすでに販売している。
こうした4G対応の携帯電話「4Gケータイ」は「ガラホ(ガラパゴススマートフォンの略)」とも呼称されるが、3G停波後も問題なく使うことができる。ガラケーと同じ「テンキー」もしっかり装備しているので、スマホのようなタッチパネル操作が苦手な人でも安心して利用できるはずだ。

キャリアではガラケーに近い感覚で使える「4Gケータイ」を用意している。3G回線が停波して手持ちのガラケーが使えなくなったら、この4Gケータイへ乗り換えれば大丈夫だ。

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ただし、若干注意してほしいのが、4Gケータイはガラケーとまったく同じというわけではないという点だ。やや専門的な話になるが、ガラケーと4Gケータイとでは、ハードウェアを動作させるための「OS」と呼ばれる基幹ソフトウェアが異なっており、これが使い勝手や機能面での違いを生み出している。

画面構成やインターフェイスなど、全体的な操作感についてはガラケーを踏襲しているため違和感はないだろうが、機能面についてはケータイサイトやケータイアプリが使えないなど、ユーザーによっては看過できない違いもある。通話のほかにはメールやブラウザーを使えれば十分という人には支障ないだろうが、頭の片隅にでも「4Gケータイとガラケーはまったく同じではない」という認識は持っておいたほうがいいだろう。

4Gはいつまで使える?

現在、国内の携帯電話で使われている通信規格には、古い順に「3G・4G・5G」がある。3Gの次は4Gが停波すると考えるのももっともだが、とりあえず今のところは心配する必要はない。というのも、4G停波の時期はキャリアからなんのアナウンスもないからだ。

そもそも4Gは、ドコモが2010年に商用サービスを開始してからまだ12年ほどしか経過していない。3Gサービスが国内で約25年間も続いたことを考えると、すでに5Gが始まっていることを加味しても今後10年以内に停波するとは考えにくいだろう。

4Gケータイはいつまで利用できるのか?

前節でも触れたように、いまのところ4Gサービスの停波時期は未定のため、当面は4Gケータイが使えなくなることはない。

本来は4Gに加え、5Gにも対応した携帯電話があれば停波絡みの心配は減るだろうが、現状では5G回線に対応した携帯電話、すなわち「5Gケータイ」は存在しない。取り越し苦労とは思うが停波がどうしても気になるなら携帯電話は諦めて、5G回線に対応したスマホを選ぶほかない。

5G回線に対応した携帯電話は現在のところ、最新モデルのスマホのみとなる(画像はドコモ・Galaxy S22 SC-51C )。

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あるいは近い将来、5Gに対応した携帯電話が発売される可能性も皆無ではない。当面はそれまでのつなぎのつもりで3Gケータイや4Gケータイを使い続けて、5Gケータイが発売されたらそちらに乗り換えるのもアリだろう。

4Gケータイのメリット・デメリット

4Gケータイのメリット・デメリット

単にいままでガラケーを使っていたからといって、乗り換え先に見た目がガラケーと似た4Gケータイを惰性で選ぶのはおすすめできない。なぜなら4Gケータイはかつてのガラケーと同一ではなく、ユーザーによっては許容できない差異も存在するからだ。

例えば、純粋な処理性能についてはスマホと比べて周回遅れも甚だしいし、カメラ性能も決して高くはない。さらに、アプリをインストールして追加できない場合がほとんどだ。しかも、ガラケー全盛期とは違って、ハイスペック仕様のフラグシップモデルも存在しない。

こうした違いを十分把握したうえで、それでもなお4Gケータイを選ぶくらいの覚悟がないと、あとでやはりスマホのほうが良かったと後悔することになりかねない。

そこで本章では、4Gケータイのおもなメリットとデメリットを併せて解説。4Gケータイの長所と短所をしっかり理解すれば、ガラケーからスムーズに乗り換えられるはずだ。無論、自分には合わないと感じたのなら4Gケータイではなく、この機に思い切ってスマホに乗り換えるのも手だ。

【メリット1】テンキーで操作できる

ガラケーからスマホに乗り換えたユーザーが最も難儀するのが、タッチパネルを使った操作だ。フリックやピンチイン・アウト、ドラッグといった、画面を指でなぞったり、はじいたり、つまんだりしたりするスマホ特有の画面操作は、物理キーを採用したガラケーとはまったく異なる操作体系に基づいている。テンキーでの操作になれたガラケー愛好家ほど、違和感を覚えるのは至極当然のことだ。

もちろん、スマホのタッチパネルもひと通りマスターさえしてしまえば文字入力やアプリなども快適に操作できるのだが、そこまで苦労してスマホに乗り換えたくない人も多いだろう。

その点、4Gケータイならガラケー譲りの確かな打鍵感とストロークを確保した「テンキー」を搭載。同じキーを複数回押すことで入力する文字を切り替えられる「ケータイ打ち」にも対応しているので、ガラケー感覚でメールやメッセージなどの文章を作成できる。

また、ガラケーの場合、筐体サイズがコンパクトなため、片手だけでストレスなく文字入力ができる点も大きな魅力だ。大型化により片手入力が徐々に難しくなってきているスマホと比べて、これは大きなアドバンテージだろう。

スマホのタッチパネルとは違って、4Gケータイのテンキーは打鍵感がしっかりとあるためシニア層でも文字入力がしやすい。機種によってはワンタッチでメールや電話などを起動できる、専用ボタンも用意されている点も重宝する。

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【メリット2】高性能なブラウザーが使える

ガラケーのブラウザーでアクセスできるのは基本的には「ケータイサイト」がメインで、パソコン向けサイトは限定的に閲覧できるか非対応のケースがほとんどだ。一方、4Gケータイはスマホやパソコンと同等の「フルブラウザー」を搭載し、パソコン向けサイトも難なく閲覧できる。

4Gケータイでは、基本的にパソコンやAndroidスマホでも利用されている「Chrome」ベースの高性能ブラウザーを搭載している。

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ただし、シンプルなケータイサイトとは違って、パソコン向けサイトは豊富な画像や動画などで装飾されているぶん閲覧時のデータ使用量がかさばりやすい。それゆえ、料金プランによってはデータ通信量の上限に瞬く間に達してしまう場合もある。ブラウザーを使用する際は、4GケータイにWi-Fi機能が搭載されているなら、そちらを利用したほうがいいだろう。

【メリット3】大半がWi-Fi搭載モデル

ガラケーはWi-Fi機能を搭載しているとは限らず、たとえあったとしても使い勝手はあまり良いとはいい難いく、基本的にインターネットを利用するにはモバイルデータ通信が必須だった。一方、4Gケータイでは一部のモデルを除き、大半の機種で使いやすいWi-Fi機能を標準搭載。ブラウザーや動画配信などもWi-Fiを介して利用できるため、モバイルデータ通信の浪費を防ぐことができる。

ただし、当然ながらWi-Fiを利用するには、自宅Wi-Fiや公衆無線LANサービスなどのワイヤレス環境が必須となる。4GケータイでWi-Fiを使うつもりなら、前もって自宅にWi-Fi環境を準備しておこう。

Wi-Fiを介してインターネットにつなげるほか、大半の機種ではテザリング機能も搭載。4Gケータイをモバイルルーター代わりにして、パソコンやゲーム機など、ほかのWi-Fi機器を接続することも可能だ。

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【メリット4】基本料金が安い

4Gケータイは、スマホと比べて月額料金が安く済む点も大きな魅力だ。キャリアによってプランの内容は異なるが、最も安い料金では1000円程度で利用できる。

例えば、ドコモの「ケータイプラン」は月間100Mバイトのデータ容量つきで1507円、auは通話のみで1265円、ソフトバンクも通話のみで1065円といずれのキャリアも低料金で回線を維持できる。ドコモのようにインターネットを利用したいなら、auとソフトバンクでも月額330円を追加で支払うことでデータ通信も利用可能だ。

プラン名称 基本料金(税込) 備考
ドコモ ケータイプラン 1507円 通話&月間データ通信量100MB
au ケータイプラン 1265円 通話のみ。
データ通信を利用するには
データ定額サービス(100MB/月額330円~)
への加入が必要
ソフトバンク ケータイ通話プラン 1078円 通話のみ。
データ通信を利用するには
「LTE NET」(300MB/月額330円)
への加入が必要

月間100~300Mバイトのデータ量というと非常に少なく感じるだろうが、スマホと違って4Gケータイでは動画やゲームのようなデータ量がかさばるサービスを利用することはまれだ。最も利用することになるのはメールだろうが、こちらはそもそもデータ通信量は非常に少なくて済む。データ量が100~300Mバイトも用意されていれば、そうそう不自由はしないはずだ。

それにもしもデータが足りなくなっても、有料で追加の容量チャージが可能なほか、既定量を超えるデータ通信についても速度制限はかかるものの通信自体は行える。速度制限中はブラウザーのページ表示はさすがにもたつくだろうが、メール程度ならストレスなく利用できるはずだ。

一方、スマホの場合、大手キャリアではオンライン限定プランを除き、基本料金は最安でも2000~3000円ほど(各種割引は除く)。データ無制限のプランはさらに高額となり、7000円以上かかることもざらだ。料金が高いぶん使えるデータ量は非常に多いが、用途が通話やメールが中心で使用するデータ量が少ない人には価格に見合う価値はあまりないだろう。

従って、データ通信をあまり使わない場合は、1000円台の基本料金で回線を維持できる4Gケータイを選んだほうが断然おトクだ。

通話がメインでデータ通信をほとんど使わないユーザーなら、基本料金の安い4Gケータイが最適だ。

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【メリット5】通信速度が速い

4G回線の通信速度はキャリアや機種によって違いはあるが、おおよそ「最大受信速度150Mbps・最大送信速度50Mbps」。最大送信速度が14Mbps程度の3G回線と比べると、4Gケータイは約10倍の通信速度を利用できるというわけだ。

もっとも4Gケータイはスマホと違ってアプリや動画配信を利用する機会はそう多くないし、高速通信の真価を実感できる場面は思いのほか少ない。速さを感じるシーンがあるとしたら、おそらくブラウザーでWebサイトを開いたときくらいだろう。

むしろ携帯電話においては4G対応のメリットは、実は速度より通話音声の高品質化にある。4G回線では高速データ通信を活かした「VoLTE(ボルテ)」と呼ばれる音声通話サービスに対応しており、3G回線より高品質な通話を実現。従来はカットされていた高音域の音声も相手に届けられるなど、クリアーで聞きやすい音声通話が可能だ。特に、ガラケーの通話音声が聞き取りにくくて難儀していたシニア層にとっては、VoLTEによる高音質通話の実現は大きな魅力といえるだろう。

3G回線に比べて、VoLTEはより広い音域を扱えるため快適に音声通話を行える。

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【デメリット1】ハイスペックモデルがない

携帯電話に限らず大半の家電には、高性能な「ハイスペックモデル」を筆頭に、標準的な性能を備えた「スタンダードモデル」や、性能を抑えた安価な「エントリーモデル」など、価格帯や性能別のグレード分けがあるものだ。
しかし、4Gケータイにはこうした分類が存在しない。なぜなら携帯電話の軸足はすでにスマホに移ってから久しく、キャリアやメーカーにとってはユーザー層の激減したガラケー市場に過剰なコストを割いてまでグレード分けした複数のモデルを投入するメリットはないと判断されているからだ。

それゆえ現状、4Gケータイのラインナップはキャリアを問わず、ほぼスタンダードモデルのみ。オーソドックスな性能は確保しているので大きな不足を感じることはないだろうが、かつてガラケーのハイスペックモデルを使っていたユーザーは機能や意匠などに物足りなさを感じるかもしれない。

かつてガラケーのハイスペックモデルは粗削りな部分もあるものの、目を引く最先端技術や独創性的なデザインを採用するなど、デジタル機器の盟主ともいえる存在だった。一方、現在の4Gケータイは手堅い実用品といったところで、正直なところ、スマホと比べてデジタル機器としての面白みには欠ける。

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【デメリット2】アプリを追加できない

ガラケーではゲームや実用ツールなど、多彩なケータイアプリをインストールして利用できたが、4Gケータイは基本的にアプリのインストールには対応していない。一部のモデルは専用サイトからアプリを入手できる場合もあるが、そのラインナップは非常に限られたものだ。
4GケータイのOSが「Android OS」である点を利用すれば、特殊な方法を用いてスマホ向けアプリを追加することも可能だが、ビギナーにはハードルが高すぎるし、そもそも当然保証外の行為となる。

従って、4Gケータイで利用できるのは事実上、メールやブラウザー、メッセンジャーなど、あらかじめ端末にプリインストールされたアプリのみと考えておいたほうがいい。スマホのように専用ストアからバラエティに富んだゲームや実用ツールなどのアプリをインストールできると思っていると、大きな肩透かしを食うことになるので注意しよう。

プリインストールアプリの内容は機種によって異なるが、歩数計や音声メモなど、ニーズの高いものを厳選して搭載している。あとからアプリを追加できないことを考えると、気になる場合は事前にキャリアの公式ショップのホットモックや公式サイトで公開されている取扱説明書などで、プリインストールアプリの種類を確認しておいたほうがいいだろう。

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【デメリット3】カメラ性能はオーソドックス

4Gケータイのカメラは、ほぼ画素数800万画素で頭打ち。画素数的には決して低いというわけではないが、広角や超広角用など、複数のレンズを搭載したハイスペックスマホのカメラに比べるとどうしても見劣りしてしまうのも確かだ。

例えば、スマホの場合、手頃なスタンダードモデルでも暗い場所でも、きれいな写真が撮れる明るいレンズのほか、シーンに応じた複数の撮影モードなど、多彩な機能を備える場合がほとんど。カメラの画素数もスタンダードモデルでありながら1000万画素以上を実現する機種も決して珍しくない。

ガラケーのカメラ性能で満足していたユーザーなら、4Gケータイでもさほど不満を持つことはないだろうが、スマホ並みの高性能は期待しないほうがいいだろう。

スマホのカメラのような多機能&高性能は期待できないが、機能的にシンプルなぶんシニア層でも使いやすいというメリットはある。

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【デメリット4】ガラケー専用コンテンツは利用できない

4Gケータイは、ガラケー専用コンテンツには非対応。具体的にはドコモなら「i-mode」、auなら「EZweb」、ソフトバンクなら「Yahoo!ケータイ」といったキャリア専用の接続サービスを介して提供されていたコンテンツは4Gケータイでは利用できない。

また、ガラケー専用のWebサイト「ケータイサイト」も利用不可。いわゆる「勝手サイト」はインターネット上で公開されているため4Gケータイのブラウザーからも閲覧可能だが、キャリアの公式サイトは各キャリアの独自網にあるためアクセスすることはできない。

大手3キャリアの4Gケータイを一挙紹介!

大手3キャリアの4Gケータイを一挙紹介!

本章ではドコモとau、ソフトバンクの大手3キャリアから発売されている4G回線対応の携帯電話「4Gケータイ」を紹介する。

いずれの機種も快適な文字入力を実現するテンキーを備えるほか、カメラや二つ折り筐体など、ガラケーならでは使い勝手をしっかり確保。採用OSは非公開だが、十中八九「Android OS」を搭載していると考えていいだろう。画面やインターフェイスはガラケー風に仕上げているため、操作性については違和感ないだろうが、ケータイアプリやケータイサイトが使えないなど、ガラケーで馴染み深い機能が排除されている場合がある点には注意が必要だ。

とはいえ、好むと好まざるとに関わらず従来のガラケーを踏襲した携帯電話は、もはや4Gケータイしかない。スマホが苦手なガラケー難民の選択肢は、事実上4Gケータイ一択だ。

●万人向けの手堅いラインナップが魅力
ドコモ

arrows ケータイ ベーシック F-41C
富士通

本体カラーはネイビーとゴールドの2色展開だ。

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耐落下や耐振動など、14項目に及ぶMIL規格に準拠した堅牢筐体に加え、IPX5/IPX8とIP6Xに対応した防水防じん機能を搭載し、誰でも安心して使えるベーシックモデル。ワンプッシュで筐体を開けるヒンジ機構のほか、パソコンでもおなじみの賢い日本語変換「ATOK」や接続端子に最新の「USB Type-C」を採用するなど、使い勝手も良好だ。

一方、おサイフケータイとワンセグ、Wi-Fiは非搭載と機能面はシンプル。ケータイは通話とメールがメインというライトユーザーにオススメのモデルだ。

製品情報

●おもなスペック
通信方式:4G/3G/GSM/画面サイズ: 3.4型/カメラ画素数:810万画素/CPU:Snapdragon 210 1.1GHz/本体ストレージ:8GB/SDカードスロット:最大32GB(microSDHC)/防水・防じん:IPX5/8、IP6X/おサイフケータイ:非搭載/ワンセグ:非搭載/Wi-Fi:非搭載/接続端子:USB Type-C/通信速度:受信150Mbps・送信50Mbps/サイズ・重量:幅51ミリ×高さ113ミリ×奥行き15.8ミリ・132g

arrows ケータイ F-03L
富士通

本体カラーはシルバーとブラック、レッドの3色展開だ。

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背面ディスプレイにミラー仕様のデジタルクロックを備えるなど、ビジネスシーンでも違和感ないフォーマルな装いが魅力のスタンダードモデル。音域ごとに相手の声を強調・補正することで雑音家でも聞き取りやすい「はっきりボイス」に加え、高齢になるほど聞き取りにくい音声の高音部分を年齢に応じて補正する「あわせるボイス2」を搭載。高音質通話を実現するVoLTEにも対応し、ストレスなく音声通話を利用できる。

ワンセグやおサイフケータイ、Wi-Fi、防水・防じん筐体を採用するなど、機能面も充実。ただし、接続端子は最新のUSB Type-CではなくマイクロUSBとなる点は留意したい。

製品情報

●おもなスペック
通信方式:4G/3G/GSM/画面サイズ:3.4型/カメラ画素数:810万画素/CPU:Snapdragon 210 1.1GHz/本体ストレージ:8GB/SDカードスロット:最大32GB(microSDHC)/防水・防じん:IPX5/8・IP6X/おサイフケータイ:○/ワンセグ:○/Wi-Fi:802.11b/g/n(2.4GHz)/接続端子(充電):USB Micro-B/通信速度:受信112.5Mbps・送信37.5Mbps/サイズ:重量:幅51ミリ×高さ113ミリ×奥行き15.8ミリ・133g

AQUOS ケータイ SH-02L
シャープ

本体カラーはゴールドとブラック、ピンクの3色展開だ。

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おサイフケータイやワンセグ、Wi-Fiなど、多彩な機能を搭載した4Gケータイ。約15%大きくなったスピーカー部に加え、騒音の中でも自分の声が聞き取りやすい「スムーズトーク」機能により、ストレスのない音声通話を実現。防水・防じんはもちろん、8項目のMIL規格に準拠した堅牢筐体を採用している点も安心感がある。

さらに、スマホとタブレットとの連携機能が充実している点も見逃せないポイントで、本機に保存した写真やテキストデータなどをペアリングした端末(ペア端末)へ転送可能。電話に出られないときなどにペア端末からSMS定型文を返信したり、着信やメール受信などの通知を相互に確認したりすることも可能だ。

なお、接続端子はマイクロUSBを採用し、USB Type-Cには非対応だ。

製品情報

●おもなスペック
通信方式:4G/3G/GSM/画面サイズ:3.4型/カメラ画素数:800万画素/CPU:MSM8909 1.1GHz/本体ストレージ:8GB/SDカードスロット:最大32GB(microSDHC)/防水・防じん:IPX5/8・IP5X/おサイフケータイ:○/ワンセグ:○/Wi-Fi:802.11b/g/n(2.4GHz)/接続端子(充電):USB Micro-B/通信速度:受信150Mbps・送信50Mbps/サイズ:重量:幅51ミリ×高さ115ミリ×奥行き17.2ミリ・125g

●タフネスケータイなど個性的なモデルも用意
au

G’zOne TYPE-XX
京セラ

本体カラーはリキッドグリーンとソリッドブラックの2色展開だ。

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タフネスケータイとして人気を博した「G’zOne」シリーズの最新モデル。G’zOneを手掛けたカシオ計算機の開発チームがデザインを手掛けただけあって、同シリーズの顔ともいえる丸形サブディスプレイを配した背面デザインを始め、ファンも納得の高い完成度を実現している。
さらに、IPX5/IPX8の防水やIP5Xの防じん、19メートルからの落下試験など、MIL-STD-810Hの19項目に準拠した堅牢筐体ボディを採用するなど、日常生活はもちろん、アウトドアシーンでも安心して使える高いタフネス設計も健在だ。

加えて、4Gケータイ中でトップクラスとなる1300万画素の高性能カメラのほか、屋外や防災でも役立つFMラジオ、速度・地磁気・気圧・温度の計4センサーを備えるなど、機能面も抜かりなし。16Gバイトの本体ストレージやUSB Type-C端子を搭載するなど、使い勝手に対するこだわりも上々。おサイフケータイとワンセグこそ非搭載となるが、ケータイにタフネス性能や遊び心を求めるユーザーに真っ先に推したいモデルだ。

製品情報

●おもなスペック
通信方式:4G/3G/GSM/画面サイズ:3.4型/カメラ画素数:1300万画素/CPU:QM215 1.2GHz/本体ストレージ:16GB/SDカードスロット:推奨32GB(microSDHC)/防水・防じん:IPX5/8・IP5X/おサイフケータイ:非搭載/ワンセグ:非搭載/Wi-Fi:802.11b/g/n(2.4GHz)/接続端子(充電):USB Type-C/通信速度:受信150Mbps・送信50Mbps/サイズ:重量:幅55ミリ×高さ115ミリ×奥行き23ミリ・183g

GRATINA KYF42
京セラ

本体カラーはホワイトとライトブルー、ブラックの3色展開だ。

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手に馴染むラウンドフォルムを採用したスタンダードケータイで、重量125グラムの軽量筐体を実現。MIL-STD-810G Method 516.7:Shock-Procedure IV準拠の耐衝撃に加え、IPX5/IPX8の防水、IP5Xの防じんにも対応し、シーンを選ばず安心して利用できる。
通話関連の機能も充実しており、クリアーかつ高音質な通話を実現する「VoLTE」のほか、通話相手の音声を聞き取りやすい音質に変更可能な「聞こえ調整」などを搭載。通常のメニューより項目数を抑えた「シンプルメニュー」に加え、視認性に優れた大きな文字サイズを利用できる「でか文字」など、シニア向けの配慮も十分だ。

ワンセグやおサイフケータイは非搭載となる一方、USB Type-C端子とWi-Fi、テザリングといったスマホではおなじみの必須機能をしっかり搭載。世代を選ばず満足できる一台に仕上がっている。

製品情報

●おもなスペック
通信方式:4G/画面サイズ:3.4型/カメラ画素数:800万画素/CPU:QM215 1.2GHz/本体ストレージ:8GB/SDカードスロット:推奨32GB(microSDHC)/防水・防じん:IPX5/8・IP5X/おサイフケータイ:非搭載/ワンセグ:非搭載/Wi-Fi:802.11b/g/n(2.4GHz)/接続端子(充電):USB Type-C/通信速度:受信150Mbps・送信50Mbps/サイズ:重量:幅51ミリ×高さ112ミリ×奥行き17.9ミリ・125g

かんたんケータイ KYF41
京セラ

本体カラーはシャンパンゴールドとロイヤルブルー、ワインレッドの3色展開だ。

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使いやすさにとことんこだわった簡単操作が魅力の4Gケータイで、大きな文字サイズを利用できる「でか文字」を始め、シンプルで分かりやすい機能メニューなど、シニアでもストレスなく扱える支援機能が満載。ほかにもテンキー上部によく使う連絡先や機能を登録できる「ワンタッチキー」のほか、次に操作するキーを画面のボタンと同じ色で示してくれる「光で操作ナビ」など、初心者が戸惑いがちな各種操作をしっかりサポートしてくれる。

さらに、耐衝撃や防水・防じんにも対応し、日常生活でも安心して利用可能。加えて、緊急ブザーや迷惑電話対策機能といった防犯にも役立つ機能を備える点もうれしい。

また、ビギナー向けのモデルでありながら、Wi-FiとUSB Type-C端子を搭載する点もうれしい。ただし、ワンセグとおワイフケータイは非搭載だ。

製品情報

●おもなスペック
通信方式:4G/画面サイズ:3.4型/カメラ画素数:800万画素/CPU:QM215 1.2GHz/本体ストレージ:8GB/SDカードスロット:推奨32GB(microSDHC)/防水・防じん:IPX5/8・IP5X/おサイフケータイ:非搭載/ワンセグ:非搭載/Wi-Fi:802.11b/g/n(2.4GHz)/接続端子(充電):USB Type-C/通信速度:受信150Mbps・送信50Mbps/サイズ:重量:幅51ミリ×高さ115ミリ×奥行き18.3ミリ・133g

かんたんケータイ ライト KYF43
京セラ

本体カラーはシャンパンゴールドとロイヤルブルー、ワインレッドの3色展開だ。

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「かんたんケータイ KYF41」の兄弟モデルで、Wi-Fiとブルートゥースが非搭載となるほかは、ほぼ同様の機能とスペックを備える。

なお、本機はライト版モデルではあるが、公式オンラインショップでの本体価格はKYF41と同じく3万3000円となる。従って、Wi-Fiとブルートゥースが不要というユーザー以外、あえて本機を選ぶ意味はあまりないだろう。

製品情報

●おもなスペック
通信方式:4G/画面サイズ:3.4型/カメラ画素数:800万画素/CPU:QM215 1.2GHz/本体ストレージ:8GB/SDカードスロット:推奨32GB(microSDHC)/防水・防じん:IPX5/8・IP5X/おサイフケータイ:非搭載/ワンセグ:非搭載/Wi-Fi:非搭載/接続端子(充電):USB Type-C/通信速度:受信150Mbps・送信50Mbps/サイズ:重量:幅51ミリ×高さ115ミリ×奥行き18.3ミリ・133g

●現行モデル3機種ともにうれしいワンセグ搭載!
ソフトバンク

DIGNO ケータイ3
京セラ

本体カラーはシルバーとブラック、ピンクの3色展開だ。

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ワンセグやFMラジオなど、多彩な機能を搭載したスタンダードモデル。手に収まりやすい丸みを帯びた筐体を始め、テンキー下部に指定した機能や連絡先を割り振れる3つのカスタマイズキー、さらにUSB Type-Cを採用するなど、使いやすさを重視した作り込みを実現。相手の声を2種類の音質から選べる「聞こえ調整」にほか、大型レシーバー採用により大音量を実現した「でか受話音」や、高品質通話「VoLTE」にも対応するなど、通話機能の完成度も申し分ない。

MIL-STD-810Gに準拠したタフネス設計に加え、防水・防じん性能もしっかり確保。おサイフケータイが非搭載となる以外は、これといったスキのない良機種だ。

製品情報

●おもなスペック
通信方式:4G/3G/GSM/画面サイズ:3.4型/カメラ画素数:800万画素/CPU:クアッドコア 1.1GHz/本体ストレージ:8GB/SDカードスロット:最大32GB(microSDHC)/防水・防じん:IPX5/8・IP5X/おサイフケータイ:非搭載/ワンセグ:○/Wi-Fi:802.11b/g/n(2.4GHz)/接続端子(充電):USB Type-C/通信速度:受信112.5Mbps・送信37.5Mbps/サイズ:重量:幅51ミリ×高さ112ミリ×奥行き17.9ミリ・131g

AQUOS ケータイ3
シャープ

本体カラーはグリーンとホワイト、ブラックの3色展開だ。

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「AQUOS」ブランドを冠した携帯電話で、画面の色彩を調整することで見やすい画面表示を実現した「はっきりビュー」のほか、誰にでも見やすいユニバーサルフォントを採用した読みやすい文字表示など、家電メーカーのシャープらしいこだわりが光る。MIL-STD-810Gに準拠した堅牢筐体を始め、防水・防じんにも対応するほか、アルコール除菌シートでの拭き取りも可能なのでいつでも端末を清潔に保つことが可能だ。

さらに、ワンセグに加え、Wi-Fiやテザリング、PCメール、スクリーンショット、ボイスレコーダーも利用可能と機能面も充実。卓上ホルダーを同梱し、端末を手軽に充電できる点も重宝する。

接続端子はマイクロUSBを採用し、USB Type-Cには非対応だ。

製品情報

●おもなスペック
通信方式:4G/3G/GSM/画面サイズ:3.4型/カメラ画素数:800万画素/CPU:Snapdragon 210 1.1GHz/本体ストレージ:8GB/SDカードスロット:最大32GB(microSDHC)/防水・防じん:IPX5/8・IP5X/おサイフケータイ:非搭載/ワンセグ:○/Wi-Fi:802.11b/g/n(2.4GHz)/接続端子(充電):USB Micro-B/通信速度:受信112.5Mbps・送信37.5Mbps/サイズ:重量:幅51ミリ×高さ115ミリ×奥行き18ミリ・127g

かんたん携帯10
シャープ

本体カラーはゴールドとネイビー、ピンクの3色展開だ。

jp.sharp

簡単操作や通話性能を重視した携帯電話で、世代を選ばず安心して利用できる便利機能も多数搭載。テンキー上部に4つのショートカットキーを備え、登録した連絡先に電話をかけたり、メールを送信したりすることが可能。さらに、サブディスプレイに3つの「お知らせランプ」を用意し、ひと目で電話着信や受信メールなどの有無をチェックできる。

相手の声がゆっくり聞こえるように調整する「スロートーク」のほか、喧騒のなかでも自分の声が通りやすい「スムーズトーク」を搭載するなど、通話機能も充実。防犯対策にも力を入れており、着信時にまず音声メッセージで応答し、相手を確認してから通話に出るか切るかを選べる「代理応答」を始め、防犯ブザーとともに家族に異変をメールで通知する「ブザー」ボタンなどを用意している。

さらに、防水・防じん、耐衝撃に対応した堅牢筐体に加え、ワンセグも使える点もうれしい。一方、接続端子はマイクロUSBを採用し、USB Type-Cには非対応だ。

製品情報

●おもなスペック
通信方式:4G/3G/GSM/画面サイズ:3.4型/カメラ画素数:800万画素/CPU:Snapdragon 210 1.1GHz/本体ストレージ:8GB/SDカードスロット:最大32GB(microSDHC)/防水・防じん:IPX5/8・IP5X/おサイフケータイ:非搭載/ワンセグ:○/Wi-Fi:802.11b/g/n(2.4GHz)/接続端子(充電):USB Micro-B/通信速度:受信112.5Mbps・送信37.5Mbps/サイズ:重量:幅51ミリ×高さ115ミリ×奥行き18ミリ・127g

まとめ

ガラケーは3G回線の利用が前提だったため、キャリアの3Gサービスが停波すると当然使えなくなってしまう。そうした事態を避けるには停波前に4G回線に対応した端末に移行する必要があるが、その際の選択肢には大別すると「4Gケータイ」と「スマホ」のふた通りがある。

4Gケータイは見た目のとおり、二つ折り筐体やテンキーを採用するなど、ガラケーに近い使い勝手を極力再現した端末だが、これまでに説明したように使えるサービスやアプリはガラケーと異なっている。これまでガラケーの使い道が通話やメール、ブラウザー程度だったなら違和感を覚えることもないだろうが、ガラケーとまったくの同一ではない点はあらかじめ承知しておいたほうがいい。

対して、もうひとつの選択肢であるスマホは、タッチパネル操作が必須だったり、インターフェイスがガラケーと大きく異なるなど、ユーザーによってはどうしても受け付けられない場合も少なくない。そうした場合は無理をせずに4Gケータイに移行するのがベストだが、単に食わず嫌いで敬遠しているのならこの機にスマホに思い切って乗り換えてみるのも手だ。
キャリアの看板端末だけあって、スマホは処理速度やカメラ性能などの基本性能は申し分なし。さらに使えるアプリやサービスも極めて充実している。うまく使いこなせれば、率直にいって4Gケータイよりも趣味や交流の幅が広がることは間違いないはずだ。

◆篠原義夫(フリーライター)
パソコン雑誌や家電情報誌の編集スタッフを経て、フリーライターとして独立。専門分野はパソコンやスマホ、タブレットなどのデジタル家電が中心で、初心者にも分かりやすい記事をモットーに執筆活動を展開中。

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篠原義夫(フリーライター)

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