最近はマイナンバーカードとの連携など、スマホが公的なサービスにも使われるようになってきました。スマホを安全に楽しく使うには、利用者を認証するためのアカウント(ID)が必要になります。初期設定時に登録を済ませていない場合は、登録を行いましょう。
本記事はiOS15 iPhone 13 Pro、Andorid12 AQUOS sence6を例に解説しています。
iPhone/Androidについて
スマホはOS(基本ソフト)によって操作性が異なり、機種によって機能にも差があります。本記事では、ここで紹介する2機種のスマホを用いて、操作を解説します。
iPhone(アイフォーン)
iOS 15を搭載するiPhone13Proでの操作を例に解説します。
❶カメラ
性能は機種によって異なるが、この機種では超広角や望遠、マクロモードなどでの撮影が可能。
❷フロントカメラ
自分撮りやビデオ通話に使う。顔認証にも用いる。
❸スピーカー
❹サイドボタン
長押しで電源をオンに、短押しで画面のオン・オフができる。音量ボタン(上下どちらでもいい)と同時に長く押すと、電源をオフにできる画面が表示される。
❺スマホの使用中、画面の下から上方向に指でなぞると、どの画面からでも、このホーム画面に戻れる。
❻マイク/スピーカー
❼Lightningコネクタ
充電やパソコンとの接続、イヤホンの接続などに用いる。
❽SIMカードスロット
通信・通話に必要なSIMカードを装着するところ。
❾音量ボタン
操作音、着信音、通話音などの音量を調整できる。
❿サイレントスイッチ
左にスライドさせると、音が鳴らない状態になる。
iPhoneにはホームボタンがある「iPhone SE」などの機種もあります。以降の記事で、操作手順がiPhone 13 Proと大きく異なる場合は、iPhone SEでの操作も掲載します。
Android(アンドロイド)
Android 12を搭載するAQUOS sense6を例に解説します。
※Androidのスマホは機種によって機能や操作方法が異なります。
❶カメラ
性能は機種によって異なるが、この機種では超広角や望遠などでの撮影が可能。
❷フロントカメラ
自分撮りやビデオ通話に使う。顔認証にも用いる。
❸スピーカー
❹マイク
❺音量ボタン
操作音、着信音、通話音などの音量を調整できる。
❻アシスタントキー
音声で操作する「Googleアシスタント」を起動する。
❼電源ボタン
長押しで電源のオン・オフ、短押しで画面のオン・オフができる。
❽指紋センサー
ディスプレイ内に指紋センサーが搭載されており、指紋を登録して、ロック解除ができる。
❾スピーカー
❿USBケーブル接続口
充電やパソコンとの接続に用いる。
⓫イヤホンジャック
イヤホンを差すところ。なお、イヤホンは付属していないが、一般的なものが使える。
⓬マイク
⓭SIMカード/microSDスロット
通信・通話に必要なSIMカードと、写真や動画などのデータを保存できるmicroSDカードを装着できる。
⓮最近使ったアプリの画面を表示する。
⓯ホーム画面に戻る。
⓰1つ前の画面に戻る。
機種によっては、上記の⓮⓯⓰のボタンが表示されない場合があります。「設定」→「ジェスチャー」→「システム ナビゲーション」などで変更できます。
スマホを使うには「アカウント」が必要です
スマホを安全に楽しく使うには、利用者を認証するためのアカウント(ID)が必要になります。
ここではiPhoneとAndroidに欠かせないアカウントの登録方法を紹介します。なお、スマホの初期設定時に登録を済ませている場合は、新たに登録する必要はありません。
iPhoneには「Apple ID」が必要
iPhoneでアプリを入手したり、紛失したiPhoneを探したりするには、「Apple ID」を登録する必要があります。Apple IDを登録すると、無料のiCloudメールが使えて、撮影した写真や動画をクラウド(インターネット上の保存庫)に保存したりもできます。
❶ホーム画面の「設定」をタップして、「iPhoneにサインイン」をタップ。
❷「Apple IDをお持ちでないか忘れた場合」をタップ。すでにApple IDを持っている人は、「Apple ID」の欄に入力しよう。
❸自分の名前と生年月日を入力して、「次へ」をタップ。
❹続いて、Apple IDにしたいメールアドレスを入力して、「次へ」をタップ。
❺自分で決めたパスワードを入力する。半角英数字の8文字以上で、数字と英字の大文字と小文字を含んでいる必要がある。
❻自分の携帯電話番号が表示される。確認したら、「続ける」をタップ。続いて、利用規約の画面が表示されるので、読んで「同意する」をタップしよう。
❼入力したメールアドレスの確認画面に進む。「コードを送信」をタップすると、そのアドレスに確認コードが届くので、続いて表示される画面でそのコードを入力する。
❽登録が完了すると、この画面が表示される。
Androidには「Googleアカウント」が必要
Androidのスマホでアプリを入手したり、紛失したスマホを探したりするには、「Googleアカウント」を登録する必要があります。Googleアカウントはそのままメールアドレスとして使えます。また、Googleの多彩なサービスを利用する際にも使います。
❶ホーム画面の「設定」をタップして、「パスワードとアカウント」をタップし、次に「+ アカウントを追加」をタップする。
❷続いて、アカウントの種別を選択する画面が表示されるので、「Google」をタップ。このログイン画面が表示されたら「アカウントを作成」をタップして、「自分用」を選択しよう。なお、すでにGoogleアカウントを持っている人は、「メールアドレスまたは電話番号」の欄に入力しよう。
❸名前を入力して、「次へ」をタップ。姓は省略可能。ニックネームでもかまわない。
❹生年月日と性別を入力して、「次へ」をタップ。
❺Googleアカウントになるメールアドレスの候補が表示される。使いたいものを選択して「次へ」をタップ。「自分でGmailアドレスを作成」をタップして、希望のメールアドレスを作成することも可能。
❻半角英数字で8桁以上のパスワードを決めて登録しよう。
❼以降に表示される画面は、読んで「同意する」をタップしていれば、登録が完了する。途中、携帯電話番号を登録して安全性を高めることをすすめられるが、後でも設定できるので「スキップ」をタップしてかまわない。
iPhone・Android共通
携帯電話会社のアカウントを登録するには?
携帯電話会社が提供するサービスを利用する場合は、各社のアカウントが必要になります。ドコモの「dアカウント」は、「dアカウント設定」アプリで行えます。auの「au ID」とソフトバンクの「SoftBank ID」は、携帯電話番号が初期設定されます。それぞれ「My au」「My SoftBank」のアプリやウェブサイトで確認でき、パスワードの変更が行えます。
タッチ操作はコツをつかめば簡単!
スマホは画面をタッチして操作します。特によく使うタッチ操作は以下の6つ。最初は思うように操作できないかもしれませんが、ここに紹介するアドバイスを参考にして、練習してみましょう。
タップ
人差し指の腹で軽く「トン!」とたたく基本操作。画面に触れる時間は1秒以内。触れたら、すぐに離すような感覚でタッチしましょう。
ダブルタップ
軽く「トントン!」と2回続けてたたく操作。写真や地図などを拡大したいときに使います。1秒間に2回タッチするような感覚でやってみましょう。
長押し
画面を1〜2秒押し続ける操作。この写真のように、そこから行える操作や利用できる機能が表示されたりします。ボタンを軽く押し込むような感覚で「ギュ〜!」と押してみましょう。
スワイプ
画面に当てた指先を、画面をなぞるように動かす操作。画面の表示を切り替えたり、画面から隠れている部分を引き出して見たりするときに使います。力を入れずに「ス〜!」となぞりましょう。
ピンチアウト
ピンチイン
画面に2本の指を当てて、指の間隔を開く操作を「ピンチアウト」(拡大)、閉じる操作を「ピンチイン」(縮小)といいます。地図やウェブページを拡大して見たいときなどに重宝します。親指と人差し指の指先をくっつけて画面に当てて、そこから指を開くと、効率よく拡大できます。
※この記事は『今さら聞けない&はじめてのスマホ安心ガイド』(マキノ出版)に掲載されています。