【テレビ付きラジオ】アウトドアに、非常時に、日常におすすめ!「手回しワンセグTVラジオ KR-013AWFTE」がかなり良い!

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筆者は普段の生活で電波放送を利用することはほとんどありません。しかし、北海道胆振東部地震に伴うブラックアウト(大規模停電)の際に電波放送のTVやラジオがかなり役立ったことでテレビラジオを重要視してます。ケンコー・トキナーから発売された「手回しワンセグTVラジオ KR-013AWFTE」を導入しました。災害時だけでなく、アウトドアや普段使いにも予想以上に便利だったので、皆さんにご紹介します。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9平方メートルの仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。

ワンセグTVラジオを導入した理由

普段、テレビやラジオといった電波放送をまったく見聞きしない筆者。

基本的には、動画も音声もインターネット経由で十分だと思っています。しかし、北海道胆振東部地震による停電を経験してから、非常用の防災グッズにはテレビとラジオは絶対と思っています。

そんな筆者がつい先日ケンコー・トキナーから発売された「手回しワンセグTVラジオ KR-013AWFTE」を導入しました。災害時だけでなく、アウトドアや普段使いにも予想以上に便利だったので、皆さんにご紹介したいと思います。

「手回しワンセグTVラジオ KR-013AWFTE」の概要

3種の電源が使用可能なワンセグTVラジオで録画もできる

「手回しワンセグTVラジオ KR-013AWFTE」本体。大きさは約175×94×48mm、質量は約315g。大きくはないですが、驚くほどコンパクトでもありません。

「手回しワンセグTVラジオ KR-013AWFTE」(以下:手回しワンセグTVラジオ)は、ケンコー・トキナーから2022年5月20日に発売された最新のワンセグTVラジオです。実勢価格は15,000円前後と決して安い商品ではありませんが、筆者が注目したポイントは、USB充電、単3形乾電池、手回し発電による充電の3種類の電源が使用できること。また、4.3型のワンセグTVだけでなく、ワイドFMを含むAM、FMラジオが受信ができる点。さらには別売のmicro SDカードを差し込むことでカード内に記録した動画や音楽、静止画などが再生でき、しかも受信しているTV番組の録画も可能だといいます。

また、スマホへの充電も可能で、LEDライトやSOS(サイレン)機能も搭載しており、災害などの非常時を強く意識したワンセグTVラジオになっています。

大規模停電の際にインターネット以上に役立った電波放送

「手回しワンセグTVラジオ」のパッケージ。ちなみに筆者はラジオは「radiko」、動画は「YouTube」や「TVer」などで電波放送をほとんど利用しません。

ちょっと極端かもしれませんが、実は筆者は普段の生活で電波放送を利用することはほとんどありません。

ラジオはインターネット経由の「radiko」に移行。ノイズのほとんど発生しないクリアなインターネットラジオを一度聞いてしまうと電波放送には戻れません。また、動画についても「YouTube」や「Netflix」「Amazon Prime」「TVer」といったネット放送で十分満足しており、いわゆる地上波のTVをみることはほぼないのです。

しかし、災害などの非常時用のアイテムとしては、ワンセグTVやラジオをかなり重視しています。理由は北海道胆振東部地震に伴うブラックアウト(大規模停電)の際に電波放送のTVやラジオがかなり役立ったことにあります。停電時もTVやラジオの放送はしっかりと行われており、受信機があれば、正確性の高い最新の情報を受信することができたのです。

これに対して、インターネットは光通信などは自宅の電気が回復しないと基本使えませんし、スマホ経由のインターネットは停電からしばらくは使用できたのですが、近くの基地局のバッテリーが尽きると、それらが復旧するまで、使用できませんでした。

今回の「手回しワンセグTVラジオ KR-013AWFTE」を導入した理由です。

「手回しワンセグTVラジオ KR-013AWFTE」を実際に使ってみた

手回しは本当に非常用だが、3種類の電源が選択できるのはとてもいい

microUSBでの充電が可能。3.7V 2000mAhの容量になっています。スピーカーからの音声出力でテレビを約4時間みることができます。

「手回しワンセグTVラジオ」は3つの電源を選択可能。ひとつは内蔵リチウムイオンバッテリーで、電源側がUSB Type A to microUSBで充電が可能です。いまや非常に汎用性の高い使いやすい電源形式といえるでしょう。普段使いだけなら、これだけで十分ともいえます。しかし、実際に大規模停電を経験した筆者は、災害時などの非常用として考えるなら充電池だけの機器では不十分だと思っています。なぜならマーフィーの法則ではありませんが、突然発生した災害の際に必要な機器の充電は行われていないと考えるほうがよいからです。実際、筆者は「なんでこのタイミングで充電していない!」という電子機器がいくつもありました。

筆者が「手回しワンセグTVラジオ」を高く評価するポイントのひとつが単3形乾電池でも使用できることです。

そのため「手回しワンセグTVラジオ」のように単3形乾電池でも使用可能ということが重要なポイントです。「リチウムイオン充電池全盛のいま、単3形乾電池なんて、ひなびたバッテリーを……」と思う方も多いでしょうが、単3形乾電池の汎用性の高さは災害・非常時にとても心強いのです。災害用備蓄などに入っていることも多いですし、非常時営業を開始したスーパーやコンビニなどでも入手できる可能性が高く、最悪自宅を探せば、使いかけを含めて「手回しワンセグTVラジオ」に必要な3本くらいなら、なんとかなることも多いでしょう。

ハンドルを手回しすることで発電し、内蔵バッテリーに充電を行って、TVやラジオを使うことができる「手回しワンセグTVラジオ」。

そして、最終手段ともいえるのが「手回し充電」。「手回しワンセグTVラジオ」の場合、本体に装備されたハンドルを1秒間に2回転の速度で回転させると本体の充電池に充電が可能になっています。バッテリーが確保できない状態では非常に心強い機能ですが、実際のところ手回し充電10分でTVをスピーカーで使用できる時間は約3分とあまり現実的ではありません。また10分間の充電は、かなり追い詰められた状態でないと行わないでしょう。ただし、ラジオをイヤホンで使用する場合は、手回し充電10分で約1時間ラジオを聞くことができるといいます。こちらは最終手段としては十分に現実的です。

3つの電源が使用できることで、かなり追い詰められた状態でも使用できるという安心感が確保されます。

「手回しワンセグTVラジオ」の電波の受信について

状況によってワンセグTV、FM、AM、ワイドFMを切り替えるのが◎

ワンセグTVだけでなくラジオも受信可能。AMとFMだけでなく室内などでも受信しやすいワイドFMも受信可能です。

約175×94×48mmというコンパクトなサイズにまとまった「手回しワンセグTVラジオ」。どこにでも置けるのでワンセグTVの電波の受信も窓際などに置けば簡単ではないかと筆者は考えました。

しかし、実際にはワンセグの電波は、本体の向きやアンテナの角度などの微妙な要素に影響を受けることが多く、思うように受信できないこともあります。これは「手回しワンセグTVラジオ」に限らず、過去に使用してきたポータブルTVはほぼすべて同傾向なので仕方のない部分もあるでしょう。

しかし「手回しワンセグTVラジオ」の場合、受信可能なのはワンセグTVだけではないので、ワンセグTVがうまく受信できないときは、FMやAMのラジオに切り替えるとよいでしょう。FMラジオについては、ワイドFMに対応しているので、ビルやマンションの室内でも受信しやすいのがうれしいところです。筆者も実際、ワンセグのうまく受信できない場所では、FMラジオを使っていました。

また、伸縮可能な銀色のアンテナはワンセグTVとFMの受信用で、AMの受信アンテナは本体に内蔵されているので、AMの受信状況を改善したいときは本体の向きや位置を調整するのがおすすめです。

予想以上に便利な録画・再生機能

必要に応じて動画を用意しておくと災害時や普段の生活にも便利

「手回しワンセグTVラジオ」はmicro SDカードを差し込むことで動画や静止画、音楽ファイルなどが再生可能。またTV放送の録画もできます。

「手回しワンセグTVラジオ」を実際に使ってみて、筆者が予想以上に便利だと感じた機能はTV番組の録画機能と動画・静止画・音楽ファイルなどの再生機能です。どちらも別売のmicro SDカードを「手回しワンセグTVラジオ」本体に差し込まないと使えませんが、micro SDカードはスマホやタブレットなどにもよく使われるメディアなので入手も簡単。

そして、TV番組の録画は、TV番組を受信・視聴している状態で「決定」ボタンを長押しするだけです。「メニュー」ボタンを押すと録画は終了と極めてシンプル。

さらに「手回しワンセグTVラジオ」は動画はAVI/MKV/VOB/MOV/MPEG/MP4/3GP/FLV(1080P 総ビットレート 5000kbps以下)、音楽はMP3/WAV/AAC/FLAC/WMA、画像はJPEG/BMP/GIF/PNGのフォーマットが再生可能。micro SDカードに保存しておけば「手回しワンセグTVラジオ」の再生モードから再生できます。

「手回しワンセグTVラジオ」の録画・再生機能を筆者が高く評価する理由は、災害などの非常時に記録しておいた動画がとても役に立つからです。実際にブラックアウト(大規模停電)を体験した筆者は、身の危険などはないが電気も使えないという状況が、いかに暇か? を知りました。そして、大人はまだいいのですが、子どもたちは、停電という、いつも違う被災状況によるストレスが大きいようで、そんなときに、子ども向け番組の録画データなどの動画データを「手回しワンセグTVラジオ」に保存しておくと、子どもたちのストレスの緩和や暇つぶしにとても役立ちます。そういった意味でも「手回しワンセグTVラジオ」の録画・再生機能はかなり有効だと感じています。

車中泊やアウトドア、普段の生活にも活用できる

筆者はキャンピングカーでも「手回しワンセグTVラジオ」を利用

タブレットなどでもよいのですが、筆者は意図的に「手回しワンセグTVラジオ」をキッチンに設置して使用頻度を上げています。

実は筆者は、リチウムバッテリーなどの充電池で駆動する災害・非常用の電化製品は、普段からある程度以上、使えるものでなくてはいけないと考えています。理由はシンプルで、普段使わないと非常時にバッテリーが充電されておらず、使えないことが多いからです。

そのため「手回しワンセグTVラジオ」も普段の生活で使えるかも重視しました。筆者はキャンピングカーや車中泊で出掛けることが多いのですが、その際にクルマを止めて、エンジンを切ってから、テレビを見るには「手回しワンセグTVラジオ」はとても便利です。筆者の場合、キャンピングカーのキャビンにもTVを搭載していないので車中泊だけでなく、キャンピングカーでも活躍してくれています。また、バーベキューの際に見たい番組があるときにも便利です。

さらにコンパクトでどこにでも置けるので、普段はキッチンに配置しています。料理をしながらTV番組が見られるのはもちろん、普段から使うことで、いざ災害といったシーンで電池残量がゼロといった心配もなくなります。

まとめ

災害・非常用に確保しておきたい電波放送受信機

実際にブラックアウト(大規模停電)を経験するまで、気が付かなかったのですが、筆者の家には電波放送を受信する装置がなくなっていました。
インターネットも、電気も存分に使える普段は気付かないのですが、災害時にはTVやラジオといった電波放送が正確でタイムリーな情報を得る手段として、とても役に立つのです。

また、充電されていないなど電源の確保できない電化製品は、停電時にはただの箱状態で、所有しているからこそ、逆に腹が立つ状態になることも多いです。「手回しワンセグTVラジオ」のように複数の電源が使用できるデバイスでも、普段から意図的に使うことで充電状態を確保しておくとよいでしょう。

そういった意味で「手回しワンセグTVラジオ」のように普段から使える災害・非常用TVラジオ機器は1台用意しておくととても安心です。

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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